永野芽郁、SNS更新で「活動継続」アピールに賛否…唐田えりかが完全復活のロールモデルに

女優の永野芽郁が、カナダ・モントリオールで開催された『第29回ファンタジア国際映画祭』に出席。後日に自身のInstagramを更新し、以前と変わらぬ「通常運転」ぶりをアピールした。しかし、SNSの投稿で不倫疑惑騒動にまったく触れなかったことに批判の声が続出している。本人は「活動継続」のつもりのようだが、はたしてこのまま「完全復帰」できるのだろうか。
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「通常運転」でのSNS更新に厳しい反応
日本時間7月29日(現地時間28日)、永野は『ファンタジア国際映画祭』のコンペティション部門に正式招待された主演映画『かくかくしかじか』の上映会にて、原作者の東村アキコ氏と共に登壇。5月に行われた同作の公開初日舞台あいさつ以来、約2カ月半ぶりの公の場となった。
7月31日には、約3か月半ぶりにInstagramを更新。カナダで撮影されたとみられる笑顔の写真などと共に「ファンタジア国際映画祭 『かくかくしかじか』がまだまだ沢山の方に届きますように…」とのメッセージを寄せている。
ファンは久々の更新に歓喜しているが、コメント欄では「みんなの前で謝罪しない限り、表舞台には出てこないでほしい」「しれっと再開するその精神がわからん…謝罪とかはいいからちゃんとした説明をするべき」「何事もなかったようにしていて鋼メンタルすぎる」といった厳しい言葉が飛び交っている。
永野といえば、4月に俳優の田中圭との不倫疑惑が報じられたが、自身のラジオ番組で「誤解を招くような軽率な行動をしたこと、心から反省しています。今後はこのような事が二度とないように、節度を持った行動をしていきます。申し訳ありませんでした」と説明。謝罪した一方、不倫については「誤解」であるとして疑惑を否定した。
理屈的には、疑惑を否定しているのだから活動を自粛したり、SNS投稿を控えたりする必要はない。しかし、多くのユーザーは納得していないようで、それが今回のコメント欄の荒れ模様につながったようだ。
いくら本人が否定しているといっても、世間の多くが納得していない状況だと本格復帰は難しいように思える。実際、永野は騒動をきっかけにCMをすべて失い、ラジオ番組は打ち切りになり、出演予定だった来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は降板となった。
唐田えりかの復活劇と事務所のサポートが完全復帰のカギに
本人は通常運転モードで「活動継続」をアピールしているようだが、このまま本当に復帰できるのだろうか。業界事情に詳しい芸能記者はこのような見方を示す。
「永野は清純派女優として好感度が高かったため、その反動で騒動発覚後はとてつもないバッシングを受け、仕事をほとんど失ってしまったが、法を犯すようなことをしたわけではない。不倫は当事者同士の問題なのだから、本来は他人がどうこう言うことではないはずだ。永野やお相手とされた田中圭が何事もなかったように振る舞っているのは、会見などで区切りをつけるよりも、騒動を風化させる方向を選んだのだろう。しかし、世間の反応を見る限りは、永野がかつてのような人気を取り戻すのは今のところ不可能だろうし、しばらくは地上波のドラマやバラエティへの出演は無理だろう。
しかし、過去に不倫騒動を起こした女優が復帰したケースは少なからずあり、復活の道は十分に考えられる。近年の例でいえば、2歳上の唐田えりかがロールモデルになるだろう。唐田は2020年に東出昌大との不倫関係が報じられ、東出の当時の妻が好感度の高い杏だったこともあり、永野以上の大バッシングを受けた。しばらく表舞台から姿を消したが、その間も所属事務所は見捨てることなく、社長が中心になって、復帰に向けて唐田をバックアップ。2022年あたりから徐々に映画出演を重ね、2024年にNetflixで配信されたドラマ『極悪女王』の大ヒットによって完全復活した。それが功を奏したのか、同年11月に地上波ドラマ復帰を果たしている」
唐田の復活には所属事務所のサポートが大きく影響したが、永野も事務所の支えが期待できそうだという。
「永野が所属するスターダストプロモーションは業界きっての大手。永野は子役時代から所属し、10代のころからモデルとして活躍するなど早くから結果を出してきた。今回の不倫騒動で多額の損失を出したとはいえ、今までの事務所への貢献度は大きく、完全復帰への計画は着々と進行しているのではないか。長年、永野を支えてきたマネージャーは退社したと報じられたが、事務所としては心機一転、じっくりと永野を復帰させる方向に舵を切れる。Netflixのドラマからオファーがあったとの情報があるが、スターダストは自社で映画制作もしているので、配信系などに加えて、自社制作の映画で復帰という選択肢もある。いずれにしても、まだ世間の目は厳しいので、焦らず復帰するのが得策だろう」
清純派イメージ崩壊が女優業でプラスに?
地上波が厳しいとなると、やはり希望はNetflixなどの配信系や映画となりそうだ。ただそうなると、いずれも有料コンテンツということもあり、今まで以上に「実力勝負」の世界となる。永野にそれだけの実力や魅力はあるのか、前出の記者は言う。
「ここ数年、永野は映画にもコンスタントに出演。『はたらく細胞』(24)、『かくかくしかじか』(25)など人気コミックが原作の作品から、名匠・山田洋次監督の『キネマの神様』(21)や『こんにちは、母さん』(23)、メッセージ性の強い作風ながらもヒット作を生み出す手腕に定評のある前田哲監督の『そして、バトンは渡された』(21)、映画ファンから高い評価を受けるタナダユキ監督の『マイ・ブロークン・マリコ』(22)や今泉力哉監督の『映画 からかい上手の高木さん』(24)など、さまざまなタイプの映画で主演もしくはメインキャストを務めている。
本人の意思なのか、事務所の戦略なのかは分からないが、ヒットを前提にした作品選びではなく、女優としての振り幅を広げる映画に出演している印象がある。圧倒的な演技力で魅せる女優ではないが、どの役柄にも溶け込む柔軟性が永野の魅力であり、だからこそタイプの違う個性派監督たちの作品に違和感なく馴染むことができるのだろう。透明感のある清純派という印象が強く、それがイメージを固定している部分もあったが、今回のスキャンダルによって“汚れ役”を演じても違和感がなくなったとも言える。配信系作品や映画で清純派女優の殻を破って大きく羽ばたく可能性もあり、今後、永野がどのような役柄を選ぶのか興味深い」
(文=佐藤勇馬)