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ウナギ・サヤカが映画をウォーキング試写

ウナギ・サヤカ、映画『ロングウォーク』をリアルウォーキング試写

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ウナギ・サヤカ、映画『ロングウォーク』をリアルウォーキング試写の画像1
※写真:サイゾー2026年8月号より(撮影=河本悠貴)

歩くか、観るか。いや、両方だ。
止まったら死ぬ映画を止まらない女と観た

 「歩くか即死」──そんな際どいコピーを掲げる映画『ロングウォーク』を、ただ座って観るわけにはいかない。そこで本誌は、女子プロレスラーのウナギ・サヤカとともに歩きながら映画を鑑賞するという謎の体当たり取材を敢行。手に汗どころか、全身に汗。これは映画鑑賞なのか、試合なのか、それとも人生そのものか。

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©︎2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

ウナギ・サヤカが歩き続けるワケ

 映画『ロングウォーク』が、6月26日に全国公開される。

 全米4週連続ベスト10入りした本作は、“ホラーの帝王”スティーヴン・キングが大学在学中に執筆し、完成時期からすれば1974年の『キャリー』より前に存在していた事実上の長編初執筆作『死のロングウォーク』の実写化。競技を執り仕切る少佐役をマーク・ハミルが演じ、『ハンガー・ゲーム』シリーズを手がけるフランシス・ローレンスが監督を務める。

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 舞台は、戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。国を挙げて開催される競技「ロングウォーク」に50人の若者が参加し、ひたすら歩き続ける。最後まで生き残れば、破格の賞金と、どんな願いでも1つ叶える権利が与えられる。

 ルールは単純だ。時速4.8キロ以上で歩き続けること。速度を下回れば警告。3つの警告で銃殺。コースから逃げても銃殺。休息はなく、トイレすら垂れ流しのまま、最後の1人になるまで歩き続ける。

 米国公開時には、インフルエンサーらがルームランナーで登場人物たちと同じように歩きながら鑑賞する“リアルウォーキング試写”が話題を呼んだ。

 ならば、日本でもやってみよう。挑戦するのは、デビューから歩みを止めずに独自の道を切り拓いてきた女子プロレスラーのウナギ・サヤカだ。

 ウォーキング鑑賞のルールは作品に準じた。ルームランナーの速度は時速4.8キロ。止まったら警告となり、3つの警告で出演料減額。上映時間108分を最後まで歩き切れば、出演料は2倍となる。

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リアルウォーキング試写に挑戦中のウナギ・サヤカ

「デスゲーム系は大好きで、トリックとかルールが面白い。プロレスもその時のルールによって勝敗が決まったりするから、興行をやるうえでヒントがあったりするんです」

 作品に興味津々のウナギだが、挑戦前には不安もあった。時速4.8キロがどれほどのペースなのか、想像がつかなかったからだ。しかも、前日にニューヨーク遠征から帰国したばかり。取材後にも試合を控えるなど、超過密スケジュールだった。

 だが開始してみると足取りは軽い。映画内で若者たちが命を削るように歩き続ける一方、ウナギはリングコスチューム姿で嬉々として歩みを進める。劇中で最初の犠牲者が出ると、「うわ、エグッ!」と声を漏らしたが、続けて「ぽんぽん逝ってもらわんと、こっちが困る」と、彼女らしい“ご乱心”ぶりをのぞかせた。ウォーキング試写ならではの感想だ。

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時速4.8キロで歩きながら映画を見る!

 物語が終盤に向かうにつれ、人間ドラマにものめり込んでいった。本来なら他人が脱落したほうがいいが、歩き続けるうちに友情が芽生える。だが生き残るのは1人だけ。

「勝つためには他人がいなくなった方がいいけど、私だったら、しんどそうな人がいたら『頑張れ!』って思っちゃうかも。でも、友達を助けても最後にはどちらかが死んじゃう。それがデスゲームのエグいところですよね」

 歩きながらも作品を存分に楽しんでいたウナギだが、終盤には「なんで、なんで、なんで!?」と絶叫。プロレス界で数々の修羅場をくぐり抜けてきたウナギを驚愕させたクライマックスに何が起きたのか――。

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極彩色の傾奇者は歩みを止めない!

 結局、危なげなくチャレンジを成功させたウナギは、「そもそも私なら(ロングウォークという競技には)参加しない」と素直に語りながらも、「止まったら終わり」という感覚には強い共感を覚えたという。

「プロレスをもっと広めるために誰かが認知を勝ち取りにいかないといけない。そのためなら、私はどんなに過酷でも止まる気はない」

 そんなウナギが本作を読者に勧めるなら、どんな言葉になるのか。

「ニュータイプのデスゲーム。今までになかった作品。デスゲームの元祖だからこそ、今の時代には逆に新しいと思う」

 生死をかけたゲームでありながら、陰惨なだけではない点にも心を動かされた。

「ライバル同士のはずの参加者が仲良くなって、一緒に歌を歌ったりするのがいい。死がすぐ隣にあるのに、あまり感じさせない。ちょっと青春っぽいのが好きです」

 「歩くか、即死」の単純なルールだが、そこに人間の弱さ、優しさ、友情、恐怖、欲望が交差する。

『ロングウォーク』はノンストップで観客を引き込む。デスゲームの元祖でありながら、映像化されたことで新感覚の極限サバイバル映画となった。戦慄の一本、劇場で体感してほしい。

(インタビュー・文=佐藤勇馬/写真=河本悠貴)

【ウナギ・サヤカ】
“極彩色に翔ける傾奇者”の異名を取る女子プロレスラー。型破りな行動力と華やかな存在感でリング内外を駆け抜け、プロレス界に独自の熱狂を生み出している。
X <@unapi0902>

映画『ロングウォーク』Info

『ロングウォーク』
6月26日(金)全国公開
©︎2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.
配給:クロックワークス 

【STORY】
戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会への光として、そしてかつての栄光を取り戻す為の一歩として、国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。ただひたすらに歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つ叶える権利を獲得できるこの祭典に、選ばれし50人の若者が挑戦する。「時速4.8kmをキープすること」「速度を下回り警告を受けないこと」「最後の一人になるまで歩き続けること」この勝者になる為のルールの裏に、休息も睡眠も救いも存在しない。3つ警告を受けると即死の状況下で臨む、地獄の一本道の先に待ち受けるのは希望か、絶望か——

【作品情報】
監督:フランシス・ローレンス『ハンガー・ゲーム』シリーズ
脚本:JT・モルナー『ストレンジ・ダーリン』
原作:スティーヴン・キング「シャイニング」「IT」
出演:クーパー・ホフマン、デヴィッド・ジョンソン、マーク・ハミル
2025年/アメリカ/5.1ch/シネマスコープ/英語/108分/原題:THE LONG WALK/字幕翻訳:北村広子/配給:クロックワークス
©︎2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved. 映倫:R15+
公式HP:https://klockworx-v.com/longwalk/
公式X:@LongWalk_jp

佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

X:@rollingcradle

最終更新:2026/06/22 20:00