バズってるSNSグラビア
野上のいこ|白いベッドで、やわらかな雨になる

ひろいベッドの端に腰かけて、
彼女は淡いグレーのレースキャミを
指先でそっと押さえていた。
やわらかな布地は
肌に寄り添うたび、
守るためというより
美しさを教えるために
存在しているみたいだった。
室内の光は淡く、
背景はぼんやりと霞み、
そのぶん彼女の輪郭だけが
夢の続きを引き受けたように
静かに浮かび上がる。
ここはホテルだろうか、
それとも
誰にも邪魔されない午後の部屋だろうか。
答えはなくてもいい。
大切なのは、
この一瞬が
現実より少しだけ
甘くできていること。
レースの透け感、
ほどけそうな胸元、
細い肩紐、
膝のあたりにたまる
やさしい影。
その全部が、
女のひとが
ひとりでいる時間の色気を
静かに語っていた。
誰かを誘うためではなく、
ひとりでいる自分を
いちばん綺麗に感じる瞬間。
そういう時間は、
たぶん雨に似ている。
降っているあいだは
世界が少し遠くなって、
そのぶん
心の内側だけが近くなる。
白いベッドの上で、
彼女は濡れていないのに、
見ているこちらの気持ちばかりを
しっとりと濡らしていった。
<野上のいこXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/09/11 08:00
