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「紅白」の大トリを飾るのは? ポイントは戦後80年、放送100年、“昭和100年”か

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紅白の司会を務める有吉弘行、綾瀬はるか、今田美桜(写真:サイゾー)

 毎年この時期になると目にする機会が多くなるのが『NHK紅白歌合戦』に関するニュースだ。

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 すでに、今年はタレントの有吉弘行、俳優の綾瀬はるか、今田美桜、そしてNHKの鈴木奈穂子アナウンサーの4人が司会を務めることや今年のテーマが「つなぐ、つながる、大みそか。」であることが明らかに。

 例年の傾向からすると、今月中旬には“特別企画枠”などを除く出場歌手の発表と初出場組による会見が行われることが想定される。

 実際、ここに来て人気アニメ『ラブライブ!』シリーズ発の女性声優3人組ユニット「AiScReam」や日本発のグローバルグループ「&TEAM」の初出場の“内定”も一部スポーツ紙で報じられている。

 そうした中、業界内で注目を集めているのが今年の「紅白」の大トリを誰が務めるのかだ。

 そもそも、「紅白」の大トリやトリに関しては演出の関係などもあり、“特別企画枠”の歌手ではなく「紅組」、「白組」に所属する歌手が務めることが通例である。
2020年以降、過去5年間は「紅組」のMISIA(20年、21年、23年、24年に大トリ)と「白組」の福山雅治(22年に大トリ)がそれぞれ大トリとトリを分け合う格好となっている。

 SNSやインターネット上の意見を見ると、一部視聴者からはマンネリとの声もあるが、普通に考えれば今年も2人のどちらかが大トリを担当する可能性は高いだろう。

 折しも今年は戦後80年の年。

 一昨年、昨年に続き3年連続となる有吉に加えて、同じく広島県出身の綾瀬が6年ぶりに起用されていることから、「長崎県出身の福山とMISIAの2人が今年も大トリ、トリを務めるのでは?」という見方もある。

 もっとも、大手レコード会社のスタッフはこう語る。

「確かに、福山さんとMISIAのどちらかが大トリの本命候補であるのは間違いないでしょう。ただ、『紅白』の歴史を振り返ると過去に美空ひばりさんが6年連続で大トリを務めたケースこそあるものの、基本的に同一歌手が6年以上続けて大トリやトリを務めることはマレです。それに、福山さんについては今夏に「女性セブン」(小学館)で報じられた過去に参加したフジテレビ幹部主催の“不適切な会合”の影響を危惧する向きもあります」

 とはいえ、福山本人がすぐに謝罪したこと、報じられた会合がだいぶ以前に行われた出来事であることなどから報道後も仕事面で大きな影響は見て取れない。
今年がデビュー35周年のアニバーサリーイヤーということも追い風にはなりそうである。

 その他では来春のライブツアーをもって活動を終える「嵐」、活動再開以降、毎年出演待望論が出るもいまだに実現していない中森明菜、今年3月にリリースしたアルバム『THANK YOU SO MUCH』収録曲の「神様からの贈り物」がNHK放送100年関連番組テーマソングとなっている「サザンオールスターズ」、21年12月の愛娘の神田沙也加さんの急逝により辞退して以降、出場していない松田聖子を推す声もある。

 確かにいずれが大トリを務めても番組の盛り上がりには大きく貢献しそうだが、明菜や「サザンオールスターズ」が「紅白」に出場するとしたら“特別企画枠”での出場が現実的だろう。

「しかも、『サザンオールスターズ』と福山さんは同じ『アミューズ』所属ですし、加えて年内をもって活動休止に入ることを発表している『Perfume』もいますからね。ちなみに、『Perfume』の3人も広島出身ですが、『サザンオールスターズ』と同様に出場するのであれば“特別企画枠”が有力視されています。いずれにせよこのタイミングで福山さんを差し置いて『サザンオールスターズ』や『Perfume』が大トリを務めることはないでしょう。『嵐』については大トリ以前に出演交渉自体が難航しているようですし。そういう意味では聖子さんの方がまだ可能性はありそうです。過去に14年、15年と2年連続で大トリを務めていますし、今年はデビュー45周年。6月にはNHKで特集番組も放送されましたし、聖子さん次第でしょうけど、“昭和100年”の年に昭和を代表する人気アイドルが大トリで復活というのもありそうです」(前出のレコード会社スタッフ)

 戦後80年、放送100年、昭和100年と節目の多い2025年だが、大晦日の音楽の祭典のステージを締めるのはどの歌手になるのだろうか。

今年の『NHK紅白歌合戦』司会は順当決着か

(取材・文=三杉武)

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動。「AKB48選抜総選挙」では“論客”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当する。

最終更新:2025/11/12 12:00