次長課長・河本準一と『積木くずし』穂積隆信――昭和と平成“家族をめぐる芸能騒動”の衝撃
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

最悪の事態が。京都府南丹市で小六男児が行方不明になっている件で、同市で子どもとみられる遺体が発見された。現段階で事件か事故かわからない上、不可思議なことが続き、マスコミも大々的に報道、今週の「女性セブン」「週刊女性」も共にこれを取り上げている。ここ10年来、事件・事故報道に消極的と言われる週刊誌だが、テレビでは報じられていないえぐい情報も。賛否はあるかもしれないが、週刊誌としては面目躍如か。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第788回(4/9〜4/14発売号より)
1位「次長課長河本準一 元アイドル“鬼嫁”と極秘離婚していた」(「週刊女性」4月28日・5月5日合併号)
同「1982年9月 社会現象になった『積木くずし』300万部超の大ヒットが穂積家にもたらした『天国と地獄』」(「週刊女性」4月28日・5月5日合併号)
2位「テレ東で起きていた縦型ショートドラマのパワハラ“お蔵入り”トラブル」(「週刊女性」4月28日・5月5日合併号)
3位「嵐ライブで二宮和也の意味深発言『古巣への思い』」(「女性セブン」4月30日号)
※ 「女性自身」は合併号休み
次長課長・河本準一の離婚報道で思い出す、生活保護バッシング
今週の「週刊女性」には昭和、平成をプレイバックしてしみじみと思い出す記事が。そのひとつが、お笑いコンビ次長課長の河本準一の離婚記事だ。2003年、「大阪パフォーマンスドール」のアイドルで、その後“鬼嫁”と称されることになる重元直美と結婚し、2児をもうけた河本だが、昨年春頃に離婚していたらしい。
昨年春といえば、河本が体調不良で休養を発表した時期とも重なる。その後、河本はみずからパニック障害とうつ病の併発、さらに急性膵炎、憩室炎やPTSDなどの病歴も明かしているが、記事を読んで2025年は河本にとって大変な時期だったんだなとしみじみ思う。
同時に思い出す。河本が大変だったといえば“あの事件”を置いて他にはないことを。そう、2012年に巻き起こった生活保護騒動だ。
当時お笑い芸人としてブレイクしていた河本だが、離れて住む実母が生活保護を受給していることが週刊誌などの報道で明らかになった。実母は1990年代後半に病気で働けなくって生活保護受給をしており、当時息子の河本もブレイク前で極貧状態。しかし河本がブレイクした後も受給していたことで、大バッシングが巻き起こったのだ。
これが社会問題化するほどになったひとつの理由に、当時参議院議員だった片山さつきの存在があった。「生活保護は恥」「働けるのに働かない人」「不正受給では」などと国会やメディアで糾弾したことで、河本だけでなく“生活保護全体へのバッシング”を誘導、煽動していった。
言うまでもなく生活保護は憲法で保障された当然の権利だ。しかし、こうして巻き起こった生活保護バッシングを背景に、保護費の削減や申請厳格化など弱者いじめの政策が次々と行われていった。そんな差別的、弱者切り捨ての急先鋒である片山さつきは、今や高市政権を支える財務大臣の地位にある――。
『積木くずし』穂積隆信、驚きの人生
そして、もうひとつが「週女」でスタートした不定期連載「〜ルックバック・昭和芸能スキャンダル〜」で取り上げられた大ヒット本『積木くずし』にまつわるエピソードだ。
『積木くずし』は1992年に発売された俳優・穂積隆信の“実話”本で、非行に走った娘との間で壮絶な“更生戦争”を繰り広げた穂積夫妻の“家庭内戦争”を描いたものだが、ドラマ化されるなど空前の大ヒットとなったもの。しかし「週女」記事には、その後穂積家を襲った不幸の数々が紹介されている。
莫大な印税を使いまくった挙げ句、1億7千万円という莫大な税金が借金として降りかかったこと、更生したはずの娘が覚せい剤取締法違反で逮捕されてしまったこと、妻が税金支払いのため穂積の土地を売ったが穂積が激怒し告訴、その後離婚したこと、その妻は62歳で自死、さらに娘も35歳の若さで病死――。
だが、驚くのが穂積のその後だ。妻や娘とは違い、その後も舞台やドラマで活躍し、再婚もした。そして2018年、87歳で人生を全うするように亡くなったという。そして、すごいのが記事の中のこの一文。
「これだけたくましいのだから、娘の非行なんかどうとでもなったに違いない」
確かに(笑)。過去の懐かしい“芸能事件”を思い出させてくれた「週女」の2本の記事だった。
テレビ東京、コンプライアンス問題をめぐる珍しい回答
テレビ東京が元気だ。『家、ついて行ってイイですか?』『Youは何しに日本へ?』『温泉タオル集め旅』などの低予算番組や『孤独のグルメ』など独自路線ドラマ、アニメや深夜ドラマも話題になっている。
そんなテレ東が制作中の“縦型ショートドラマ”がお蔵入りになったらしい。理由は、このショートドラマの監督のコンプライアンス問題。若いスタッフに暴言や土下座を強要したり、グループLINEで執拗に攻め立てるといったパワハラを行い、テレ東が何度も注意したのに態度が改まらなかったのだとか。
昨今、コンプラには過敏なテレビ局だからこの判断は当然だが、しかしテレ東が偉いのは「週女」からの取材に対し、こう答えていることだ。
「ショートドラマの制作過程でコンプライアンス上の問題があったため制作を中止したことは事実です。詳細については、個人のプライバシーに関わる問題のため回答は控えさせていただきますが、適切に対応しています」
通常、こうした不祥事取材に対しテレビ局はいつだって「番組制作過程についてはお答えしておりません」などとはぐらかし、正面から答えることをしないのが通例だ。あまりに無責任とも思えるが、しかしテレ東はコンプラ問題があったことは事実だと認めている。けっこう珍しいことだと思う。さすがはテレ東! 偉い! 他局も是非見習ってほしい。
嵐・二宮和也、旧ジャニーズ事務所の性加害へのけじめ
解散に向けてラストライブ中の嵐。そんな嵐のライブでのメンバーのトークを「女性セブン」が取り上げている。中でも異彩を放っていたのが二宮和也だったらしい。
暗に“旧ジャニーズ事務所の性加害”に触れながら、それでも応援してくれたファンや関係者に感謝を伝えていたとか。最後にけじめをつけたんだね、ニノ。
