CYZO ONLINE > その他の記事一覧 > オープンマリッジとは?相互合意で婚外恋愛を認め合う新しい夫婦の形|始め方・ルール・法的リスクまで完全解説

オープンマリッジとは?相互合意で婚外恋愛を認め合う新しい夫婦の形|始め方・ルール・法的リスクまで完全解説

夫婦関係がマンネリ化してきた、セックスレスに悩んでいる、でも離婚は考えていない——そんな悩みを抱えていませんか?この記事では、夫婦が相互の合意のもとで婚外恋愛を認め合う「オープンマリッジ」について、最新の統計データや法的見解、実践者の体験談をもとに詳しく解説します。記事を読み終える頃には、オープンマリッジが自分たち夫婦に適しているか判断でき、実践する場合の具体的なステップが明確になります。

オープンマリッジとは?相互合意で婚外恋愛を認め合う新しい夫婦の形

オープンマリッジとは?相互合意で婚外恋愛を認め合う新しい夫婦の形|始め方・ルール・法的リスクまで完全解説の画像1

オープンマリッジとは、夫婦が互いの合意のもとで婚外恋愛を認め合う結婚スタイルのことです。従来の「一夫一婦制」とは異なり、配偶者以外との恋愛関係や性的関係を、お互いが納得した上で許容します。

この概念は1970年代にアメリカで誕生しました。社会学者のジョージ・オニールとノーナ・オニール夫妻が著書『Open Marriage』で提唱したのが始まりです。「Open Marriage」を直訳すると「開かれた結婚」となり、閉鎖的な従来の結婚観に対して、より自由で開放的な関係性を目指すものとして注目されました。

現代では、多様な夫婦の形の一つとして少しずつ認知されつつあります。特に個人の価値観や自由を重視する層から関心を集めています。

不倫との決定的な違い|夫婦の合意と透明性がある関係

オープンマリッジと不倫の最も大きな違いは、夫婦双方の合意があるかどうかです。不倫は配偶者に隠れて行われる裏切り行為ですが、オープンマリッジは事前に話し合い、お互いが納得した上でルールを設定します。

透明性も重要なポイントです。オープンマリッジでは、婚外パートナーの存在や関係について配偶者に報告し、隠し事をしません。お互いが知った上で関係を築くため、信頼関係が保たれるという考え方です。

つまり、オープンマリッジは「合意に基づく関係」であり、不倫は「一方的な裏切り」という点で根本的に異なります。

セカンドパートナー・卒婚・ポリアモリーとの違い

オープンマリッジと似た概念がいくつか存在するため、整理しておきましょう。

概念 特徴
オープンマリッジ 夫婦関係を維持しながら婚外恋愛を認め合う
セカンドパートナー 配偶者以外に特定のパートナーを持つこと(オープンマリッジの一形態)
卒婚 婚姻関係は維持するが、それぞれ独立した生活を送る
ポリアモリー 複数の人と同時に恋愛関係を築く(結婚に限定されない)

オープンマリッジは「夫婦」という枠組みの中で婚外恋愛を認める点が特徴です。卒婚とは異なり恋愛関係を積極的に認め合い、ポリアモリーとは異なり婚姻関係が前提となります。

日本におけるオープンマリッジの実態|認知度と受容度

日本でオープンマリッジはどの程度認知され、受け入れられているのでしょうか。統計データと最近の話題から、現状を見ていきましょう。

約9割が言葉を知らないが理解を示す人も約7割

ノマドマーケティング株式会社が2021年11月に実施した調査(30〜59歳の既婚男女1,000名対象)によると、約9割の人が「オープンマリッジ」という言葉を知らないという結果が出ています。

しかし興味深いことに、オープンマリッジの概念を説明したところ、半数以上の人が理解を示したとのことです。言葉としての認知度は低いものの、多様な夫婦の形に対する寛容さは意外と高いことが分かります。

認知度が低い理由としては、比較的新しい概念であることや、海外から入ってきた言葉であることが挙げられます。一方で理解度が高い背景には、個人の価値観や多様性を尊重する社会の風潮があると考えられます。

ヒカル氏の宣言で一気に話題化|2025年9月以降の変化

2025年9月14日、人気YouTuberのヒカル氏が自身のチャンネルでオープンマリッジを実践していることを公表し、大きな話題となりました。この発表は賛否両論を呼び、チャンネル登録者数の減少も見られましたが、同時に「オープンマリッジ」という言葉の認知度を一気に高めるきっかけとなりました。

ヒカル氏の宣言後、各種メディアでオープンマリッジが取り上げられ、SNSでも活発な議論が交わされました。この出来事により、日本社会においてオープンマリッジが公に語られる機会が増え、認知度向上の転機となったと言えます。

AlbaLink社が2025年9月に実施した意識調査では、ヒカル氏のオープンマリッジについて、賛成16.2%、反対56.2%、どちらでもない27.6%という結果が出ています。賛成派は少数ですが、約3割が「どちらでもない」と回答しており、多様な価値観を受け入れる層が一定数存在することが分かります。

都市部30〜40代を中心に少しずつ浸透中

現在、オープンマリッジは都市部の30〜40代を中心に、少しずつ実践者が増えつつあります。この世代は価値観の多様化が進んでおり、従来の結婚観にとらわれない柔軟な考え方を持つ人が多いためです。

特に東京や大阪などの大都市圏では、既婚者専用のマッチングサービスや交流イベントも登場しており、オープンマリッジを実践するための環境が整いつつあります。まだマイノリティではありますが、確実に広がりを見せている状況です。

オープンマリッジを選ぶ4つの理由|なぜ夫婦は合意するのか

なぜ夫婦はオープンマリッジという選択をするのでしょうか。実践者が語る主な理由を4つ紹介します。

離婚せずに自由と刺激を得られる第三の選択肢

夫婦関係にマンネリを感じても、離婚は経済的・社会的リスクが大きく、簡単には決断できません。かといって不倫は道徳的に問題があり、発覚すれば関係が崩壊します。オープンマリッジは、離婚と不倫の間にある「第三の選択肢」として、婚姻関係を維持しながら自由と刺激を得られる方法です。

セックスレスや会話不足など夫婦の悩み解消

長年連れ添うとセックスレスに陥ったり、会話が減ったりする夫婦は少なくありません。オープンマリッジは、こうした具体的な悩みの解決策になり得ます。婚外で恋愛や性的関係を持つことで、配偶者に求めすぎず、適度な距離感を保てるようになったという声も聞かれます。

お互いに男女としての魅力を保ち続けられる

夫婦が「家族」として固まってしまうと、男女としての魅力を意識しなくなりがちです。オープンマリッジを実践することで、配偶者以外の異性から評価される機会が生まれ、自分磨きへのモチベーションが維持されます。結果として、配偶者に対しても魅力的でいようとする意識が芽生えることがあります。

束縛のない対等な関係性を実現できる

「配偶者は自分のもの」という独占的な考え方から解放され、お互いを一人の独立した個人として尊重できるようになります。束縛がなくなることで、むしろ配偶者への感謝や愛情が深まったと語る実践者もいます。対等なパートナーシップを重視する価値観の人にとって、オープンマリッジは理想的な形と言えるでしょう。

オープンマリッジのメリット5つ|夫婦関係が良くなる可能性

オープンマリッジを実践することで得られる具体的なメリットを5つ紹介します。

性的な自由を得ながら婚姻関係を維持できる

配偶者以外との性的関係を持つことができるため、性的欲求を満たしながら、同時に婚姻関係の安定も保てます。離婚のリスクや経済的負担を避けつつ、個人の自由を確保できる点が最大のメリットです。

個人の価値観と成長を尊重し合える

配偶者の生き方や恋愛を認めることで、お互いの価値観を尊重する姿勢が育まれます。相手をコントロールしようとするのではなく、一人の人間として尊重することで、精神的に成熟した関係性を築けます。

ストレス解消で夫婦仲が改善するケースも

性的欲求の不一致や会話不足などのストレスが解消されることで、配偶者に対する不満が減り、夫婦仲が改善したという事例があります。外で発散することで、家庭内では穏やかに過ごせるようになるというメカニズムです。

嫉妬や独占欲から解放され精神的に楽になる

「配偶者は自分だけのもの」という考えを手放すことで、嫉妬や独占欲による苦しみから解放されます。相手を信頼し、自由を認めることで、精神的な余裕が生まれ、関係性がより健全になる可能性があります。

配偶者の大切さを再認識できる

婚外パートナーとの関係を通じて、逆に配偶者の良さや大切さに気づくことがあります。外の世界を知ることで、「やはり家庭が一番安心できる」「配偶者が自分には最適なパートナー」と再認識し、夫婦の絆が深まるケースも報告されています。

オープンマリッジのデメリット・リスク5つ|失敗する夫婦の特徴

メリットがある一方で、オープンマリッジには看過できないデメリットやリスクも存在します。実践を検討する際は、以下の点を十分に理解しておく必要があります。

周囲の理解を得られず孤立する可能性

オープンマリッジはまだ社会的に広く受け入れられていないため、家族や友人に理解されず、孤立してしまうリスクがあります。特に保守的な価値観を持つ親世代からは強い反発を受ける可能性が高く、人間関係にひびが入ることもあります。

法的リスクはゼロではない|慰謝料請求の可能性

夫婦間で合意があっても、法的には貞操義務違反とみなされる可能性があります。東京地方裁判所の判例(平成16年2月19日)では、夫婦間の合意があっても不貞行為の免責は認められないとされました。

つまり、後から気持ちが変わった配偶者が慰謝料を請求してきたり、婚外パートナーの配偶者から訴えられたりするリスクがゼロではありません。契約書を作成していても、完全な法的保護は期待できないのが現状です。

嫉妬や感情コントロールの難しさ

頭では理解していても、実際に配偶者が他の異性と親密になる様子を目の当たりにすると、予想以上に嫉妬や不安を感じることがあります。理論と感情は別物であり、感情のコントロールが非常に難しいというのが実践者の声です。

婚外パートナーに本気になり夫婦関係が破綻

当初は「遊び」「性的な関係だけ」と割り切っていても、婚外パートナーに本気で恋をしてしまい、結果的に離婚に至るケースがあります。人間の感情は思い通りにならないものです。恋愛感情が芽生えることを完全に防ぐことは困難であり、これがオープンマリッジ最大のリスクと言えます。

子供への影響と家族の混乱リスク

子供がいる家庭では、親のオープンマリッジが子供の心理に影響を与える可能性があります。学校の友人や周囲に知られた場合、いじめやからかいの対象になるリスクもあります。家族全体の安定を考えると、子供への配慮は欠かせません。

オープンマリッジの始め方|4つのステップで安全にスタート

オープンマリッジを実践する場合、慎重なステップを踏むことが重要です。以下の4つのステップを参考にしてください。

ステップ1|夫婦で徹底的に話し合う|タイミングと切り出し方

まずは配偶者との話し合いが最優先です。適切なタイミングとしては、落ち着いた休日や外出先など、プライバシーが保たれ、時間に余裕がある場面が望ましいでしょう。

切り出し方の例:「最近、夫婦の関係について考えることがあって。お互いにもっと自由で対等な関係を築けたらと思うんだけど、オープンマリッジについてどう思う?」

相手が驚いたり拒否反応を示したりしても、焦らず時間をかけて話し合いましょう。一度の会話で決めるのではなく、何度も対話を重ねることが大切です。相手の気持ちを尊重し、無理強いは絶対にしないでください。

ステップ2|具体的なルールを設定する|7つの必須項目

話し合いで合意が得られたら、次は具体的なルールを設定します。ルールなしで始めると、後々大きなトラブルになる可能性が高いため、必ず文書化しましょう。

設定すべきルールの主な項目は以下の通りです(詳細は次のセクションで解説)。

  • 婚外パートナーの人数制限
  • 外泊の頻度と事前申告ルール
  • 性病検査と避妊の徹底義務
  • 恋愛感情が芽生えた場合の報告義務
  • SNSや周囲への公表禁止
  • デート予定の共有範囲
  • ルール見直しのタイミング設定

ルールは一度決めたら終わりではなく、実践しながら柔軟に見直すことが重要です。

ステップ3|合意内容を契約書として書面に残す

口約束だけでなく、合意した内容を書面に残すことを強く推奨します。契約書があれば、後から「そんなこと言っていない」という水掛け論を避けられます。

契約書には以下の内容を含めましょう。

  • オープンマリッジを始める日付
  • 設定したルールの詳細
  • ルール違反時の対処方法
  • いつでも中止できる旨の明記
  • 双方の署名と日付

ただし、前述の通り契約書があっても法的に完全な免責が認められるわけではない点に注意が必要です。

ステップ4|婚外パートナーを探す|出会いの方法

ルールと契約書が整ったら、いよいよ婚外パートナーを探す段階です。出会いの方法は後のセクションで詳しく解説しますが、安全性と信頼性を最優先に選ぶことが重要です。

焦らず、お互いが納得できるペースで進めましょう。最初の一歩を踏み出すには勇気が要りますが、話し合いを重ねながら慎重に進めることが成功の鍵です。

オープンマリッジで設定すべきルール7項目|トラブル回避の鉄則

オープンマリッジを円滑に進めるためには、明確なルール設定が不可欠です。以下の7つの項目は、多くの実践者が設定している基本的なルールです。

婚外パートナーの人数制限|1〜2名までが一般的

婚外パートナーの人数は、1〜2名までに制限する夫婦が多いです。人数が増えすぎると管理が難しくなり、感情面でも複雑になります。また、配偶者への配慮として「特定の1人だけ」と決める夫婦もいます。

外泊の頻度と事前申告ルール

外泊は「月に○回まで」「事前に○日前までに報告」といった具体的なルールを設定しましょう。頻度が多すぎると家庭がおろそかになるため、バランスが重要です。急な外泊は避け、必ず事前に相談する姿勢が信頼関係を保ちます。

性病検査と避妊の徹底義務

性的関係を持つ以上、性病リスクは避けられません。定期的な性病検査(3ヶ月に1回など)と、避妊の徹底を必須ルールとして設定しましょう。これは配偶者の健康を守るための最低限のマナーです。

恋愛感情が芽生えた場合の報告義務

婚外パートナーに本気の恋愛感情が芽生えた場合、すぐに配偶者に報告する義務を設けましょう。隠したままにすると、後々大きな問題になります。早めに報告することで、関係を見直したり、オープンマリッジを中止したりする判断ができます。

SNSや周囲への公表禁止

オープンマリッジを実践していることを、SNSや友人・家族に公表しないルールを設けることが一般的です。周囲の理解を得るのは難しく、プライバシーを守るためにも秘密は厳守しましょう。

デート予定の共有範囲
婚外パートナーとのデート予定をどこまで共有するか決めておきます。「日時と場所は必ず伝える」「帰宅時間だけ共有」など、夫婦によって快適な範囲は異なります。透明性と配慮のバランスを考えて設定してください。

ルール見直しのタイミング設定

ルールは固定的なものではありません。「3ヶ月ごとに見直す」「どちらかが不満を感じたらすぐに話し合う」といった、見直しのタイミングをあらかじめ決めておきましょう。柔軟な対応が長続きの秘訣です。

オープンマリッジの相手探し3つの方法|安全な出会い方

婚外パートナーをどのように探すか、安全性を重視した3つの方法を紹介します。

既婚者専用マッチングアプリ|最も効率的で安全な方法

既婚者専用のマッチングアプリは、同じ境遇の人と出会えるため、最も効率的で安全な方法です。相手もオープンマリッジや婚外恋愛を理解しているため、話が早く、トラブルになりにくいのが利点です。

代表的なサービスには、既婚者専用の出会い系アプリやセカンドパートナー探し専用アプリなどがあります。利用の際は、身元確認がしっかりしているサービスを選びましょう。

>>おすすめの既婚者専用マッチングアプリはこちら

既婚者向け合コン・イベント|オフラインで直接会える

都市部では、既婚者向けの合コンや交流イベントが開催されることがあります。オフラインで直接会えるため、相手の雰囲気を確かめやすいのがメリットです。ただし、開催頻度は少なく、参加には勇気が要ります。

SNSでの出会いは危険|詐欺や美人局のリスク

SNSで見知らぬ相手と出会うのは非常に危険です。詐欺や美人局(つつもたせ)、個人情報の悪用などのリスクが高く、トラブルに巻き込まれる可能性があります。既婚者であることを悪用されるケースもあるため、SNSでの出会いは避けるべきです。

安全第一で、信頼できるサービスや環境を選ぶことが最重要です。

オープンマリッジに向いている人・向いていない人の特徴

オープンマリッジは誰にでも適しているわけではありません。自分たち夫婦に向いているかどうか、以下の特徴を参考に判断してください。

向いている人|感情を言語化でき相手を尊重できる

オープンマリッジに向いているのは、以下のような特徴を持つ人です。

  • 感情を言語化できる: 自分の気持ちを正直に伝え、相手の気持ちも丁寧に聞ける
  • 相手を尊重できる: 配偶者を一人の独立した個人として尊重し、コントロールしようとしない
  • 嫉妬をコントロールできる: ある程度の嫉妬は生じても、理性的に対処できる
  • 話し合いを重視する: 問題が起きても冷静に話し合い、解決策を探れる

これらの要素がある人は、オープンマリッジを円滑に進められる可能性が高いです。

向いていない人|嫉妬心が強く独占欲が強い
 一方、以下のような特徴がある人は、オープンマリッジには向いていません。

  • 嫉妬心が非常に強い: 配偶者が他の異性と親しくするのが耐えられない
  • 独占欲が強い: 「配偶者は自分だけのもの」という考えが強い
  • 感情のコントロールが苦手: 怒りや不安に支配されやすい
  • 話し合いが苦手: 自分の気持ちを言葉にするのが難しい、または相手の話を聞けない

これらに当てはまる場合、オープンマリッジを始めても苦しむ可能性が高く、おすすめできません。

自己診断チェックリスト|5項目で適性判断

以下のチェックリストで、オープンマリッジへの適性を確認してみましょう。

  • □配偶者が他の異性と会っても冷静でいられる自信がある
  • □自分の気持ちを正直に相手に伝えられる
  • □相手の自由と幸せを尊重できる
  • □問題が起きても話し合いで解決する姿勢がある
  • □嫉妬や不安を理性的にコントロールできる

4つ以上にチェックが入った場合、オープンマリッジへの適性がある可能性があります。ただし、実際に始める前に配偶者と十分に話し合い、慎重に判断してください。

>>話題の既婚者マッチングアプリ「既婚者クラブ」の口コミは?

オープンマリッジ実践者の体験談|成功例と失敗例

実際にオープンマリッジを実践した人の体験談を見てみましょう。成功例と失敗例の両方から学べることがあります。

成功例|夫婦仲が改善しお互いへのときめきが復活

40代夫婦のAさん・Bさんは、結婚15年目でセックスレスと会話不足に悩んでいました。オープンマリッジを始めたことで、お互いに外で恋愛の刺激を得られ、家庭内では以前より穏やかに過ごせるようになったそうです。

「外で恋をしたことで、夫/妻の良さを再認識できた」「お互いに身なりに気を使うようになり、久しぶりにときめきを感じた」と語っています。定期的にルールを見直し、お互いの気持ちを確認し合うことで、良好な関係を保っているとのことです。

失敗例|嫉妬に耐えられず関係が悪化したケース

30代夫婦のCさん・Dさんは、夫の提案でオープンマリッジを始めましたが、妻のDさんが予想以上に嫉妬に苦しむことになりました。頭では理解していても、夫が他の女性と親密になる様子を想像するだけで辛く、精神的に不安定になったそうです。

結局、わずか3ヶ月でオープンマリッジを中止しましたが、一度生まれた不信感は消えず、夫婦関係が以前より悪化してしまったと言います。この事例は、理論と感情は別物であり、実際に始めてみないと分からないことがあることを示しています。

体験談から学ぶ3つの成功のコツ

成功例と失敗例から学べる、オープンマリッジを成功させるコツは以下の3つです。

  • 定期的な話し合い:ルールの見直しや気持ちの確認を怠らない
  • 相手への配慮:自分の自由だけでなく、相手の気持ちを常に考える
  • 柔軟性:うまくいかなければ中止する勇気を持つ

無理をせず、お互いが幸せでいられることを最優先にすることが、成功の秘訣です。

オープンマリッジの法的リスクと対策|弁護士の見解

オープンマリッジを実践する上で、法的リスクを正しく理解しておくことは非常に重要です。

貞操義務違反の免除は認められるか

民法では、夫婦には「貞操義務」があるとされています。オープンマリッジは夫婦間の合意があるため、この義務を免除できると考えがちですが、裁判所は必ずしもこれを認めていません。

東京地方裁判所の判例(平成16年2月19日)では、夫婦間で婚外恋愛を認める合意があったとしても、不貞行為の責任を免れることはできないと判断されました。つまり、合意があっても法的には「不倫」とみなされる可能性があるのです。

離婚請求や慰謝料請求のリスク

オープンマリッジを始めた後、配偶者が気持ちを変えて「やはり許せない」となった場合、以下のリスクがあります。

  • 離婚請求:婚外恋愛を理由に離婚を求められる可能性
  • 慰謝料請求:配偶者から精神的苦痛を理由に慰謝料を請求される可能性
  • 婚外パートナーの配偶者からの訴え:相手が既婚者だった場合、その配偶者から慰謝料を請求される可能性

合意があったことを証明できても、必ずしも法的責任を免れるわけではない点に注意が必要です。

契約書作成で法的トラブルを最小限に

完全に法的リスクをゼロにすることは難しいですが、契約書を作成しておくことでトラブルを最小限に抑えられる可能性があります。

契約書には以下を明記しましょう。

  • 双方の合意のもとでオープンマリッジを始めること
  • お互いに婚外恋愛を認め合うこと
  • ルール違反や一方的な中止があった場合の取り決め
  • 作成日と双方の署名

弁護士に相談して契約書を作成することも検討しましょう。ただし、契約書があっても裁判で必ず有効とされるわけではない点は理解しておく必要があります。

子供への影響と対応|家族としての配慮ポイント

子供がいる家庭でオープンマリッジを実践する場合、子供への影響を最優先に考える必要があります。

子供に伝えるべきか|年齢別の対応方法

子供にオープンマリッジのことを伝えるかどうかは、年齢によって判断が分かれます。

  • 小学生以下:伝えない方が良いでしょう。理解が難しく、混乱や不安を与える可能性が高いです
  • 中高生:状況によりますが、基本的には伝えない方が無難です。思春期は親への反発も強く、否定的に受け止められるリスクがあります
  • 成人した子供:価値観が成熟していれば、正直に話すことも選択肢です。ただし、無理に理解を求めるべきではありません

いずれの場合も、子供の心理的安全を最優先に判断してください。

家庭の安心感を最優先に考える

オープンマリッジを実践していても、家庭内では子供に安心感を与えることが何より大切です。夫婦仲が良好であることを見せ、家族の時間を大切にしましょう。

外泊が増えたり、家庭がおろそかになったりすると、子供は敏感に察知します。「両親が自分たちを大切にしてくれている」と子供が感じられる環境を維持することが必須です。

学校や周囲への影響を最小限にする工夫

子供の学校や友人関係に影響が及ばないよう、細心の注意が必要です。SNSへの投稿や周囲への公表は絶対に避け、秘密を厳守しましょう。

万が一、子供がオープンマリッジのことを知ってしまった場合、学校でうっかり話してしまう可能性もあります。その場合、いじめやからかいの対象になるリスクがあるため、子供には「これは家族だけの秘密」としっかり伝える必要があります。

まとめ|オープンマリッジは慎重な判断と継続的な対話が成功の鍵

この記事のポイントをまとめると以下の通りです。

  • オープンマリッジは夫婦の合意に基づく婚外恋愛を認め合う関係:不倫とは異なり、透明性と信頼が前提です
  • 日本での認知度は低いが、理解を示す人も増えている:2025年のヒカル氏の宣言で話題化し、認知度が向上しました
  • メリットとデメリット両方を理解した上での判断が重要:性的自由や夫婦仲改善の可能性がある一方、嫉妬や法的リスクも存在します
  • 徹底的な話し合いと明確なルール設定が成功の鍵:人数制限、外泊ルール、性病検査など7つの必須項目を設定しましょう
  • 法的リスクや子供への影響も考慮する必要がある:契約書があっても完全な法的保護は期待できません。子供がいる場合は特に慎重に

オープンマリッジは、夫婦の形の一つの選択肢です。興味を持った方は、まずはパートナーとじっくり話し合うことから始めてみてください。お互いの気持ちを尊重し、慎重に判断することが大切です。

無理をせず、どちらか一方でも不安や不満を感じたら、いつでも立ち止まって話し合い、必要であれば中止する勇気も持ちましょう。夫婦の幸せが何より大切です。

最終更新:2026/02/25 15:00