【TVer総合ランキング】1位は『御上先生』、3位『まどか26歳、研修医やってます!』は序盤で違和感も?


月間動画再生数が年々増加傾向にあるという民放公式動画配信サービス「TVer」。公式サイトで公開されている「総合ランキング」をもとに作成した先週の人気番組TOP10を紹介する。
※記事内の順位は、2025年3月10日~14日のTVer「総合ランキング」の上位10番組を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーオンライン」独自のランキング。
TVer週間総合ランキング(集計期間:2025年3月10日~14日)
1位『御上先生』(TBS系/日曜午後9時)32pt
2位『119 エマージェンシーコール』(フジテレビ系/月曜午後9時)28pt
3位『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系/火曜午後10時)21pt
4位『ホットスポット』(日本テレビ系/日曜10時30分)20pt
5位『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系/月曜午後10時)18pt
6位『アンサンブル』(日本テレビ系/土曜午後10時)17pt
7位『水曜日のダウンタウン』(TBS系/水曜午後10時)16pt
同率7位『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系/水曜午後9時)16pt
9位『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(フジテレビ系/火曜午後9時)14pt
10位『いきなり婚』(日本テレビ系/水曜深夜0時24分)13pt
1位は『御上先生』、視聴率だけでなくTVerでも好調
1位は、3月16日に第9話が放送された日曜劇場『御上先生』。視聴率は第6話を除く全話で平均世帯2ケタ(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど絶好調だが、TVerで視聴している人も多いようだ。
2位は清野菜名主演の月9『119 エマージェンシーコール』。視聴者からは「こういう真面目なお仕事ドラマが増えてほしい」などと好意的な声が目立ち、3日放送の第7話は自己最高となる平均世帯視聴率8.4%をマークした。
なお、月9枠では4月から小泉今日子&中井貴一がダブル主演を務める『続・続・最後から二番目の恋』がスタート。一部メディアは、もともと綾瀬はるか主演のラブストーリーで調整が進められていたが、SixTONES・ジェシーとの交際が発覚した影響で『続・続・最後から二番目の恋』に変更になったと報じている。
3位は『まどか26歳、研修医やってます!』、序盤には違和感も
3位は、18日に最終回を迎える『まどか26歳、研修医やってます!』。原作は水谷緑氏によるコミックエッセイで、芳根京子演じるイマドキ研修医が医師や女子として人生と向き合う2年間が描かれる。
後半でTVer総合ランキングの上位に浮上することが増えた同作だが、その魅力をドラマライターの北村有氏に聞いた。
「新人研修医として奮闘するまどか(芳根)の成長を描いたドラマ、毎週楽しく見ています。でも正直言って序盤では、まどかの発言に違和感を覚える場面もあったんです。たとえば、消化器内科医の手塚冴子(木村多江)に『意外と女子力高い』といった発言をするなど、令和の医療現場をリアルに描こうとしている一方、主人公のリテラシーが追いついていないように見えることもありました。しかし、研修を重ねるうちにまどか自身も精神的に成長し、言葉選びも慎重になっていったのかな、と。もしこれが意図されたキャラクター造形であるならば、脚本の手腕が光る部分だと感じます」
『月曜から夜ふかし』『水曜日のダウンタウン』ほかバラエティも健闘
また、医療ドラマでありながら、ネット上では「働く女性の生き方について考えさせられる」といった意見も散見される。前出の北村氏が話す。
「本作では研修医たちの現状、とくに女性医師が『年齢』『キャリア形成』『ライフステージの変化』といった要素と向き合いながら、どのように自分の働く環境を整えていくのかがリアルに描かれています。これは、職種を問わず同じような悩みを抱える女性視聴者にとって共感できるポイントが多いでしょう。
一方で、まどかの指導医だった菅野尊(鈴木伸之)との恋愛の行方も気になるところですね。まどかの元カレ・砂田直人(渡邊圭祐)の存在がすっかりなかったことになっていて、あまりにも不憫で少し笑っちゃいます。研修医としての成長と恋愛模様が交錯する本作は、医療ドラマでありながら等身大の悩みを描いた魅力的な作品だと感じます」
こうした良作がランクインする一方で、『月曜から夜ふかし』『水曜日のダウンタウン』『上田と女が吠える夜』といった人気バラエティも健闘していたこの週のランキング。冬ドラマはすでに“最終回ラッシュ”が始まっているだけに、今後は順位が大きく変わりそうだ。
(取材・文=サイゾーウーマン編集部)