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元NHK沖縄のキャスター・竹中知華アナのデジタル写真集はなぜ反響を呼ぶのか

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【デジタル限定】竹中知華写真集『TOMOKA』(週プレ PHOTO BOOK)

 元NHK沖縄のキャスターで、現在はラジオ沖縄『華華天国』のパーソナリティーを務める竹中知華アナウンサーが11月に発売したデジタル写真集『TOMOKA』が話題となっている。

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 竹中アナは大学を卒業後に青森朝日放送アナウンサー、岩手朝日テレビリポーター、NHK沖縄放送局キャスターを経て、2015年4月にフリーアナウンサーに転向。
17年10月にラジオ沖縄に入社し、現在は『華華天国』のパーソナリティーを担当している。

 そうした中、今年11月17日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)で水着も含めたグラビアに初挑戦し、同日にデジタル写真集『TOMOKA』をリリースすると発売から1週間で1万ダウンロードされるなど反響を呼んでいる。

 元々、NHK沖縄放送局に在籍時には『おはよう沖縄』などに出演し、その巨乳ぶりが週刊誌や実話誌などで記事として取り上げられたこともあったが、ここに来てグラビアデビュー&写真集リリースといったアクションを起こしたことで一気に存在感を増している格好だ。

 インターネットの普及によりスマホやパソコンなどのツールを介してたやすくセクシーな画像や動画を楽しめたり、雑誌自体の売上減などの影響もあり、苦戦を強いられているグラビア業界だが、そんな中でも被写体として重宝されているのが女子アナおよび元女子アナのタレントたちだ。

 元TBSの田中みな実や元テレビ東京の鷲見玲奈、森香澄がフリー転身後に披露したグラビアや写真集はいずれも話題となった。

 アナウンサーやキャスターが肌を露出させるという「レア感」は令和の今もなお健在であり、民放以上にグラビアとのギャップを感じさせる“NHK”という肩書が加わればなおさらのことだろう。

 さらに、今回の竹中アナの作品に関してはそこにグラビア業界においては普遍的な価値が認められている「巨乳」という要素もプラスされているわけで大きな注目を集めるのも納得である。

 43歳にして初挑戦してグラビアでは大胆なビキニ姿や下着ショットを披露している竹中アナだが、親しみやすい外見、自然な表情と胸元の破壊力とのギャップが何とも強烈なインパクトや生々しさを見る者に与える。
その写真集『TOMOKA』の魅力を語るうえでもやはり無視できないのは「リアルな肉感」だろう。

 前述のようにネットの普及により女性のセクシーな写真や画像が世にあふれて、昭和や平成の時代と比べるとかなり身近な存在となり、同性の目にも触れる機会が増えている昨今。女性芸能人に限らず、セクシー女優やキャバクラ嬢の中にもSNSなどでいわゆるキレイめなセクシーショットを公開し、多くの同性フォロワーから高い支持を集めたりもしているわけだが、こうした時代や環境の変化はグラビア業界にも色濃い影響を与えている。

 週刊誌のグラビア担当は明かす。

「ひと昔前と明らかに違うのは近年の女性芸能人、著名人のグラビアや写真集の中にはセクシーさと同時に美容やファッション、健康に対する意識の高さをアピールする目的のものが多いことでしょう。TBSの局アナ時代はぶりっ子キャラで男性視聴者を魅了する一方、女性視聴者ウケはお世辞にも良いとは言えなかった田中さんが一転、同性からの支持を獲得し、“美のカリスマ”の地位を築くキッカケとなった「anan」(マガジンハウス)の美乳特集グラビアでの“肘ブラポーズ”はその最たる例。その後にリリースして爆売れした写真集『Sincerely yours…』(宝島社)もかなり同性ユーザーを意識したカットや構成となっていて、実際に購買者の8割は女性なんて報道もありましたからね。ただ、これは業界全体の自然な流れでもあり、10年ほど前から写真集ビジネスにおいて女性ユーザーは無視できない大きな存在となっています」

 事実、深田恭子が16年に女性メイク誌「MAQUIA」が編集を手掛けた『This Is Me』と「週刊プレイボーイ」が編集を担当した『AKUA』(全て集英社)を2冊同時にリリースし、好調なセールスを記録したのは広く知られている。

「深田さん以外にも過去には優香さんや“モグラ女子”として人気を集めた内田理央さんなんかも男性ファンと女性ファンをそれぞれ意識した写真集を2冊同時にリリースしています。また、女性芸能人の中には写真集ではなく、スタイルブックの中でグラビアを披露し、同性に向けて自身の美容意識の高さやセクシーさをアピールするといった手法をとるケースもあります。ついでに言えば、今は画像加工の技術もかなり進歩していますし、素人でもアプリやPCソフトなんかを使えば簡単に修正できますからね。いずれにせよ、SNSも含めて同性からの憧れや羨望を意識した“均整のとれた美しすぎる肢体”が世に蔓延しているのは事実です。確かにキレイだし、見方によってはセクシーではありますが、他方、強烈な生々しさや肉感的な魅力、もっと言えば昭和の映画の濡れ場なんかで見られた卑猥さや淫靡さといったものを感じるものはだいぶ減っていますよね」(同週刊誌グラビア担当)

 こうした現状の揺り戻しもあってか、お笑いコンビ「にゃんこスター」のアンゴラ村長が昨年発売したデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)、今年5月にリリースした『標準体型』(同)も話題になった。

「片や“令和のスイカップ”の竹中アナと片や“標準体型”のアンゴラ村長とでは大違いと思われるかもしれませんが、じつは共通点もあります。元NHKのキャスター、女芸人というキャリアや立場的な被写体としての“意外性”はもちろんのこと、特筆すべきはそのボディーが醸し出す “ナチュラルで肉感的な魅力”です。竹中アナの類まれな巨乳は見る者にとてつもないインパクトを与えつつも、同時に肉付きの良いボディー全体とのバランスが自然で、それ故に親しみやすい外見も相まってその肢体からは何とも臨場感のある生々しい色香が感じられますよね」(同週刊誌グラビア担当)

 アナウンサー事情に詳しいライターの丸山大次郎氏はこう続ける。

「竹中アナが〝第2のスイカップ〟として話題になったのはNHK沖縄の契約キャスターを務めていた2011年頃。当時はいわれのないバッシングを受けることも多く、胸のふくらみでシャツのボタンが開かないように縫いつける対策をしていたほどコンプレックスだったそうです。しかし、近年はインスタグラムでタイトな衣装とショルダーバッグを合わせる“パイスラ”の写真を定番のようにアップしたり、写真集付きCD『MOTOKARA TOMOKA』でうる星やつらのラムちゃんのコスプレを披露するなど、苦難の時代を乗り越えてふっきれたようなセクシーショットが話題になることが多かった。今回の写真集も“悲壮感”みたいなものは微塵もなく、本当に撮影を楽しんでいる様子が伝わってきます。その気どらない雰囲気と程よく絞れていない43歳らしい肉感的なボディーが等身大の魅力を生み出し、下品に見えすぎないところが人気を集めた理由のひとつだと思います」

 43歳の新星が令和のグラビア業界で今後も大きな存在感を放ちそうである。

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(取材・文=三杉武)

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動。「AKB48選抜総選挙」では“論客”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当する。

最終更新:2025/12/18 22:00