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高市早苗新総裁のホンネが垣間見える…… 参政党よりも危なっかしい女性総理が誕生する可能性大

元木昌彦のスクープ週刊誌の画像1
高市早苗(写真:GettyImagesより)

<今週の注目記事>
第1位「篠原文也(政治解説者)がすべてを聞く 高市早苗『私、総裁選に勝ちます!』」(「週刊現代」10/13日号)

第2位「ラブホ密会前橋市長小川晶(42)乱倫すぎる私生活」(「週刊文春」10/9日号)


第3位「三笠宮家“母娘戦争”319日」(「週刊文春」10/9日号)

第4位「ルポ 5人に1人が外国人の群馬県大泉町に行ってみた」(「週刊新潮」10/9日号)

第5位「RAMPAGE吉野北人(28)が菜々緒似スタッフと7年愛」(「週刊文春」10/9日号)

第6位「ボロボロになった小泉進次郎」(「週刊新潮」10/9日号)

第7位「『日本最大の発電島』長崎県宇久島 メガソーラー建設を大幅に遅らせている、たった4人の反対派の闘い」(「週刊プレイボーイ」10/27日号)

第8位「血税を貪る『JICA』は問題だらけ」(「週刊新潮」10/9日号)

第9位「『素行不良だった…』娘の遺体を20年間冷凍保存していた母親の“信仰”」(「週刊新潮」10/9日号)

第10位「無法地帯『二所ノ関部屋』で今度は床山(21)が借金トラブル」(「週刊新潮」10/9日号)

第11位「衝撃フォト! 『幻の人面魚』が山形の池に生き残っていた!?」(「FRIDAY」10/17日号)

 高市早苗が自民党総裁になった。

 故・安倍晋三のゴリゴリ保守の伝統を受け継ぐと主張している、参政党よりも危なっかしい女性総理が誕生する可能性大である。

 何でこんな人を? この国の保守化の流れの結果と見れば致し方ないという論調が多いが、英国の「鉄の女」といわれたマーガレット・サッチャーを尊敬している高市に、サッチャーほどの理性と信念があるとは思えない。

 一番恐ろしいことをマスメディアは書かない。「高市早苗WHO?」。彼女のことなど我々は何も知らない。元キャスターで安倍に秋波を送り、その引きで閣僚になった女性。夫は元国会議員だが、今は脳梗塞を発症したとかで、彼女が介護をしているようだ。

 それしか知らない女性が、突然、この国のかじを取るというのだ。

 メディアはまず、この高市早苗という人物がどういう経歴でのし上がってきたのか、怖い顔の裏に隠している本当の「顔」を暴き、徹底的に彼女の政治家としての「履歴書」を洗いざらい調べ、国民に知らせるべきである。

「どうせ、1年もたないだろう」という楽観論はやめるべきだ。あの石破茂でさえ、退任に追い込むまでに無駄に長い時間がかかったのである。

 高市は、石破のような状況になっても、簡単に総理の座を手放すとは思えない。日本の総理大臣は、アメリカの大統領よりも権限を持ち、辞めさせることはアメリカ以上に難しい。

 高市への期待が6割以上という世論調査がどこかに出ていたが、何を期待するのか?

 参政党と連立を組んで欲しいのか? 靖国参拝で中国と国交断絶して欲しいのか? これまで以上にアメリカに隷属して生きることを強いられることをよしとするのか?

 外国からの移民をすべて排除し、若者たちに建設現場で働け、単純作業をやれと強いるのか?

 私は、小泉進次郎は総理の器ではないといい続けてきた。だが、高市早苗よりもマシだといってきた。総裁選は究極の選択だった。これから高市の顔を毎日テレビで見せられるのかと思うと気が滅入る。どこかに亡命しようかな。

 さて、気を取り直して、FRIDAYからいこう。

 「人面魚」の再来である。私がFRIDAYの編集長になる少し前、山形県鶴岡市の古刹・善寶寺の池に、人の顔を持つ鯉がいるとFRIDAYが報じた。

 それが話題になり、

「当時のブームはすごかったです。人口10万人規模の市に一日1万人の見物客が殺到し、道路は大渋滞。善寶寺の前のお土産屋さんでは『人面魚饅頭』が飛ぶように売れてました」(鶴岡市役所観光物産課)

 この人面魚ブームが起きたのは、FRIDAYという写真週刊誌がまだ影響力を持っていたからだった。

 それから35年経ち、その時の人面魚らしき鯉が同じ池に現れたとFRIDAYが報じても、観光客が殺到することはないだろう。

 確かに、年老いた老人のような顔に見える鯉が映っている。

 善寶寺の広報室職員が、

「人面魚は今も池におりますよ。現在は、金色が1匹、銀色が2匹、人の顔に見える模様の鯉がいます。特に金色の鯉は、かつて報じられた個体と同じ色で見応えがありますよ。それが35年前の個体と同一の鯉なのか、あるいはその子孫なのかはわかりません。ただ、’90年に話題になった個体が死んだというのも聞いておりません」

 専門家の話では、雑種が交配している環境で、親と全く同じの模様の子が生まれることはあり得ないそうだ。

 もう一度写真を見ると、たしかに、35年を経て生き抜いてきたような“貫禄”がある。見に行ってみようかな。

 お次は大相撲のお話。大の里と豊昇龍の優勝決定戦にもつれ込んだ秋場所は、大いに盛り上がった。

 今は、第何次になるかわからないが、相撲ブームである。

 そんなブームに水を差すのも、大の里のいる二所ノ関部屋の数々の不祥事なのだ。

「今年2月、『週刊新潮』は二所ノ関部屋で未成年飲酒や“悪ノリ”が過ぎる力士同士の乱痴気騒ぎが行われていたことを報じた。しかし、不祥事はこれだけにとどまらなかった。21歳の床山(とこやま)がカツアゲよろしくカネを借りていたという。しかも、親方はその悪事を“なきこと”にしようと思案していたそうで……」(デイリー新潮10月01日)

 力士の髪を結う二所ノ関部屋に所属する唯一の床山のA(21)が、借金トラブルを起こしたことで今場所を謹慎していたというのである。

「Aは、同じ二所ノ関一門内の他部屋に所属する後輩の床山から、計70万~80万円を無理やり借りていたそうです。昨年以降、しばしば現金を受け取っており、自分の口座に振り込ませていたことも。被害に遭った床山はまだ10代半ばの少年でした。先輩のAから、カネを渡す都度“口外するな”などと、脅しをかけられていたといいます」(日本相撲協会の関係者=同)

 かねてからAは“札付きのワル”で知られてきたそうだ。相撲協会は過去に数回、彼の非行に関する報告を受けていたという。

「未成年だった頃から喫煙がバレて外出禁止となったり、SNSで“大の里と仲が良い”などと称して女性を酒席に誘うナンパ行為に及んだりと、素行不良が目立っていました。場所中にもかかわらず、雀荘に入り浸り、朝帰りすることもあったそうです」(前出の相撲協会関係者)

 8月頃、師匠の元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方(39)がAを伴い、被害少年の所属する相撲部屋まで謝罪に赴いたそうだ。

 相撲協会のコンプライアンス委員会は床山と双方の親方に事情聴取を行い、Aに対する処分の検討を始めましたが、、二所ノ関親方は事態を矮小化。できることなら表沙汰にしたくないと、Aをかばう素振りを見せたという。

 親方を知る角界関係者がその理由をこう語っている。

「Aが相撲協会から処分を受けて角界追放となった場合、二所ノ関部屋の内情を暴露する恐れがあったからです。親方は、さすがに自身が部屋を管理できていないと自覚しているのでしょう。相当に後ろめたいことがあるのか”自分からクビにするわけにはいかない”などと、頭を抱えていたといいます。事態収束には、積極的に動こうとしていませんでした」

 二所ノ関親方は取材を追い返したという。

 しかし、相撲協会は千秋楽の翌日、こう回答したという。

「Aについては、金銭トラブルを理由に退職いたしました。師匠・二所ノ関については、Aの監督不行届きを理由に、理事長から厳重注意しました」

 相撲界は今でも、稽古と称してのイジメ・暴力、八百長、賭博が横行していると思われているのだ。

 新時代の横綱が誕生したのだから、角界を浄化しなくては、また相撲離れが起きること間違いない。

 同じ新潮が、娘の遺体を20年間冷凍保存した母親・森恵子(75)が逮捕されたと報じている。
 ホラー映画のような事件である。

 捜査関係者がこう話している。

「森容疑者は取り調べに対し“20年前に娘である万希子(まきこ)さんの遺体を自宅に保管していたところ腐敗が進み、家の中に異臭が充満したため冷凍庫を購入した”と供述しています。犯行当時は義母と夫の3人暮らし。義母は数年前に、夫は今年9月に亡くなりました。容疑者が一人暮らしとなったため、今後について親族で話し合いが行われた。そこで娘のことに話が及ぶと森容疑者が、“実は……”と打ち明けたのです」

 大型冷蔵庫は自宅の台所に置かれていたそうだ。

「Tシャツに下着姿の万希子さんは、正座して上半身が折り畳まれた状態で、毛布、脱臭剤、植物などと一緒に入れられていました。司法解剖の結果、死因は頸部圧迫による窒息死と推定されます。首に絞められたような跡があったほか、頭には鈍器で殴られたような傷もありました」(前出の捜査関係者)

 なぜこのような犯行に及んだのか?

 娘は生きていれば50歳になるという。実の娘とは折り合いが悪かったと娘の同級生が語っているが、それだけで殺すものだろうか?

 中学時代の恩師がこういっている。

「万希子は思いやりのある子で、友だちは多かった。しかし、素行は悪く、好ましくない交友関係があったのも事実です。お母さんは彼女と真剣に向き合っていましたが、反発されてかえって悪い方向に働いたこともありました。お父さんの記憶はまったくありません。仕事であまり家にいなかったのでしょう」

 短い記事なので、殺した動機が何だったのかはよくわからない。

 森恵子容疑者がある宗教に入っていたと新潮が報じているが、それと殺人との因果関係はわからない。

 自分が殺した娘を冷蔵庫に入れた部屋で、20年間も何食わぬ顔で食事をしていたとすれば……、人間というのはそこまで鈍感になれるものなのだろうか。もっと突っ込んだ再取材を新潮にはお願いしたいものである。

 お次も新潮から。

 8月下旬、JICA(国際協力機構)は日本政府主催の「アフリカ開発会議(TICAD)」で、千葉県木更津市や山形県長井市など国内四つの自治体をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定、さまざまな形で交流を深めていくと宣言した。

 だが、ナイジェリア政府は「日本政府が特別なビザを発給してくれる。日本へ行こう!」などと間違った情報を発信したため、該当する市などへクレームが殺到し、ついにJICAはホームタウン事業の撤回を発表せざるを得なくなった。

 国民の血税で運営しているJICAというお粗末な組織には問題だらけだと、新潮が難じている。

「相手につけ入る隙を与え、日本社会に不安を生じさせる。こうした世間とズレたJICAの“センス”にも非難が集まったわけだが、それもむべなるかな、JICAの在外職員たちは民間の感覚ではあり得ない特別待遇を受けているのである。
まず、彼らの平均年収は1464万円(2024年度)で納税の対象外。しかも国ごとに異なるが、住居費用としてアフリカなら月20万円から50万円ほどが公費から支給される」(新潮)

 それほど恵まれた処遇を受けていながら、JICAには「高地健康管理休暇制度」という悪しき慣習まであるというのだ。

「JICAでは、標高2000メートル以上の高地に1カ月以上滞在する在外職員らを対象に、健康被害を回避するとの名目で、年に数回、在勤地から第三国への休暇旅行が認められています。しかも、その旅費まで公費負担なので、現地の日本人の間では“税金を使い家族同伴で海外旅行ができる制度”などと揶揄されている。かつて国際機関に勤務する日本人が高地休暇のエビデンスは何かと在外公館に尋ねたところ“科学的な根拠はない”との答えが返ってきたそうです」(JICA関係者)

 さらにJICAは、無駄遣いが多いという。

 エチオピアに日本政府が無償資金協力事業の名目で、JICAを通じて29億円以上もの巨費を投じて建設した施設があるそうだ。

 「TICAD産業人材育成センター」がそれで、完成に先立ち林芳正官房長官がわざわざ視察に訪れたという。

 年間約5万人の受講者が来ると意気込んでいたが、現在、月間利用者は200人から1300人程度しかいないというのである。

 こうしたわれわれの血税が“無駄”に使われているのが事実なら、国会の場で野党が追及すべきであろう。

 一概にJICAが無駄とはいわないが、だいぶ前になるが、年金が豪華なかんぽの宿などに湯水のように注ぎ込まれていたことが判明し、自民党が大敗する要因になったことがあった。

 JICAは外務省所管。外務省は国民に丁寧に説明する必要があるはずだ。

 さて、久しぶりに週プレから。

 長崎県 佐世保市にある離島・宇久島は面積 24.94 ㎢、周囲 37.7 ㎞、標高 259 mだそうだ。

 五島列島の北端に浮かぶ小さな島だ。最盛期には1万人を超えていた人口は現在、1600人にまで減少。高齢化率は61%にもなるという。

 その島で、日本最大級のメガソーラー事業が始められているというが、それに反対の声を上げ、市や発電事業会社「宇久島未来エネルギーHD合同会社」と闘っているわずか4人のNPO「宇久島の生活を守る会」のメンバーに焦点を当てたルポである。

 寺の住職、島で唯一の診療所を守る医師、郵便局長を長年務めた87歳、特産品を売り続けてきた79歳。

 なぜ彼らはメガソーラー事業に反対するのか? 医師はこう話す。

 彼は広島の出身だが、温かい島民性と自然に惹かれ島に住むようになったという。

「離島の多くは河川がなく、飲み水の確保に苦しむ現状があります。宇久島も例外ではなく、水源の99%は井戸に頼っている。その井戸の上にある林地を伐採し、斜面にパネルを敷き詰めれば、雨は地中に染み込みます。表面水として一気に流れ出すため、やがて井戸が枯れることになる。“命の水”を失ったら、島は立ち行きません」

 しかし、稼働すれば17万世帯分に相当する年間51・5万メガワットを発電し、海底ケーブルで佐世保市へ送電すれば、年間200億円を超える売電収入があり、佐世保市には年間20億円規模の税収が見込まれるという。

 市がこんなおいしい話を、たった4人の反対で諦めるはずはない。

 だが、島には働く人が1000人も来ても、宿泊するところもないという。当初1300人といっていた作業員は現在、200人程度だそうだ。

 島民の多くは、「早く契約したほうが得だ」と事業者に迫られ、契約書も読まずに印鑑を次々に押していったという。区長もこれについての会議も開かず、認め印を押していたそうだ。

 21年8月に、反対派のメンバーがこの事業所の求人サイトを発見した。そこには、「入墨、前科、指の欠損があっても現場は入れます」と書いてあったという。

 作業員は集まらず、工事は遅れに遅れているそうだ。彼ら4人の動きを事業者側は警戒し、尾行もされるという。

 工事が遅れると、発電した電力を1キロワット当たり40円(現在は10円程度だそうだ)という高額で電力会社に売電できる期間を過ぎてしまうからだ。

 後押しをする政党も出てきた。参政党の神谷宗幣代表だ。22年の参院選の時、佐世保駅前で街頭演説をする神谷に、現状と問題点を訴えたというのだ。

 その後、彼らの会員数が一挙に60人になったそうだ。今年1月には参政党の吉川りな衆院議員も視察に来て、国会でこの問題を取り上げる動きもあるという。

 釧路湿原でもメガソーラー問題が起こっている。たった4人の反乱が大企業や市の一方的なやり方をストップできれば、全国でも同様のことが起きるに違いない。

 週プレはいいところに目を付けた。これからも報道し続けてもらいたい。

 ところで、小泉進次郎は終わった。総理として「器ではない」と烙印が押されたのだから、潔く議員辞職したらどうかと思うのだが。

 新潮の「ボロボロになった小泉進次郎」には読むところはないが、新総裁が決まった後のスケジュールが参考になる。

 まずは人事だ。

「自民党の高市早苗総裁は5日、首相就任後の組閣にあたり、外相に茂木敏充前幹事長(69)=旧茂木派=を、官房長官に木原稔前防衛相(56)=旧茂木派=を充てる方針を固めた。また、党人事では、麻生派を率いる麻生太郎元首相(85)を副総裁に起用する方向だ」(朝日新聞Digital 10月6日 5時00分)

 そのほかには、旧安倍派の連中を取り立てるといわれている。「裏金問題」などどこ吹く風だ。

 最大の難関は、10月27日といわれるトランプ大統領の来日だろう。

 関税交渉で決まった80兆円規模の対米投資の早期履行を迫る可能性がある。自分は関わっていないといい逃れしても、トランプは認めないはずだ。むしろ、何もわからない新首相だから、「早くやってくれ。さもないと……」と脅してくる可能性がある。

 トランプは女性好きだが、高市のことを好きになるかは疑問だ? 変に妥協したりすると、高市の評価が一気に下がることになる。

 国内では、政治とカネの問題だけではなく、物価高、賃金格差、少子化、夫婦別姓など、難問が山積している。

 誰がやっても、一気に解決などできはしない、連立の相手である公明党も高市のウルトラ保守体質に疑問を呈している。

 「女性初」だけで乗り切れるほど甘くはない。中国はもちろんのこと、韓国やイギリスなども懸念を表明している。

 「真の保守」とはどういうものか、とくと見物させてもらおうではないか。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/10/07 20:00