石川さゆり、水俣病患者との友情――半世紀にわたる絆と「同郷の親友」との別れ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

映画『SAKAMOTO DAYS』の公式Xでの目黒蓮の英語メッセージが絶賛されている。確かに低音で素敵! 人気者は何をやらせても素晴らしいんだね――。ドラマ『SHOGUN 将軍』も楽しみ。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第816回(10/29〜11/2発売号より)
1位「友情秘話 石川さゆり熱唱親友逝去『果たせなかった約束』」(「女性セブン」11月12・19日号)
2位「松井秀喜『巨人新監督』もうひとつの顔 守り続けた妻子とのNY生活」(「女性セブン」11月12・19日号)
3位「美輪明宏さん 莫大遺産を養子へ 涙の『相続完了』舞台裏」(「女性セブン」11月12・19日号)
※ 「女性自身」「週刊女性」は合併号休み
石川さゆり、水俣病患者との友情秘話
今回は「女性セブン」一誌のランキングだ。何度も言うが合併号が多すぎるぞ! 女性週刊誌! そして「セブン」だが、なぜか感動秘話ばかりの内容。でも、それぞれが奥深かった。
トップバッターは石川さゆり68歳の友情秘話だ。熊本県出身の石川だが、1977年に『津軽海峡・冬景色』でブレイクした直後から水俣病患者との深い関係があったという。それが母親の胎内で有機水銀を取り込み四肢などに生まれながらに障害がある「胎児性水俣病患者」の金子雄二さんとの交流だ。
当時20代前半だった金子さんやその友人が、環境庁長官だった石原慎太郎が水俣市に視察に来た際「石川さんを水俣に呼びたい」と陳情、石川も快諾して『石川さゆりを招(よ)ぶ若い患者の会』が結成され、コンサートが実現した。
コンサート当日、患者の会メンバーが空港で石川を出迎え、昼食を一緒にとり、患者の療養施設を訪問、また石川本人はギャラを受け取らないなど、全身全霊で患者に寄り添ったという。その後も患者たちとの交友は続き、2010年にはコンサートを収めたドキュメント映画の上映会に石川が単独で駆けつけたり、2017年には2度目のコンサートを実現させるなど、関係は続き、石川は金子さんを“同郷の親友”と呼ぶまでになったという。
知らなかった。記事を読むと石川が長年、水俣病患者たちに本気で寄り添ってきた様子が伝わってくる。そして現在だ。
“親友”金子さんが今年9月に亡くなったという。享年71。石川はインスタに追悼文を載せ花を贈ったという。さらに今年は水俣病が公式確認されて70年目の節目であり、そのため金子さんは11月21日に水俣市での石川のコンサートを企画していたが、石川は予定通り水俣コンサートを行うという。
素晴らしい! そして水俣病問題は現在でも解決してはいない。今年10月30日にはチッソを相手に損害賠償を求める訴訟をしている未認定患者団体「水俣病不知火患者会」の関係者が、早期解決を訴えるキャラバンをスタートさせた。国会議員にも被害者救済の新法制定を働きかけてもいる。
そんな中で長年水俣病患者たちに寄り添う石川。素敵な友情秘話特集だった。
松井秀喜、詳細な愛妻家エピソード
そして巨人の新監督に就任し、大きな話題となっている松井秀喜だ。そんな松井と妻の物語を「女性セブン」が特集している。
松井は、これまで妻や家族のプライバシーを徹底して守ってきた。同じく家族のプライバシーを守ることで知られる大谷翔平以上といっていい。妻A子さんは、写真も公表されていないし表舞台に出ることもなく、メジャーリーグの夫人会とも距離を置いてきたといわれる。2013年と2017年に生まれた子どもの写真や情報も、ほぼ公表されていない。
そんな松井だったが、今回の巨人監督就任について“何より大切なのは家族”“(監督就任に)家族の後押しがあった”ことを明かしたのだ。それを受けてマスコミが飛びつくのは当然だろう。そして愛妻家だという松井とA子さんのいくつかのエピソードを伝えている。
A子さんは大手スポーツメーカーの秘書を務めた一般人で、2006年のオフに出会い、松井が一目惚れ、2カ月後に初デートし2008年に結婚、2児をもうけた。A子さんは野球には詳しくないが、スタジアムで応援することも。そして観戦日は負けないというジンクスがあった。
結婚前は遅くまで球場に残り記者泣かせの選手だったが、結婚後は一転、試合後30分ほどで帰宅するように。さらに松井は試合前に夫婦でデザインしたティファニーの指輪を丁寧に外して箱にしまい、試合後、愛おしそうに取り出して指輪をつけていた。子育てにも積極的で学校の送迎をしたり、子どもと一緒に卓球やバスケット、スキーをしたりしていた――などなど。
そんな松井家だが、妻子は松井の背中を押し、ニューヨークに残って応援することを決意したという。結構詳細だ! 相手が隠そうとすればするほど知りたくなるのが世間とマスコミだ。頑張った! 「セブン」。
美輪明宏、遺産相続と神すぎるエピソード
そして最後は、今年6月に逝去した美輪明宏の“遺産問題”だ。7億円ともいわれる自宅は個人事務所「オフィスミワ」の社長で養子でもあるA氏への相続が無事に済んだという。
大物たちが逝去してから遺産などの問題噴出が相次いだ芸能界だが、さすが美輪はそうした晩節ケガしの大物たちとは違った。
さらに今回、「女性セブン」に美輪への感謝を語ったのが、「オフィスミワ」の黎明期を支え、5年前に他界した前社長の妻だ。そしてこんなエピソードを。
「(亡くなった主人が)病室でいよいよ最期というとき、電話越しに美輪さんから『あちらは痛い世界じゃないからね』と優しい言葉をかけていただいたことは忘れません。その一言に救われ、私も主人を『行ってらっしゃい』と見送ることができたんです。葬儀にも立派な車で駆けつけ、お参りをしてくださいました」
美輪明宏、すごすぎる。神だ!
