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簗農水大臣“予算カット”発言、麻生太郎86歳のカネと女、timelesz猪俣周杜契約解除――元木昌彦が読む週刊誌

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簗農水大臣“予算カット”発言、麻生太郎86歳のカネと女、timelesz猪俣周杜契約解除――元木昌彦が読む週刊誌の画像1
高市早苗(写真:GettyImagesより)

<今週の注目記事>
第1位「『高市首相』の目は節穴か『内閣改造』で抜擢『簗和生農水大臣』の“恫喝音声”」(「週刊新潮」10月8日号)
第2位「内閣改造で高笑い 麻生太郎(86)愛人会社に政治資金8千万円を垂れ流していた」(「週刊文春」10月8日号)
第3位「timelesz猪俣 彼女を暴行 菊池風磨への裏切りと母に宛てた『詫び状』」(「週刊文春」10月8日号)
第4位「独占激白90分 田中聖元KAT-TUN刑期満了後、初インタビュー 懲役740日間の全真相『塀の中では、班長でした』」(「FLASH」10月13日号)
第5位「スクープ 藤井総務相『運動員買収疑惑』を告発する」(「週刊文春」10月8日号)
第6位「スクープ!クズ芸人の星・岡野陽一(44)が堂々と結婚宣言!『美女とのタワマンヒモ同棲』撮った」(「FRIDAY」10月16日号)
第7位「ひろゆき・泉房穂『国会議員より首長獲った方が早いよね』」(「サンデー毎日」10月11日号)
第8位「ジャングリア沖縄『倒産隠しシナリオ(社内メールを入手)』を暴く」(「週刊文春」10月8日号)
第9位「『ルッキズムご法度』でも整形女子が目指す『北川景子』」(「週刊新潮」10月8日号)
第10位「倉本聰 人生最後のインタビュー『北の国から』アニメ化と『フジとの決別』」(「週刊文春」10月8日号)

 木曜日に文春と新潮を買うたびに悲しくなる。

 広告が入らないから、「“薄きに”泣きて三歩あゆまず」である。

 文藝春秋は早期退職を募っていたし、新潮は文藝春秋より、経営状態はもっと悪いと噂されている。

 新潮社は「新潮QUE」という電子版を始めた。

 週刊新潮の注目記事や政治・社会スクープのバックストーリーのほか、国際情勢Webマガジン『Foresight』などの専門コンテンツとも連動して、新潮選書や新潮新書、名作文学など、編集部が厳選した数百冊規模の電子書籍(新潮文庫・新書など)が定額内で閲覧可能だと謳う。

 料金は月額2400円(初月無料体験あり)。文春電子版は月額2200円。

 新潮は510円だから、月に2040円。Foresightなども読め、新潮文庫や選書もいくらかは読めるのだとしたら、お得感はある。

 だが、こちらの読者が増えれば、確実に紙のほうの部数はさらに落ちるに違いない。

 このジレンマを何とかできないものか?

 『出版人・広告人』(発行人・今井照容)の8月号に、文藝春秋社の元週刊文春編集長・新谷学常務取締役のインタビューが載っている。

 「親しき仲にもスキャンダル」と嘯き、「文春砲」といわれるスクープを連続して世に出した人だ。

 今は、文藝春秋の雑誌をすべて統括するエライさんらしい。

 現在の雑誌の低迷に危機感を持っているのは当然だが、こういっている。

「権力に対しても怯まずにきちんと書くべきことを書き、言うべきことを言っていくためにも、ちゃんと稼がないといけないんですよ。稼ぐためにはどうすればいいのか、そこを突き詰めることが必要なんです」

 自分たちの強みを生かして稼ぐために、どんなマーケットがあるのかを考えているそうだ。

 それでは自分たちの「強み」とは何か? 新谷常務はいくつか挙げる。

「編集力」「人をたくさん知っていること」「時代を読むセンス」

 それを結集させるために「IPビジネス部」を立ち上げたり、「企業を対象にセミナー」をやったりしているという。

 また、ライフスタイル雑誌「CREA」をリニューアルして、「新設したCREA局を、文藝春秋らしい富裕層ビジネスの拠点にしましょうよ、ということなんです」

 さらに、「場合によっては文藝春秋社だけじゃなくて、出版界全体とか、国を挙げて日本のコンテンツを売っていくためのオールジャパンの仕組みづくりも、必要になってくると思うんです」

 夢は大きく広がっていくようだが、出版界全体でみれば、マンガを持っていない出版社は、ますます苦しくなっていくに違いない。

 だが、望みはある。AIが日本語の壁を乗り越えていく「起爆剤」になるかもしれないと思うからである。

 日本語の雑誌でも、ネット上にあれば、AIが瞬時にその国の言葉に翻訳してくれて、世界のどこにいても楽しめる。そういう時代が間違いなく来る。

 コンテンツ作りは、韓国には及ばないが、日本もなかなかのものだ。SONYのウォークマン以来、目立ったものはないといわれているが、AIが「日本発のコンテンツ」を世界に送り出してくれれば、マンガ同様、世界の耳目を集めるものになるのではないだろうか。

 今こそ、出版界にビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが必要なのだろうが、まだ、姿も形も見えないが……。

 話は変わるが、アサヒ芸能が創刊70年を迎えた。目出度い!

 今週号で自ら70年を祝い、特集を組んでいる。

 1956年、創刊号の表紙は松竹に入った新生の杉田弘子。表紙に載っている記事のタイトルは「特集 女優読本=二十四時間うらおもて=」。

 当時の人気女優は、岸惠子、山田五十鈴、淡路恵子、草笛光子、月岡夢路、芦川いづみ、南田洋子、乙羽信子……。懐かしいね。

 創刊号は定価30円。ラーメン、コーヒーと同じくらいだったと思う。

 大卒の初任給が1万2000円くらいだったか。

 現在はどの週刊誌も500円以上。大卒の初任給は何十万円というところもあるというが、平均して23~24万円くらいだろうか。

 最近、週刊大衆は読んでいないが、今でもアサ芸と同じように過激なヘア・ヌード写真と任侠の世界を売り物にしているのだろうか?

 こうした、よそでは読めないアブナイ世界を売り物にしている雑誌を絶やしてはいけない、と私は思う。

 週刊誌は「世間の嫌われ者」というスタンスを変えてしまっては存在理由がなくなる。

 たとえ、部数が2万部になっても、その雑誌が読みたくて発売を今か今かと待ち受けている人たちがいる限りは。

 まあ、それは週刊誌という“儚い”世界で生きてきた、私の無理な願望ではあるが。

 前置きが長くなった。早速いこう。

 倉本聰が亡くなった。享年91。

 文春は亡くなる約2カ月前の7月27日、倉本の住む北海道・富良野で話を聞いたという。人生最後のインタビュー。

「息が苦しくてね。管が取れないものだから、写真を撮ってもらえやしない(笑)」

 そういいながら、鼻に入れた酸素吸入用のチューブを指さし、いたずらっ子のような笑顔を浮かべていたという。

 たばこを吸わないと書けない、が持論だった。

 2017年、テレビ朝日系昼ドラマ『やすらぎの郷』の放送中に話を聞いた時には「肺気腫ができて、せきばかりしている」と苦笑しつつもどこ吹く風。同作のタバコにまつわる秘話を嬉しそうに話してくれたそうだ。

「(主演の)兵吉(石坂浩二の本名=武藤兵吉)は吸わないんです。でも(共演者の)まりこ(加賀まりこ)とルリちゃん(浅丘ルリ子)が愛煙家なんですよ。だから、2人が六本木のスタジオが禁煙だと聞いて『そんなところで本読みなんてできないわよ!』と主張したもんだから場所が変わって。僕も助かりました(笑)。タバコって思考に関連しているからね。芝居の稽古でもパイプをくわえています」

 『やすらぎの郷』は最初、フジテレビに持ち込んだが断られた。その後、『北の国から』の主人公・黒板五郎の最期を描く物語を構想したが、またもフジテレビは協力しなかった。

 だが、 

「でもね、アニメ化の話は進めています。そこには五郎さんも、純も螢も出てきません。『北の国から』の本質を描きたい」

 と語ったそうだ。

 来年、倉本が生前書いていた新作ドラマがテレ朝で放送される。タイトルは『神様からの遺言』。

「吉岡秀隆と本木雅弘がW主演するスペシャルドラマで2月に富良野で撮影されました。倉本さんの実話を基に創作された脚本家の話だと聞きます。共演者には井川遥や有村架純が名を連ねています」(民放関係者)

 今夜は、北の国からの最期の章『遺言』を見てみよう。泣けるぞ、これは。

 ところで、Netflix 製作のドラマ『ダウンタイム』がなかなか面白い。

 70歳を超える末期がんの「老婆」に全身整形をするというハチャメチャなエピソードもあるが、美容整形界の裏側を抉っていて、見せる。

 昔から、韓国は「美容整形大国」といわれてきた。日本人も2泊3日で「プチ整形」をしに行くことが話題になった。

 だが、見た目で人を云々してはいけない、「ルッキズム(外見至上主義)」に対する批判が強くなり、整形ブームは落ち目かと思ったが、新潮によれば、そうではないというのだ。

 日本美容外科学会の調査によれば、2017年に約160万件だった施術数が、昨年は430万件と激増しているという。

 銀座マイアミ美容外科の丸山直樹院長によれば、

「うちのクリニックには、下は小学3年生くらいから上は80代の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。整形手術をした30代の女性が自分の母親と娘を連れてきて、親子3代で患者さんになるといったことも珍しくありません」

 4年前に成人年齢が18歳に引き下げられたのが、施術の増加に一役買っているともいうのである。

「未成年は保護者のサインがないと手術を受けられません。成人年齢が引き下げられてから、18歳、19歳の患者さんは5倍くらい増えている感覚ですね」(同)

 若い人は地下アイドルや韓流アイドル、30~40代以上は松嶋菜々子、中には「鼻は北川景子」「胸は森香澄さん」という厚かましいのもいるそうだ。

 気になるお値段は?

「手術をする部位によって変わりますが、平均は40万~50万円くらいです。高級バッグを買うのと同じ感覚で、普通に働いている人でも手が届く価格帯を意識しています。“健康でいたい”と願うのと同じく、“きれいになりたい”“若くありたい”と願うことは、人間にとって自然な感情だと思います」(同)

 我々世代は、何人かの人気歌手が整形して“悲惨”な人生を歩んだケースを知っている。

 そうした悲劇は、今は起きないのだろうか? 潜入取材が得意なルポライターさん、整形美容業界に潜入して、ドラマではなく「リアルな内情を暴露」してもらえないだろうか。

 さて、私は沖縄は好きだが「ジャングリア沖縄」へ行ってみたいとは思わない。そうでなくても沖縄には自然が溢れていて、作り物の「ジャングル」なんぞ見たくはない。

 そう思う人が多いのだろう。文春は、「ジャングリア沖縄」が深刻な経営難に陥っていると報じている。

《沖縄県今帰仁村のテーマパーク「ジャングリア沖縄」の運営会社の親会社となるジャパンエンターテイメントホールディングス(JEHD)の開業後初めてとなる決算が、約173億円の最終赤字となったことが分かった。同社は25日に定時株主総会を開き、財務状況などを説明する。株主から経営責任を問われそうだ。》(朝日新聞デジタル9月25日11時30分)

「ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」

 9月25日、沖縄・那覇市内の県市町村自治会館の一室。集まった株主に頭を下げたのは、マーケティング集団「刀」CEO(最高経営責任者)の森岡毅だったと、文春が報じている。

《ジャングリアは二五年七月、総事業費約七百億円を投じ沖縄県北部にオープン。JE社の筆頭株主として開業を主導したのが森岡氏率いる刀である。

「森岡氏にとってUSJ時代からの悲願だったプロジェクトで、『人生を賭ける』と意気込んでいた。沖縄県は長年、空港から遠い北部と南部の間の経済格差が課題となっていた。刀はジャングリアを通じて『北部の地域振興を実現する』とビジョンを掲げ、地元企業の支援を取り付けた。オリオンビールやリウボウ、ゆがふホールディングスなど、JE社の株主の7割は地元企業で占められる」(経済誌記者)

 かつてUSJをV字回復に導いた経験を基に、「誤差一%」の高精度な需要予測ができると豪語してきた森岡氏。開業前、ジャングリアの成功率は七三%と弾き出していた。》

 ところが開幕当初から「アトラクションの待ち時間が長い」「日陰がない」などのクレームがSNSなどで流れ、その上、8月には台風にも襲われた。

 JE社のCEOで刀の取締役でもある加藤健史は、社内に向けて、こんなメールを送っていたという。

〈一部で憶測が流れているような『事業活動が止まる』といったことは決してありません〉とし、パークの運営や従業員の雇用に影響することはないので「安心してほしい」と呼びかける。そしてこう続けた。

〈一方で、金融機関をはじめとするステークホルダーの皆様からの多大なるご支援やご期待には、私たちが結果としてしっかりと応えていかなければなりません。そのための重要な柱が『シン・ジャングリアプラン』です〉

 では、倒産危機打開のための「シン・ジャングリアプラン」なる計画とは何か?

 経営が傾く中で、多くの経営層がJE社を離れていっているという。だが、刀のCEO・森岡毅が姿を見せることはないそうだ。

 その延命策とはどんなものなのか。文春は計画資料を入手したという。

 だが、その柱は、人員削減、広告宣伝費のカット、カットばかり。水面下で大手旅行会社のHISにスポンサーになってもらおうという「計画」もあるそうだが、交渉は難航しているという。

 開業以来18年連続で赤字を垂れ流していたハウステンボスを、わずか半年で黒字化させた実績があるが、そのHISも腰を引く何かが、「ジャングリア沖縄」にはあるのだろうか? それとも森岡毅への“疑心”なのだろうか?

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2026/10/06 11:00