簗農水大臣“予算カット”発言、麻生太郎86歳のカネと女、timelesz猪俣周杜契約解除――元木昌彦が読む週刊誌
ところで、タレントのひろゆきと泉房穂参議院議員が突然、何を考えたのか、政治団体「ひろゆき&いずみ新党(仮)」を設立した。
まあ、大方はバブル団体だとみているようだが、当人たちは真面目に本気で考えているといわれる。
本当か? サンデー毎日で西田亮介が連載の中で二人に“本心”を聞いている。
西田 どのような候補者がいいと考えていますか。
ひろゆき 嘘をつかない人。それからイケメンと美女。
西田 能力などは関係ないのですか。
ひろゆき こういう政策をしたいという熱意がないと、そもそも政治家になろうとしない。議員で座っているだけなら(誰でも)できると思いますが、首長となるとそれなりの判断が求められます。
そういう人を僕らが助けるのは、選挙に勝つことなんです。で、イケメン、美女と、選挙に勝つは相関するんです。現実問題。
つまり、有権者は政策をほとんど見てない。知っている人なのか、どちらの顔がいいかとか、結局そのレベル。それでも当選して暮らしが良くなったら、有権者は(候補者の)政策を見るようになると思う。
泉 表現はいろいろあると思う(笑)。私は有権者から見て「この人だったらやってくれる」という共感を得られる人。共感といってもいろいろあるので、幅広く見ながら判断していきたい。
重要なのは二つ。どちらを見て政治をするか。有権者からすると、自分たちの方を向いているかどうか。政党やある団体の方を向いていると、有権者は離れます。それと本気度。この2点を有権者はよく見ている。
国政は最初から諦めるのだろうか。
泉 まずは成功事例を作らないといけない。メディアの皆さんはすぐに国政の話をするんですけど、国政は首相を獲らなければダメなんですよ。首相が方向転換をしない限り、国は変わらない。全く違う。
ひろゆき 自治体でできる子育て政策をやって、その後、国でしかできない根本的な政策に行き着くと思う。
たとえば、東京は出生率(合計特殊出生率)が0.96で全国最下位。地方は東京より収入が低い中で子どもを育て、優秀な子は東京の大学に吸い取られる。その子は東京で家賃を払い、東京で就職し、所得税や住民税を納める。子どもを育てた親のコストは“払い損”になっている。
東京都に納めた税金でもその子が育った自治体に税金が戻るという構造にした方が僕はいいと思っています。でも、これは国でないとできない仕組みです。
泉 今のひろゆきさんの話は一つの案ですが、国政は多数決の世界。なので、衆院では過半数233議席(定数465議席)をいかに占めるかというところまでいかないと何も変わりません。(一つの政党で)5人、10人、50人となったところで限界があります。過半数を見据えて行動しないといけませんね。
大風呂敷は大きく広げたほうがいい。私は、小池都知事が旗揚げした「希望の党」という名称はさすがだったと思っている。
それに比べて、「中道連合」という古臭くて野暮ったい名称は、私のような古い人間でも一票を入れる気にならなかった。
この2人がイケメンと美女を集めて、斬新な名称の党を立ち上げれば、そこそこブームになると思う。
中身なんてどうでもいい。希望の党を超える「党名」をひねり出せるか?
私がつけるなら……そうだな、「夢見の党」かな。悪夢にならないようにね。
さて、クズ芸人の星・岡野陽一(44)とは、どんな芸人なのだろう?
人間的にくずなのか、芸がどうしようもなくクズ芸なのだろうか?
FRIDAYによると、俳優やアーティスト、実業家が日夜ワイングラスを傾けるオシャレタウンで、小型犬ジャック・ラッセル・テリアを散歩させているカップルがいたという。
犬のリードを持つのは口髭が特徴的な男、芸人・岡野陽一だったそうだ。
愛犬が後ろ脚をヒョイッとあげて電信柱にマーキングしても微動だにしない。
お掃除担当は彼の3歩後ろをついてきていた武井咲似の美女。ロングヘアをなびかせながら駆け寄ると、ペットボトルの水を電信柱にかけ、オーガニック食品の品揃えが豊富な高級スーパーに寄ったりして、高級タワーマンションへと帰っていったそうである。
岡野という芸人は、
「学生時代からギャンブルにハマり、手当たり次第に借金して作った負債は1800万円。お笑い界屈指の”クズ芸人”として各種バラエティやギャンブル企画に欠かせない存在となっています」(スポーツ紙芸能担当記者)
では、彼女は?
岡野が準レギュラーを務めるラジオ番組『空気階段の踊り場』で、岡野がしばしば「ジュリエット」と呼んでいる女性とのデート話を披露しているそうだ。
「ジュリエットさんも大のギャンブル好き。休みの日には二人でパチンコや競馬を楽しんでいるそうです。何を食べるか迷った際は、見知らぬ人の跡をつけて、その人と同じ店に入って食事をする”尾行飯”にするなど、変わったデートを楽しんでいるのだとか」(同前)
同棲に至った経緯も岡野らしい。
「タワマンに元々彼女が住んでいて、岡野が転がり込んだようです。家賃は払っておらず、”ヒモ同棲”です。仲は良いようですが”幸せな家庭を持つのはキャラに合わない”という理由で岡野は結婚をためらっていると聞きます」(芸能プロ幹部)
FRIDAYが岡野を直撃した。
――ジュリエットさんとは結婚するおつもりなんですよね。
「そのつもりです!」
そう力強く宣言すると岡野は記者に一礼して、改札を抜けてホームへと急いだという。
事務所から回された車ではないところがいい。この男、実生活まで「クズ」ではないと見たが。
お次は文春。
今回の内閣改造で総務大臣として初入閣を果たした藤井比早之(55)に「運動員買収疑惑」があると、文春が追及している。
あの、高市首相に追い出された林芳正の後任である。
どんな疑惑か? 文春によれば、
《舞台は二四年の衆院選だ。「選挙運動費用収支報告書」によれば、藤井氏は三名の地元議員に「労務者報酬」を支払っている。
▶︎10/15 9,600 岸本年裕
▶︎10/15 5,250 笹倉政芳
▶︎10/15 5,250 足立吉継
支出が行われたのは、いずれも公示日にあたる十月十五日だ。この労務者報酬は何の対価なのか。
九千六百円を受け取った西脇市議の岸本年裕氏に聞くと、「ポスター貼りのお金やろ」と証言。同じく五千二百五十円を受け取った多可町議の笹倉政芳氏と足立吉継氏も、選挙用ポスター貼りの対価だと説明した。
選挙運動における「労務者」とは、ポスター貼りや推薦ハガキの宛名書きなど機械的な単純労務を行う者のことで、岸本市議ら三名はこれに該当する。》
選挙の際、ポスター張りを依頼し、労働報酬を払うことは法律で認められている。
だが、その人間が「選挙運動員」を兼ねていたらアウトだ。
しかし、地元議員らがポスター貼りを行った公示日当日、藤井は西脇市の選挙事務所前で出陣式を行っていたという。
前出の岸本市議は、そこに足を運んだと語っている。
「出陣式は大勢来とったですよ、色んな人がね。(参加した時は)僕は普通のスーツやで」
――みんなで「頑張ろうコール」も?
「そうそうそうそう」
前出の笹倉町議も長年の出陣式の“仕事”について、こう語った。
「会場をそこそこ埋めとかな。色んな(議員の)先生来るからかっこ悪いやん。とにかく人を連れていくのが我々の仕事やから」
しかも、岸本市議は、自らポスターを貼るだけではなく、支持者たちに「ポスター貼ってよ」とお願いをしていたというのだ。
これは「紛れもない選挙運動と言えます」(公選法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授)
文春が藤井の事務所に質問状を送ると、こう回答したという。
「選挙運動及びその収支報告について法令の規定に則り、適切に対応しているところです」
この内閣、次々にボロが出てきそうである。
次は、2023年12月に、覚せい剤の使用と所持で懲役2年8カ月の実刑判決が確定し、(2023年12月、覚せい剤取締法違反などで懲役1年の実刑が確定。それ以前の懲役1年8カ月・執行猶予3年の判決の執行猶予も取り消され、刑期は計2年8カ月)“獄中の人”となり、2月25日に出所し、9月23日で刑期満了を迎えた元KAT-TUNの田中聖(40)の初インタビューをしているFLASHから。
田中は、40歳の誕生日を獄中で迎えたという。こう考え深げにいう。
「入っていたのは、長野刑務所の独居房でした。中にいたのは2年と10日。刑期が15年や30年だったり、無期懲役の人もいっぱいいるんで。それと比べると俺のは、いわゆる『しょんべん刑』ですからね。もちろん、自分としては長かったですけど」
「(刑務所の)中にいるときは、もうずっと『出たい、出たい』ってことばかり考えちゃうから、一日がすごく長く感じるんですよ。出所してからは、一日一日の時間の流れが、5倍も6倍も早いですね」
独居房で迎えた誕生日は、孤独なものだっただろうが、よかった面もあったという。
「俺が『田中聖』であることは、中ではみんな知っていました。だからこそ、雑居房だったら、それはそれで大変だったと思います。刑務所の中は、人間関係がいちばん難しいって言われるんです。やっぱり、へんなことで揉めたりするんですよ。
その点、独居は暇な時間や孤独との戦いです。それでも、言い方は悪いかもしれませんが、まだ気楽には過ごせていたかなと思います。歌うことはできないので、代わりに歌詞をノートに何ページも書いたりしていました」
担当していたのはミシン作業で、「班長」になったそうだ。田中は模範囚だったようだ。
「やっぱりそこ(刑務所)まで行って、意地を張るほうがカッコ悪いですから。懲役くらったことは自業自得だし、“耐える”ことが罰なんで、何があっても耐えて、しっかり償って出てこようっていうのを目標にしてました」
薬物依存から回復できたのだろうか?
「俺が不幸中の幸いだったのは、覚せい剤に手を出してから逮捕されるまでが早かったんで、自分では依存症から回復するきっかけを早めにもらったと思っています。
ただ海外のように、刑務所の代わりに、リハビリ施設に入ることを選べるような仕組みがあればベストだとは思います。驚いたことに、刑務所の中では薬物依存症の教育プログラムが、ほとんどおこなわれていないので。薬物事犯の再犯が多い理由もわかる気がします」
旧ジャニーズ事務所を辞めたことを後悔することはあるのかと聞くと、
「もちろんありますよ。今も後悔することはあるんですけど、自分のなかでは、人生って結果論なんで。『あれもこれも、結果的によかったね』と思えるように生きなきゃいけないっていう感覚でいます。今でも引きずっているかといえば、そうではないですね」
この日のインタビューは、「ギャンブル依存症問題を考える会」でおこなわれたそうだ。田中は取材の後、やはり薬物での逮捕歴がある俳優・高知東生(61)らと、自助グループに参加する予定なのだという。
私の友人で、薬物中毒に詳しい人間は、ヤク中には「やめられる人間と絶対やめられない人間とに分かれる」という。田中は若いのだから、再犯だけはしないでほしいものだ。
さて、旧ジャニーズ事務所所属タレントのマネジメントなどを担うSTARTO ENTERTAINMENTに所属していた「timelesz」の猪俣周杜が、知人女性に暴行を加えたとして逮捕されたが、文春がその夜の「出来事」を生々しく報じている。
《二〇二六年九月十八日、東京都江東区のコンビニに、目鼻立ちの整った金髪の女性が入ってきたのは、午後十時半前のことだった。(中略)
その後、彼女は黒いキャップを被ったマスク姿の男性を伴い、再入店してきた。けだるそうに入店してきた男性の装いは、白いサンダルに黒いハーフパンツ。上半身には、黒い薄手の長袖パーカーを羽織っていた。
「二人は椅子に座ることなく三十秒ほど談笑すると、入ってきたばかりの自動ドアに向かって歩き始めた。そのときなぜか男性が彼女の背中を腕で強く押し、女性は蹴躓くようにして店外へ出て行ったのです」(居合わせた客)
彼女が突然、店内へと駆け込んできたのは、少し時間が経ってからのことだ。
「助けて!」
「警察を呼んで!」
「彼氏に殴られた!」
大声でそう叫ぶ女性の目には涙が溢れ、鼻から流れ出る血を手で押さえていたという。“修羅場”を目撃していた従業員が証言する。
「ヒステリックな感じで泣き叫んでいたので、ただ事じゃないと思ってすぐに一一○番したんですが、お客さんにも通報した方がいたみたいです。女性はトイレに籠もっていましたが、警察官が来たら出てきて、マスク姿で駐車場に向かって警察官と歩いていきました」》
翌朝、26歳の女性に対する傷害の疑いで逮捕されたのが猪俣周杜容疑者(25)だった。
STARTO ENTERTAINMENTの対応は早かった。10月1日、9月30日付で猪俣との専属契約を解除したと発表した。
猪俣は茨城県つくば市で生まれたが、幼い頃に両親が離婚して、母親と暮らしていたという。
幼い頃からモテていて、高校卒業後に一般企業で働いていたが、22年に「地下アイドル」として活動を始めたそうだ。
その後、timeleszの新メンバーオーディションに応募して合格した。
新メンバーが入ったtimeleszは破竹の勢いで波に乗り、1年足らずで東京と大阪の2大ドームでツアーを成功させた。
猪俣も、「持ち前の天然キャラを生かしてバラエティ番組で笑いを取る一方で、刑事ドラマで猟奇的な犯人役を演じるなど、活躍の場を広げているところでした」(テレビ関係者)
バカなことをしたものだ。
猪俣の祖母はこう文春に語っている。
「周杜からお母さんのところに手紙が届いたのよ。そこには『ごめんなさい、ごめんなさい』って何度も書かれていて、『おばあちゃんにも悪いことしちゃった』って書いてあったわ」
被害女性とは100万円の示談金で話がついたというが、芸能・音楽業界で生きていくのは難しいのではないか。
同情はしない。私の年までまだ55年もある。今から地道にやれば、何でもできる。芸能界だけが男の生きる道ではないのだから。
先ほどの美容整形の話ではないが、男の顔は履歴書という言葉がある。その伝でいえば、麻生太郎(86)という人間はよほど酷い人生を送ってきたのだろうと思わざるを得ない。
だが、麻生には代々の七光りとカネが唸るほどある。それがあれば女もより取り見取りだそうだ。
文春が、麻生のカネと女を追っている。
まずは女から。
文春によれば、東京・六本木に麻生が行きつけの「隠れ家」があるという。
《ブランデーでほんのり唇を湿らせ、キューバ産の最高級葉巻「ダビドフ」を燻らせるのは、麻生太郎氏(86)その人である。葉巻がもたらすクリーミーな芳香と深いコクを味わいながら、時折ふっと相好を崩す。その表情は、永田町では決して見せない一面だった。
この店には『ここへ来れば、麻生氏の奢りで一杯飲める。その代わり、何か一つ有益な話を置いていけ』という暗黙のルールが存在した。奥の個室に腰掛ける麻生氏を目当てに、政財界の要人や官僚、時にはマスコミ関係者らが夜な夜な出入りし、麻生氏を囲んだ。そして、その輪の中には、いつも紅一点であるオーナーママの姿があった。》
20年余り前にオープンした会員制サロンバー「B」のママと、麻生の関係は半世紀以上にもなるというのだ。
「Xさんは大阪府内で育ち、日銀大阪支店に就職。しかし、密かにしていたモデル業が知れるところとなり、上京してモデルをする傍ら、夜の街へと身を投じたといいます。際立つ美貌と話し上手なXさんは瞬く間に銀座の夜で有名になった。『D』『H』、そして『P』。昭和の銀座を彩った名店で地位を築き、やがて高級クラブ『L』を開店し、名実ともに看板ママとなったのです。銀座の夜ではその名に聞き覚えがないと言えば『もぐり』と笑われてしまうほどの存在でした」(クラブ業界関係者)
早い話、文春がいうところの「愛人」である。まあ、政治と下半身は関係ないといわれそうだが、彼女に政治資金を流しているとなると話は別だ。
文春が麻生の資金管理団体「素淮会」(素淮=そわいは、元内閣総理大臣である吉田茂〈麻生の祖父〉が書や揮毫を記す際に用いた号だそうだ)の政治資金収支報告書を調べてみると、このママXが代表を務め、サロン「B」と同じ住所に置かれた「オフィスX」に対して継続的に政治資金が支出されているというのである。
名目は「会合」。文春の集計によれば、2006年から2019年までの14年間で、政治資金の支出は合計7931万円にも上るという。
さらに、麻生の高級酒場放浪は彼女の店だけではないようだ。
齢80を超える麻生だが、「会合」と書かれた支出は平均で毎年2000万円以上となっているというのである。
中にはこんな店もあるという。赤坂にある飲食店「C」に計8万2000円を支払っているというのだが、
「にぎやかな店ですが、実は店内には、生々しい性的な装飾品が並んでいるのです。例えばオレンジ色に発光する男性器のオブジェや、恐竜の頭部が男性器の形をしたオブジェなどが、客の座るバーカウンターにそのまま置かれています」(飲食業界関係者)
店側は、「太郎ちゃんが店に来たことはないと思うわ」と否定するが、太郎ちゃんという呼び方が気になるな。
さらに有り余るほどのカネである。読むのが嫌になるが、文春は麻生の資産をこう試算している。
《「渋谷」「軽井沢」「飯塚」。ほぼ相続で得たこの三カ所の不動産資産を合算しただけで、その額は実勢価格にして六十億円に上る。国会議員資産公開法に基づく麻生氏の「公開資産総額」は六億百五十三万円とされているが……。
「資産公開で開示される国会議員の不動産公開額は固定資産税の課税標準額。完全に実勢価格から乖離している」(不動産鑑定士)
また今回、麻生氏が保有するにも関わらず、国会に提出する「資産等報告書」に記載していない土地が、九州内に三カ所見つかった。大分県の山林二カ所と、福岡県の雑種地一カ所だ。これらの「隠し資産」が資産公開法違反にあたるおそれもある。
不動産に加えて有価証券や現金があることを考えれば、麻生氏の実際の総資産は更に莫大だ。》
カネと権力と女。「現代版田中角栄」だが、田中には誇れる出自も学歴もなかった。麻生に少ないのは時間だけのようである。
さて、今週の第1位は、9月の内閣改造で、農林水産大臣に起用された簗(やな)和生(47)が、今年5月に開かれた非公開の会合で、総選挙で自分を支援しなかった地元自治体を“恫喝”する発言を行っていたと報じた新潮に捧げたい。
新潮は、その会合での音声データも入手しているというのである。
この「やなちゃん」は、高市首相のお気に入りだという。内閣改造して早々、頭の痛いことが勃発して、高市首相は、またまた眠れない日々が続きそうだ。
2月の総選挙で高市首相が栃木3区に応援演説で訪れた際には、
「簗氏を“私の知恵袋のやなちゃん”と紹介する場面も。旧安倍派出身で裏金議員でもある簗氏の大臣起用は世論の反発を招く懸念もありましたが、首相が一本釣りした格好です」(政治部デスク)
その「やなちゃん」が、5月24日に非公開で催された自民党大田原支部の総会閉会後の懇親会で、数十名の自民党員らを前に、次のように語ったというのだ。
「(栃木県)那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットをしました」
場内がざわめく中で、さらにこういった。
「自民党の議員に頼っていくらの予算が必要だというところに、多く回すのが当たり前の話ですから」
「那須烏山市については前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしています」
音声データにはさらに、党の役職を笠に着て役人を呼びつけ、予算を減らせと指示したと受け取れる、こんな発言も。
「私は今ですね、筆頭副幹事長(当時)という立場になってですね。“幹事長室にちょっと来てくれ”と言えば、こんなことができるんですね」
自ら「市や町の予算を大幅に削った」と語っていた人物が、今回の改造で農水大臣になったのだ。
簗は栃木県3区から出馬していて、6回連続当選だが、先の総選挙では、無所属で出馬した渡邊真太朗を那須烏山市や那珂川町の首長や、一部の自民党県議らが応援したため敗れ、辛うじて比例で復活していた。
その恨みから予算をカットしたのではないか、という疑念を持たれても仕方がない。
自民党関係者は、「簗氏の発言は、自分に投票しなければどうなるかを知らしめる“恫喝”と言われても仕方がない」と語っている。
実際、新潮が取材してみると、両自治体への「社会資本整備総合交付金」は大幅に減っているというのである。
「令和8年度の要望額は7208万円で、(国交省からの)内示額は2262万4000円です」(那珂川町建設課)
前年度は「要望額6585万3900円・内示額は2262万2000円」だというから、令和8年度の内示額は「前年比約54%減」。簗氏が口にした数字と一致するそうだ。
もう一方の那須烏山市に尋ねると、前述の交付金内の「とちぎの道づくり」という項目に関して「令和8年度の要望額は7208万円で、内示額は2262万4000円です」(建設課)と回答。
内示額の前年比は約63%減で、こちらも簗氏の言う数字とほぼ同じだという。
川俣純子那須烏山市長に見解を尋ねると、
「簗先生が本当に自分の選挙区の住民を不安にさせる発言をしたなら、市長としては許せません」
実際、予算が減らされたことで、那珂川町では東部地区の上郷須賀川線の工事が発注できないなどの弊害が現れているという。
「高齢者も多い地域のため、救急車など緊急車両の通行を考慮すると、まさに命に関わる道なのです」(那珂川町関係者)
しかし、簗は、こう胸を張っていたというのだ。
「命は守らねばなりませんから、市民町民のですね。あの、河川の関係は触っていません。道路の、命に支障がないところを削減しています」
新潮が簗本人を直撃すると、
「われわれはそういうこと、できる立場にないでしょ。行政がやることだから」
音声に残る発言については「覚えてない」との答えだったという。
だが、新潮が発売されて、慌てたマスメディアは、簗に真偽を聞きに迫り、簗は観念して、こう釈明した。
《選挙で自身を支持しなかった地元自治体の予算を「カットした」と発言したとの週刊誌報道をめぐり、簗(やな)和生農林水産相は2日夕方、記者会見を開いた。発言内容について「そういう発言をしたんだというふうに思う」とおおむね認めた一方、削減を指示するなどの働きかけは否定した。
一方、公開された音声については「聞いていない」と繰り返し、確認方法を知らないとの認識を強調。進退などについて高市早苗首相と話をしていないとし、「職責を果たしていく」と述べ、辞任は否定した。》(朝日新聞デジタル10月3日5時00分)
月曜日から臨時国会が始まった。高市首相は「消費減税」を実現すると意気込み、毎度おなじみの「『決断、挑戦、実行』『決断、挑戦、実行』。確かな成果を積み重ねてまいります」と吠えた。
“やるやる詐欺首相”とまでいわれる高市首相よ、その前に、簗を農林水産大臣に起用した不明を恥じ、更迭するのが先だと思うよ。
(文中敬称略)
(文=元木昌彦)
