バズってるSNSグラビア
早瀬みる|黒い手袋の令嬢は、灯りの下で待っている

琥珀色のランプが灯る部屋で、
彼女は黒いレースのランジェリーに
薄いローブを重ねて座っていた。
胸元には透ける刺繍。
手には片方だけのレースグローブ。
膝を抱くような姿勢なのに、
その視線には
招待状を渡す令嬢のような強さがある。
壁には花模様、
棚には小さな瓶や飾りもの。
まるで秘密の香水店へ
迷い込んだような部屋だった。
「あなたに似合う香りを探していたの」
彼女は手袋を頬へ寄せ、
何でもないことのように囁く。
黒いレースは夜を編んだ布。
そこに隠された肌は、
灯りを受けるたび
熟した果実のような色を帯びていく。
香水の名前を訊いても、
彼女は答えなかった。
ただ身体を少し近づけ、
甘い息をひとつこぼす。
あとで気づいた。
あの部屋で選ばれていたのは香りではない。
僕のほうが、
彼女の夜に似合う人間かどうか
試されていたのだ。
<早瀬みるXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/08/01 20:00
