KAT-TUNの解散後ライブが異例の実現、思わぬサプライズはあるのか

今年3月末をもって解散したSTARTO ENTERTAINMENT(以下STARTO社)の人気グループ・KAT-TUNが11月8日に千葉・ZOZOマリンスタジアムでライブを行うことを8月7日に公式サイトで発表した。
2001年のグループ結成から約24年、CDデビューから約19年でその歴史に幕を閉じていた。
解散した3月31日の午後9時からはファンクラブ会員に向けてメンバーが生配信を行い、中丸雄一は「直接会って感謝を伝えられないかと思っていまして。(現時点では)場所の問題があるので、日時が決まり次第、皆さんにお伝えしたいと思っています」と、改めてファンに会える場を設けることを示唆していた。
スポーツ紙の芸能担当記者は語る。
「もっともグループの解散に伴い、中丸と上田竜也はSTARTO社に残留しましたが、亀梨和也は独立しました。そもそも、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の体制下では解散したグループがライブを行うことなどあり得なかったですし、亀梨はすでにSTARTO社を退所しているだけに、メンバー3人でステージに立つことなどまずあり得ないと見る向きもありました。しかし、旧ジャニーズ事務所のマネージメント権がSTARTO社に引き継がれ、すっかり体制も変わったことで、今回3人がファンにしっかりと恩返しできる形が実現したわけです」
STARTO社絡みではKAT-TUNによる異例の“解散後ライブ”にとどまらず、ここに来てSUPER EIGHT(元関ジャニ∞)の横山裕と同グループの元メンバーでソロアーティストの渋谷すばるによる対バンイベント「横山裕✕渋谷すばる」が9月に神戸で2公演、10月に東京で3公演開催されることも発表されている。
横山は《友達でもあり、戦友でもあり、そして僕が最も尊敬しているボーカリストの渋谷すばると同じステージで闘えることをうれしく思います》。
一方の渋谷も《夢のようなステージにお声がけいただき、うれしいです! 横山裕と渋谷すばるだからこそ作れる、最高のイベントをお届けします!》とそれぞれコメンントを発表している。
「旧ジャニーズ事務所の現役メンバーと元メンバーがライブを行うのも、ひと昔前ならかなりの“事件”。横山の渋谷のボーカリストとしての才能を絶賛するコメントに対し、他の現役のSUPER EIGHTのメンバーの気持ちに配慮した否定的な意見もインターネットやSNS上では見受けられます。とはいえ、デビューに向けて苦楽を共にした横山と渋谷だけに、2人にだけしかわからない絆もあるのでしょう」(レコード会社関係者)
旧ジャニーズ事務所時代と比べると、退所者に対してかなり寛容な姿勢を見せている STARTO社だが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏もこう話す。
「『結婚は1グループにつき1人まで』といった暗黙のルールの存在まで取り沙汰されていたかつての“ジャニーズ帝国”時代を思い起こせば、STARTO社に関しては所属タレントの結婚についてもかなり鷹揚になった印象はありますよね。一部経営陣による独裁的な会社運営の意識が薄れている証左でしょうし、組織としてプラスになるのでなれば会社を離れた人間とも良好な関係を築こうという一般企業的な感覚が見て取れます。加えて、所属タレントをアイドルとしてではなく、アーティストとして扱おうといった意識も見て取れますよね」
そうした中、KAT-TUNのライブにおいても思わぬサプライズも取り沙汰されているという。
「KAT-TUNの結成時のメンバーは、各メンバーのイニシャルの頭文字を反映したグループ名からもわかるように6人で、その内の赤西仁と田中聖、田口淳之介が脱退し、旧ジャニーズを退所しています。田中は11月の時点で、違法薬物事件での実刑判決で収監中。田口も一度薬物事件で逮捕されたものの、執行猶予付きの判決で現在は芸能活動を再開しています。さすがに田中は無理ですが、赤西と田口、あるいは赤西がサプライズでライブに来場する可能性はゼロではなさそうです。もっとも、解散前のメンバーである3人でのライブを望むファンもいるかもしれませんけど」(前出のスポーツ紙の芸能担当記者)
果たして、前代未聞のKAT-TUNによる“解散後ライブ”のステージでさらなるサプライズはあるのだろうか。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)