松岡昌宏の『ザ! 鉄腕! DASH!!』降板でそれぞれの道を歩き出したTOKIO

国分太一の騒動により昨年6月25日に解散したTOKIOの元メンバーたちの動向がここに来て注目を集めている。
2月12日、国分が日本テレビの福田博之社長に自身のコンプライアンス違反について謝罪したことを明らかにした。
国分はコメントを発表し、福田博之社長と面会して直接お詫びしたこと、関係者に宛てたお詫びの手紙を渡したことなどを報告。そのうえで、「今後は引き続き自分自身としっかりと向き合い、過ちを繰り返すことなく、またこれまでお世話になった方々や応援してくださった皆様、鉄腕DASHに関係する皆様、そして長年にわたって人生を共にしてきたTOKIOの城島・松岡に少しでも恩返しができるよう懸命に努力してまいる覚悟です」としている。
国分を巡っては同月に日本テレビがコンプライアンス上の問題行為が複数あったとしてレギュラー番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』からの降板を発表。さらに国分は無期限活動休止を発表し、TOKIOはグループを解散、「株式会社TOKIO」も廃業を決めるなど混乱が続いた。その後、国分は自らの行為の何がコンプライアンス違反に該当するのかの“答え合わせ”を求め、昨年11月には記者会見を開き、日弁連に人権救済の申し立てを行っていた。
今回、福田社長との面会が実現して一定の配慮を受けたことで、国分は今後改めての人権救済の申し立ては行わない旨も伝えたとされているが、放送作家は語る。
「日テレは国分さんが会見を開いた際、『誠に遺憾であり、強く抗議いたします』、『答え合わせは難しい』と猛反発し、強硬な態度を見せていました。にもかかわらず、今回、同局の福田社長と国分さんの面会が実現した要因としては国分さんによる涙の会見で世間の一部から同情論が浮上したことに加えて、やはり松岡昌宏さんによる一連のアクションの影響もやはり大きかったでしょう。松岡さんは昨年12月に『デイリー新潮』と『文春オンライン』のインタビュー取材に応じ、日テレに対する不満や不信感を表明したことで、日テレに対する世間の不信感が一気に強まることになりましたからね」
国分による「コンプライアンス上の問題行為」がいったいどんなものだったのかは今もって藪の中だ。とはいえ、両者の面会が急転直下実現したことで国分、日テレ双方とも騒動に一区切りをつけた格好となった。国分は今後芸能活動の再開を目指す意向のようだが、他の民放のテレビ局員はこう話す。
「一部では松岡さんと合流するのではないかといった見方もありますが、テレビ復帰のハードルはかなり高いでしょう。それこそ今回の騒動の“当事者”である日テレが番組に起用でもしない限り、視聴者やスポンサーの目もあり他局としてはなかなか国分さんに真っ先に仕事のオファーはしづらいというのが実状です。タレントイメージが悪化したことで騒動以前のようにバラエティー番組や情報番組、トーク番組を主戦場にした活動は厳しいでしょうからね。Netflixをはじめとしたネット配信作品や映画、舞台の方がまだ可能性はありますけど、国分さんに俳優としてのヒキがどれだけあるのかという話になってきますよね」
そうした中、城島茂と松岡も今年に入ってから福田社長との面会が実現している。
今年2月16日に同局で行った定例会見で福田社長は、「城島さん松岡さんに対しては国分さんの降板以降、本件について直接のご説明ができていない状況でしたので。私からお願いをして、今年になってから私とチーフプロデューサー、城島さん、松岡さんと4人でお会いすることがかない、説明と謝罪をすることができました」と明かした。
もっとも、城島が『ザ! 鉄腕! DASH!!』への出演を継続する一方、松岡は自ら番組を降板することとなった。
「番組降板は男気あふれる彼なりの筋の通し方、ケジメだったんでしょう。1月に『株式会社MMsun』を設立している松岡さんは1年ほど前から函館と東京の2拠点生活を送っています。今後は俳優業はもちろん、これまでのキャリアや人脈の広さを活かして映像作品や舞台作品のプロデュース、クリエイター活動などマルチな活躍を見せてくれるのではないでしょうか。お酒やサウナ好きとしても知られていますし、プロデュース業などについてもオファーが来そうですよね」(前出の放送作家)
他方、城島は2月15日に自身が代表を務める「株式会社城島ファーム」の公式サイトを更新し、同番組への出演を継続することに対する思いを綴った。
城島は「昨年来の一連の経緯を踏まえ、今後の同番組との向き合い方や、同番組が三十年にわたり社会の中で果たしてきた役割について、熟考を重ねてまいりました」と胸中を告白。
福田社長との面会を報告したうえで、「DASH村の師匠、明雄さんをはじめ多くの方々から授かった知恵と志は、私にとっての礎です。それらを自分たちの世代がしっかりと胸に刻み、次の世代へとつないでいくことは、長く関わってきた者としての責務であると認識しております」とし、「この思いのもと、城島茂は今後も『ザ!鉄腕!DASH!!』への出演を継続する決断をいたしました」と説明している。
「ネットやSNS上では『幼い子供もいるし、仕事を失いたくなかったのかも』といった口さがない意見も一部あるものの、概ね今回の決断を尊重したり、応援したりする声が多いですね。城島さんも松岡さんに負けず劣らず男気あふれる人ですし、公式サイトに綴っていることが本心だと思います」(同放送作家)
1994年9月に「LOVE YOU ONLY」でメジャーデビューを果たした「TOKIO」。
山口達也氏、長瀬智也氏が脱退し、3人体制となる中でもこれまで活動を続けてきたが、昨年6月のグループ解散を経て、ついにその3人もそれぞれの道を歩むこととなった。
「山口さんは現在もアルコール依存症や依存症全般に関する講演活動などを行っています。近年SNSで音楽活動やバイクレース、釣りに興じる姿などをたびたび投稿している長瀬さんは昨年2月には元プロレスラーの長州力さんのYouTubeチャンネルに登場して話題に。先日の衆院選の際にはSNSを通じて投票を呼び掛けたりもしていましたね」(放送作家)
TOKIOというと筆者にとっては『NHK紅白歌合戦』のリハーサル現場での立ち居振る舞いが印象深い。
芸能記者時代の年末は東京・渋谷のNHKホールへ毎年のように「紅白」のリハーサル取材に赴いていたが、当時は“特別企画枠”などの一部を除き出場歌手が個別リハーサル後にマスコミの前に姿を現し、フォトセッションと囲み会見を行うのが通例だった。「紅白」取材は多くのメディアにとって「紅白」に出場するような人気歌手やアーティスト、グループをまとめて直接取材したり、撮影したりできる貴重な機会であると同時に、スポーツ紙や女性誌、テレビ誌など日頃から「ジャニーズ事務所」と付き合いのあるいわゆる“親ジャニーズメディア”以外の記者やカメラマンにとっては、ジャニーズタレントと間近に接することができる数少ないチャンスの場にもなっていた。実際、現場にはジャニーズタレントのスキャンダルを報じる週刊誌や写真誌の記者やカメラマンの姿も多々あった。
こうした状況下ということもあり、SMAPや嵐のメンバー、帯同する事務所スタッフもどこか緊張感をにじませて時にピリピリした空気が現場に漂うこともあったが、そんな中で一線を画していたのがTOKIOの面々だった。囲み会見ではサービス精神旺盛な松岡が率先してジョークを飛ばしたり、リーダーの城島や当時ジャニーズ事務所の名物広報だったS氏をイジり、それに他のメンバーが追随したりして集まった報道陣の笑いを誘うなど、毎年のようにメンバー同士の仲の良さや良い意味で和気あいあいとした雰囲気を感じさせるグループだった。日頃こうした現場では事細かにマスコミの動きに目を光らせているS 氏も、この時ばかりはどこかリラックスムードで笑顔すら浮かべていたのが思い出される。
もちろん、長くグループとして活動を続けていれば時にメンバー間の衝突や軋轢が生まれることもあるだろうし、あくまで公の場でのやり取りではあるが、少なからず取材現場で接した中で「TOKIO」がメンバー同士の絆や信頼関係を強く感じさせられるグループであったことは間違いない。それだけに、「TOKIO」の看板を最後まで守り続けてきた3人がそれぞれの異なる道を歩みはじめることには一抹の寂しさもあるが、今回の城島と松岡の決断やアクションをとってもいかにもナイスガイな2人らしく映り、そうした部分がファンにとってはせめてもの救いかもしれない。
再集結が期待される元「TOKIO」のメンバーたちが再び揃い踏みする日は来るのだろうか。
(取材・文=三杉武)