大谷翔平の元通訳・水原一平の父が語った「フジテレビの横暴」と「大谷本人への含み」

今週の注目記事・第1位「水原一平の父が激白『大谷への本音』『フジテレビへの怒り』」(『週刊ポスト』2/28・3/7日号)
同・第2位「カルロス・ゴーン『私なら日産をこう復活させる』」(『週刊ポスト』2/28・3/7日号)
同・第3位「オンラインカジノ報道で揺れる吉本芸人 令和ロマンだけじゃない! 事情聴取を受けた“ギャンブル芸人”にテレビ局が警戒」(『SmarFLASH』2月16日18:50)
同・第4位「石丸伸二 都知事選文書改ざんを暴く」(『週刊文春』2/20日号)
同・第5位「斎藤元彦知事とPR女性社長(折田楓) SNS解析記録を入手した!」(『週刊文春』2/20日号)
同・第6位「コロナ給付金“詐欺”で逮捕された『中国人元外交官』ウラの顔」(『週刊新潮』2/20日号)
同・第7位「佐々木朗希“誤解されたエース”の初告白90分」(『週刊文春』2/20日号)
同・第8位「フジ・メディアHD CM激減でも“株価爆上がり”の怪現象」(『週刊新潮』2/20日号)
同・第9位「石破茂首相が今さら分かった天敵『安倍晋三』の価値」(『週刊新潮』2/20日号)
同・第10位「小室佳代さん“恩人”元暴力団員が自伝本に激怒した」(『週刊文春』2/20日号)
もはや週刊誌というサイクルが時代の流れについていけなくなっているのは自明だが、今週のSmartFLASHの吉本興業芸人とオンラインカジノ報道を見ていると、いよいよ、他の週刊誌も本格的なネットメディアを作る時期に来ているとつくづく思う。
私がネットを使った本邦初の週刊誌『Web現代』を創刊したのが1999年。あまり早すぎたので、2億円の赤字を出して3、4年で終わったが、あれから20年以上が経つのにネットの中に本格的な週刊誌は出ていない。
週刊誌というからにはニュースだけではだめだ。テレビを超えるドキュメンタリーやエンタメを揃えなくては、今のSNSと同じことだ。
テレビを超えたものができるはずだが、優秀な才能は今の週刊誌などに集まっては来ないのだろう。
現代が3月いっぱいで週刊誌を捨てるという。ポストも追随するのだろう。新潮は存続が危ぶまれて何年も経つ。FRIDAYもFLASHも危うい。女性誌は早くからネットに打って出ている。
文春だけが生き残っても、競合誌のないジャンルは、これまでの例を見ても生き延びれはしないだろう。
何度でもいう。今年は、週刊誌の正念場になる。
ということで、今週の最初の記事は、あの小室圭の母親の佳代が本を出版したが、なぜか、“恩人”の80代の元暴力団員が激怒しているというお話から。
自伝本のタイトルは『ブランニューディ あたらしい日』(内外出版)という。
文春によれば、綴られているのは亡き夫との出会いや別れ、息子の圭との日々だという。
圭の妻、眞子さんのことは「彼女」「配偶者」としか出てこないようだ。もちろん元婚約者との間に起きた金銭トラブルなどにはほとんど触れてはいない。
それ以外にも都合の悪いことには触れてないことが多い。佳代の夫が自死し、彼の父親も自死するという悲劇が続き、夫の家のほうとの相続に関する話し合いがつかないため、行きつけの喫茶店の店主に頼み、夫の実家との話し合いをしてもらったことなども触れられていない。
その店主は元暴力団員で、
「彼女は、私が親族宅に交渉に行く前に『少し脅しても大丈夫ですから』なんて言うんだよ。私は見た目も“それなり”だから、私の過去に薄々気付いていたのではないか」
と文春に話している。
しかし、事が解決した後は、「手を引いてくれ」といってきたという。利用したが、怖い人だからすぐに引き、彼も呆れて縁を切ったという。
彼はこうもいう。
「私は誠意を込めて、佳代さんと付き合ってきたつもりです。なのに、私にせよ元婚約者にせよ、散々人を利用して最後には切り捨て、自分だけ“良い子”。そりゃないでしょう。これが皇族の親戚として、あるべき態度なのですか」
秋篠宮夫妻は、この本など読んではいないだろうが、知ったら何というのだろうか。
さて、石破茂首相とトランプ大統領との首脳会談は、少しだけだが、世論調査での支持率を上げたようだ。
だが、評価は芳しいとはいえず、安倍晋三元首相の妻の昭恵を使ってトランプに首脳会談をするよう働きかけ、会談の前には、外務省が以前、トランプに安倍晋三がどのようにして取り入ったのかを逐一調べ、綿密なシナリオを作り、それを懐に忍ばせて会談に臨んだというのである。
会談の通訳も安倍の通訳を務めていた外務省の高尾直日米地位協定室長だった。何から何まで、あれほど嫌っていた安倍のやり方をなぞっただけだったのである。
トランプがかがんで手を差し出す際、椅子にふんぞり返って右手だけで握手するという“形”もシナリオ通りのようである。
石破が党内野党時代に常々いっていた「アメリカと日本が対等な関係になる」という持論などいい出すはずもなく、ただただトランプを持ち上げ、私はあなたの僕ですといっていたにすぎない。
その挙句、2023年度時点で7833億ドルだった対米直接投資額を1兆ドルにまで引き上げると、口から出まかせをいってしまったのだ。
これは日本政府が出すのではない。民間企業が投資しろと押し付けられたので、そのことを訪米前に経団連などと相談した形跡はないようだ。無責任この上ない。
おまけに、トランプは共同記者会見が終わると、石破と握手もせず、さっさと出ていってしまったという。
さらに、石破が帰った後、まんべんなく関税をかける、特に自動車にはといい出した。いったい、石破は何のためにトランプに会いに行ったのだろう。石破は、早々に辞任すべきである。
お次は、中居正広の性的トラブルでボロボロになっているフジテレビ。CMスポンサーが次々に離れ、25年3月期で赤字に転落する見込みだともいわれている。
だが、驚くことにフジ・メディアHDの株が1月中旬から昂騰し続けていると新潮が報じている。
たしかに、10時間超のどうしようもない会見の前から上がり始め、2月10日までに1000円以上の値上がり幅を記録したのである。
いったいなぜ?
一つには、今の経営陣が刷新され、若く優秀な人間たちに代われば、会社が変わるかもしれないという期待感があるというのだが、例え、日枝久が退陣しても、彼の前に膝まづいてきた連中が立て直せるはずはない。
今一つは、HDは都市開発や観光事業も手掛けていて、メディア事業が不振でも、経営が一新されれば会社が存続できるからというのだが、これも頷くわけにはいくまい。
私は、第三の、HDの株を7%超保有する米投資運用会社、ダルトンが株主総会で議案を提出するといわれているようだから、それに国内の投資家も乗ろうというので、株価が上がっている可能性が高いという見方には、やや頷くところがある。
だが、投資会社には、フジテレビを根本からよく使しようなどという考えはなく、高いところで売り抜けようと考えていたとしても不思議ではない。
そうして残されたフジテレビは、日産と同じようになるのではないのか。どちらにしてもフジの未来は限りなく真っ暗である。
ところで、球春近しである。日本のプロ野球ではなく大リーグのことだが、このところドジャースの話題がワイドショーでもたびたび取り上げられている。
特に、大谷翔平、山本由伸、それに今年加わった佐々木朗希の3選手がクローズアップされている。大谷と山本は実績を出しているからいいが、佐々木は今年初、それもマイナーからの出発である。
這い上がってレギュラーになれるのかも疑わしいのに、監督は、日本での開幕戦の第2戦に佐々木を出すなどと世迷言をいって日本人サービスに余念がない。
そんな佐々木に文春がインタビューしている、それも90分もである。
文春オンライン(2月12日)から引用してみたい。
――今回のドジャース入りは、裏で最初から決まっていた“出来レース”なのではという声もありました。
「はい、でもまったく事実とは違います。実際のところ、一番大事にしていたのは、公正、公平なプロセス。公平になるように、外部からの余計な情報はシャットダウンしたうえで、代理人(ジョエル・ウルフ氏)と話し合いながら、一つ一つ球団を吟味していきました」
――最終候補に残ったのが、ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団。パドレスのオーナー家ではお家騒動が訴訟沙汰になる中、佐々木選手はドジャースに決めた大きな理由を「フロントの安定感」と会見で語っていました。
「施設がどう、選手構成がどうなるなど、フロントが最終的にすべてを決めます。そもそも、自分のことを評価してくれているのが今のフロントやGMなので、そこがコロコロ変わってしまうようだと僕自身の存在価値も変わってしまう。だから、フロントの安定感が一番大事だと考えていました」
――大谷翔平選手、山本由伸選手がいることは重要な要素ではなかった?
「日本人選手がいる、いないは特に意識していませんでした。どんな選手であっても、移籍する可能性は常にゼロではないので。誰かがいるからそこを選ぶ、あるいは選ばない、という考え方は一切なかったです」
優等生的答えだと思うが、では、佐々木の一番の問題である「球速が落ちてきた」ことにはどう答えているのか。
一昨年は165キロを投げていたのに、昨季は162キロ、平均球速は3.1キロも落ちてきているのだ。
「僕の中で原因はこうだから、こうすれば良くなるという“解”がまとまってきたので、それに近いアプローチをしてくれる球団はあるかな、と」
昨年のシーズン始めから「おかしい」と思っていたという。シーズンが始まってからも球速は上がらないので焦りを感じていたというのだ。
「ただ、シーズン中にフォームをいじるのは極めて難しい作業なので、細かなチャレンジはしつつも“これはオフにやり直さないといけないな”と思っていた。原因は、分かってみれば結構簡単なことなんです。僕は上半身に筋肉をつけるような筋トレはほぼやりません。下半身はやるんですが、特に昨季は、ウェイトの重量をあげて、下半身の筋力をアップさせた。その筋力の付け方が、今振り返れば間違っていた」
おいおい、お前はプロなんだろ! そういいたくなる。今頃、そんなことをいっていて大丈夫か?
今期の佐々木には、私はほとんど期待していない。まあ、3年ぐらいしてからだろう、一軍で投げるのは。
お次は中国大使館御用達の有名中国料理店「御膳房」で起きたコロナ給付金詐取事件を報じている新潮から。
この店なら私も知っている。店のホームぺージには〈御膳房六本木店は歴代首相を始めとする日本政財界、中国大使館などによくご利用されています〉といううたい文句が掲げられている。
逮捕されたのは中国籍の徐耀華容疑者(62)で「御膳房」など8店舗を経営する「東湖」(東京・六本木)の社長である。
詐取した金額は数億円ともいわれるそうだ。
中国経済や企業に詳しいジャーナリストで、千葉大学客員教授の高口康太は新潮でこういっている。
「あの店がオープンした当時から、中国人が経営する高級中華は都内に幾つかあったと思いますが、中国大使館をターゲットにしたという意味では、珍しい店だったと思います」
しかし、コロナ給金詐欺に警視庁公安部が出張ってくる理由は、徐の裏の顔にあるというのだ。
徐の経歴はデイリー新潮(2月12日)によると、
《中国生まれの徐容疑者は、16歳の時に飛び級で武漢大学に入学を果たす。中国で最も権威のある「国家重点大学」に指定された高等教育機関の一つで、彼は同大大学院では日本近代文学史を専攻。23歳で修了後、日本の文科省にあたる文化部に奉職する。1986年、入部から半年後に来日し、在日中国大使館の3等書記官となるが、その当時、中国では〈最年少の外交官〉だったとして胸を張る。
その3年後に帰国した徐容疑者は、29歳で文化部を辞め、その後再来日を果たす。95年には「御膳房」をオープンさせて、日本では珍しい雲南地方の薬膳料理を紹介。人気を集めて都内屈指の高級中華料理店に育て上げた。》
だが、彼がここまでこれたのは妻の存在が大きいという。
徐容疑者を知る在日華僑が明かすには、
「徐容疑者の妻はものすごい美貌の持ち主です。今は60歳前後だと思いますが、若い頃は都内に住む中国人の間で“華僑の四大美女”として有名でした。大柄でスタイルも良く、目がクリッとしてきっぷがいい。店ではチャイナドレスを着て客のテーブルまであいさつに来るなど、徐容疑者よりも圧倒的に目立つ存在でした」
彼女は80年代に都内の私大に留学するため来日し、卒業後に徐容疑者と結婚したという。彼女の父親は中国の高級官僚で、美術品の転売などで富を築いたという。
彼女が開いたのが本場の北京ダックを味わえるという触れ込みの「全聚徳」。北京にある本店は観光スポットとして有名だが、日本進出に際して彼女が名乗りを上げたというわけだ。現在は新宿、銀座、丸の内などの一等地に店を構える。
私も何度か行ったことがあるが、北京ダックはまあまあだが、ほかのものがよくない印象がある。
だが、注目すべきは2018年に行われた銀座店リニューアルオープンのセレモニーであるという。
《来賓として当時の中国大使・程永華氏をはじめ、日中友好議連会長だった二階俊博氏が招かれているのだ。
それだけではない。「政治資金収支報告書」を精査すると、林芳正官房長官といった現職閣僚から、河野太郎前デジタル相、茂木敏充氏など外相経験のある政治家らが、彼女の店に高額の飲食代を支払っていることが見て取れる。》