CYZO ONLINE > 社会の記事一覧 > 有名人の大麻絡み芋づる式逮捕の可能性

見せしめ説も? 年末年始に向けて著名人、芸能人の“大麻絡み芋づる式逮捕”の可能性

見せしめ説も? 年末年始に向けて著名人、芸能人の大麻絡み芋づる式逮捕の可能性の画像1
(写真:Getty Imagesより)
この記事の画像(1枚)

 著名人、芸能人による違法薬物絡みの騒動が世間の耳目を集めている。

名門大学柔道部の大麻汚染疑惑

 大麻由来の違法成分を含むサプリを輸入した疑いで8月に家宅捜索を受けていた新浪剛史氏が9月1日付でサントリーホールディングス(HD)会長を辞任した。

 新浪氏といえば、三菱商事を経て2002年から社長兼CEOを務めたローソンで経営の立て直しに注力するなど敏腕経営者として知られ、「経済同友会」の代表幹事も務めていた。

「事の発端は8月上旬に福岡県警は違法大麻成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含む商品を押収し、持ち主である福岡県在住の男を逮捕したことです。その商品の郵送先の一つとして新浪氏の自宅が判明したため、同県警は8月22日に麻薬取締法違反容疑で自宅に強制捜査。新浪氏は9月3日に都内で記者会見を行い、『私は法を犯しておらず、潔白であると思っています』などど主張。そのうえで、『仲間やお客様にご迷惑をおかけしてはいけない』として会長職を辞することを表明。『経済同友会』の代表幹事としての活動も自粛することになりました」(全国紙社会部記者)

 新浪氏が同社の会長職を辞任した2日後には嵐の松本潤が主演を務めた日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)や映画『東京リベンジャーズ』シリーズなどに出演していた俳優・清水尋也容疑者が麻薬取締法違反(共同所持)容疑で逮捕された。

 スポーツ紙の芸能担当デスクはこう話す。
 
「清水容疑者は同居する20代女性とともに東京・杉並区の自宅で乾燥大麻を所持していた容疑で、9月3日の早朝に逮捕されました。今年に入ってから清水容疑者が大麻を使用しているという情報が警視庁に寄せられて、水面下で捜査を進められていたようです。清水容疑者は取り調べに対して容疑を認めている一方、入手先に関しては頑なに黙秘を続けているようで、懇意にしている業界内の仲間をかばうためではないかと見る向きもあります」

 わずか数日のうちに経済界の大物と今を時めく人気俳優が大麻絡みで世を騒がせたことから、一部ではその関連性や今夏に行われた警視庁の人事異動の影響も取り沙汰されている。

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は「どちらも厚生労働省地方厚生局麻薬取締部ではなく、警視庁が動いた事案ではありますが、関連性は薄いと思います」と語る。

 そのうえで、こう続ける。

「ただ、大麻に関しては警察当局もマトリもかなりセンシティブにはなっていますからね。『大麻は体に害はない』とか、『美容に効果がある』などといった誤った情報が広がっていることなどを受けて23年には大麻取締法が改正され、『使用』が禁止されるなど規制がさらに強化されました。その一方、中学生や高校生ら未成年が大麻に関連した事件で警察に逮捕・書類送検されるケースは増えています。そうした中、近年では20年には伊勢谷友介さん、23年には永山絢斗さんといった人気俳優が大麻絡みで逮捕されたり、同年には日本大学アメリカンフットボール部や東京農業大学ボクシング部、24年には関西学院大学のアメフト部で部員による大麻所持が問題となり逮捕者も出て連日報道されました。そういう意味では今回の2つの案件、とくに清水容疑者の逮捕に関しては“大麻=悪”というイメージを世間にアピールする啓蒙的な側面もあるかもしれませんね」

 実際、過去の著名人や芸能人の違法薬物絡みの逮捕劇を振り返ると年末年始や夏休み前といった比較的世間の風紀が乱れやすい時期と重なるケースも少なくない。

「清水容疑者が口を割らずともすでに警察当局は大麻の入手先や一緒に使用している仲間の存在もある程度は把握しているでしょう。そもそも、清水容疑者の逮捕自体が“芋づる式”の延長線上のものかもしれませんからね。それに、警視庁のライバルにあたるマトリの動きも気になるところです。以前にも警視庁の組織犯罪対策第5課が違法薬物絡みで著名人を逮捕して程なく、マトリが別の著名人を逮捕したケースもありましたからね」(前出のスポーツ紙デスク)

 年末年始に向けてさらなる芸能人の大麻絡みの逮捕劇が見られそうである。

サントリー会長はなぜ“薬物”に手を染めたのか

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

サイゾーオンライン編集部 

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

X:@cyzo

サイゾーオンライン編集部 
最終更新:2025/09/16 22:00