バズってるSNSグラビア
いくみ|黒レースの窓辺、夕暮れより先に溶けるもの

古い窓枠に寄りかかる彼女は、
もう夕方の輪郭をまとっていた。
逆光に滲む睫毛、
少し上向いた顎、
黒いレースのランジェリーと
艶のあるフリルが描く夜の気配。
室内には、
木とガラスが温めた
懐かしい匂いが残っている。
その空気の中で彼女だけが、
ひどく現実離れして見えた。
ハイウエスト気味の黒、
太ももを飾るレースの境目、
窓辺に預けた腕の細さ。
ひとつひとつは静かなのに、
組み合わさると
声を失うほど濃い。
彼女は目を閉じるようにして、
ほんの少しだけ
くちびるをゆるめている。
快楽というより、
秘密に触れた人の表情だった。
たぶん恋には、
昼の顔と夜の顔がある。
昼は笑って誤魔化せるけれど、
夕暮れの窓辺では
ほんとうの願いが透けてしまう。
触れたいとか、
閉じ込めたいとか、
そんな言葉にするには
少し熱すぎる感情。
それが黒レースの隙間から
音もなく零れて、
まだ夜にもなっていない部屋を
先に溶かしてしまうのだった。
<いくみXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/11/06 19:00
