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“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第733回】

「週刊文春」批判がお門違いなワケ――「女性セブン」が伝える、中居の本質とは?

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独立会見での中居正広(写真:サイゾー)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ある意味、とっても悲しくなった。中居正広問題での “フジテレビ加担”報道をめぐって「週刊文春」(文藝春秋)が内容を一部訂正したことで、鬼の首を取ったように文春批判をする輩も。

 これは大いに問題があるので後述するが、悲しいのは、この問題を最初にスクープしてフジの関与を報じた「女性セブン」の存在が、ほとんどスルーされていることだ。

 「セブン」にとって批判が文春に逸れたことの良し悪しは別として、文春に比べて影響力がないからか、その存在が無視されたようで悲しい。

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3(1/30〜2/4発売号より)

1位「電撃引退 中居正広の心救う美人ダンサー同棲恋人」
「極貧の幼少期『4畳の実家から』ジャニーズの申し子へ『逆境人生』」
「沈黙を貫く本当の理由 木村拓哉は『中居のあやうさ』を警告していた」
「フジテレビ減収500億円でもダメージはほとんどありません」(「女性セブン」2月13日号)

2位「中居正広 引退観念させた盟友『香取慎吾の窮地』」(「女性自身」2月18・25日合併号)

3位「『バイkingu』小峠英二 新彼女との甘〜い夜♥撮った!」(「週刊女性」2月18・25日合併号)

「週刊文春」批判がお門違いなワケ

 ということで、中居正広問題が“変な方向”に傾いた1週間だった。フジテレビによる10時間にも及ぶ会見の後、なぜかクローズアップされたのが「週刊文春」の訂正だった。

 トラブル当日の会食について「被害者のX子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」と記述していたが、「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の“延長”として認識していた」として訂正された。

 そして巻き起こったのが「週刊文春」批判だ。これを取り上げた情報番組では芸人コメンテーターなどがこぞって文春を批判、まるでフジテレビが「文春」による誤報によって追い詰められたというトンデモ論を展開する始末。

 またフジの『Live News イット!』でもこの問題を取り上げて批判、さらにフジ清水賢治社長が「文春」に対する損害賠償請求まで示唆する事態に。

 おいおい、今回の文春批判は論点をずらしまくったおかしなものだ。そもそも、この問題を最初に報じたのは「女性セブン」(2024年12月19日発売号)だった。

「当初は、中居さんと(フジ編成幹部)A氏、A氏が呼んだ芸能関係の女性の3人で会食する予定だったが、急にA氏が行けなくなったと言い出したため、中居さんと女性の2人だけで始めることになった」(事情を知る関係者のコメント)

  そして「セブン」の後追いをした「文春」は「A氏が飲み会に誘った」とは断定してもいない。さらに「文春」は年明けの1月8日発売号の段階で、食事会に「X子さんを誘ったのがA氏でなく中居本人」と情報を修正している。

 にもかかわらず1月27日に行われた会見について、“文春をソースにした質問も多かった”“間違えた前提で会見が行われた”“フジは誤報の被害者”などと、“フジ擁護派たち”が批判しているのだからあきれる。

 そもそも中居問題を機に今回巻き起こったフジ批判は、「セブン」や「文春」報道が発端ではない。この2誌が問題を報じたにもかかわらず、マスコミは中居のトラブルは少々報じたものの、フジの責任には言及していない。が、1月14日に大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」がフジを批判したことで潮目が変わったのだ。これを機にマスコミもフジ追及、さらに多くのスポンサーもCM差し止めに走った。

 さらに言うなら、当時の食事会をA氏がセッティングしていなくても、被害女性が以前から中居との食事会に動員され、当日の食事会も「A氏に仕組まれた」と感じていたことだ。

 さらに女性が被害を訴えた後も、まともな調査をせず平然と中居を起用し続けてきた。こうした状況からフジへの批判が巻き起こったことは自明の理だろう。

「女性セブン」が伝える中居の本質とは?

 ということで、今号の「セブン」だ。文春訂正・批判騒動を受けて何を記しているのか。残念ながら、締め切りの関係から今回は文春訂正問題はなし。次号どんな展開が待っているのか期待したいが、今回もスクープ雑誌の面目躍如といった中居関連特集4本を放っている。

 まずは中居の近況について。

「引きこもり生活を始めてから1か月近く」
「先日、地方に住む姪御さんが中居さんのマンションを訪れ、ふさぎこむ彼を励ましていました」(中居の知人のコメント)
「親族などが中居を24時間体制で見守る」

などなど、よく調べている。

 さらに1月下旬の昼下がりには、恋人であるダンサーの女性が中居の自宅から出てきた様子もキャッチしている。中居は現在、この恋人と同棲状態であり、しかも問題の女性トラブルを機に“結婚願望のない男”から“結婚を諦めてはいない男”へと心情に変化があったことも紹介される。

 女性トラブルで結婚観が変わったとは、なんとも身勝手だが、それも中居の本質なのだろう。

 さらに「セブン」では中居の幼少期からこれまでの軌跡を紹介、また人気アイドルに上り詰めるにつれ、女性への接し方が変わったこと、そのことで木村拓哉に警告され、激高したことも描かれている。

 またフジに関しても、そもそもフジテレビの利益の割合は大したことがなく、フジテレビ・メディア・ホールディングスとしてのダメージはほとんどないこと、社員の年収は平均1600万円と高給取りだということも報じている。

 まだまだ攻めている「セブン」。次号、文春の訂正を受けて、どんな報道をするのか楽しみだ。

中居正広と香取慎吾、無理やりな“友情物語”

 一方、先週に続き迷走中なのが「女性自身」だ。中居正広問題についてもネタがないのだろう、香取慎吾との“友情物語”を持ち出した。

 SMAP結成時、11歳だった香取の“兄”として面倒を見てきた中居。SMAP独立問題を経て距離ができたが、しかし23年4月には『まつもtoなかい』(フジテレビ系)の初回ゲストに香取を呼び、香取11年ぶりのフジ主演作も放送中、なのにこんな事態に――。

 ということで「自身」が下した結論がこうだ。

「(中居の)引退決断には複数の要因があるとは思いますが、光が見えてきた“弟”に迷惑をかけ、再び窮地に追い込んでしまったことで“リーダーとして責任を取らなければ”と観念したのかもしれません」(制作関係者のコメント)

 いや〜無理やりだね〜(笑)。

バイきんぐ・小峠の熱愛記事にほっこり

 そんな中居正広関連記事が数多く踊る女性週刊誌だが、ありました! 普通のよくある芸能記事が。それがバイきんぐ・小峠英二の熱愛だ。

 小峠といえば、14年にお騒がせタレントと言われた坂口杏里との熱愛が話題になったが、それから11年たった現在、紗栄子に似たスタイル抜群の美女と熱愛中なのだとか。

 「週刊女性」の問い合わせに小峠の事務所も交際の事実を認めた。なんだか、ほっこりする“普通の芸能記事”だった。

神林広恵

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に”『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗
法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

神林広恵
最終更新:2025/02/04 21:00