【月9歴代視聴率一覧】福原遥『明日はもっと、いい日になる』初回7.1%、航空モノ“頓挫”で話題に

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月9初出演の福原遥が主演を務めるフジテレビ系“月9”ドラマ『明日はもっと、いい日になる』が7月7日にスタート。第1話は平均世帯視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は世帯、個人4.1%で、そこそこの滑り出しとなった。
オリジナル脚本の『明日はもっと、いい日になる』は、児童相談所を舞台としたハートフルヒューマンドラマ。ある日突然、児童相談所への出向を命じられた刑事・夏井翼(福原)が、ベテラン児童福祉司の蔵田総介(林遣都)とバディを組み、家庭や子どもたちの問題と向き合いながら成長していく姿が描かれる。
『明日はもっと、いい日になる』の初回では、翼が気持ちの整理がつかないまま「浜瀬市児童相談所」に出勤。彼女を出迎えたのは、翼が想像した児童相談所の「暗いイメージ」とは正反対に元気な子どもたち。そこに、頬を腫らし、鼻にはティッシュをつめた蔵田(林遣都)が現れ、翼は戸惑いを覚える。
そんな折、「子どもの泣き声が聞こえる」という通告があるマンションの住人から入る。訪問を嫌がる母親を説得して中に入ると、2人は男の子の内腿にアザがあることに気付く――。
『明日はもっと、いい日になる』テーマに「社会的意義」指摘
ネット上では「林遣都の演技に引き込まれた。子どもが出てくるドラマはやっぱり泣いちゃうな」「今までほとんどスポットが当たらなかった児童相談所をテーマにしたのは、社会的意義があると思う」などと好意的な声が散見される。
初回の印象について、ドラマライターの北村有氏はこう語る。
「登場人物のバランスが良いドラマだと感じました。真面目すぎるゆえに少々暴走しがちな正義感を持つ翼、その正義感の取り扱いについて示唆を与える先輩ベテラン福祉司の蔵田。頼りない風貌ながらも周囲をよく俯瞰している上司の蜂村。どんな難事も包括するような重鎮の雰囲気を持つ南野……。児童相談所に異動となった熱血刑事の視点から、児童相談所の普段の仕事ぶりや、子どもとその親を取り巻く状況について描く本作からは、『児童相談所はこういうもの』『虐待を受ける子どもは暗く、虐待をする親は悪である』といった固定観念を拭い去る気概が感じられます。
刑事である翼からすれば、虐待を受ける子どもは被害者であり、虐待をする親は加害者である。よって『児童相談所の対応が遅いと手遅れになる』と考えるのもさもありなん、と思えますが、いわばそんなステレオタイプな見方を現場の人間(=蔵田総介)が確実に、ときに手厳しく教え諭していく構図が綺麗にまとまっている印象です。福原遥さんと林遣都さんの組み合わせも、うまくハマっていると思います」
『明日はもっと、いい日になる』「離脱しちゃうかも……」不安の声
また、SNS上では「初回はハッピーエンドだったけど、これから辛い話も出てくるのかな……」「あまりにも子どもが不幸すぎる展開になったら、見ていられなくて離脱しちゃうかも」と不安げな声も目立つが、今後はより現実的で悲しい展開が描かれる可能性もある。
「作品の自己紹介的ポジションとなる第1話だからかもしれませんが、少し話が美しく着地しすぎているように思えた点が、今後良い意味で崩れてくれるといいですね。虐待問題も、子どもを取り巻く環境も、一筋縄では解決しません。あくまでも通過点であること、解決したと思っても逆戻りするような事態もあり得る点も含め、リアルさとドラマとしてのエンタメ性が融合してくれれば、社会性もありつつ面白さもある作品として確立するんじゃないかと思います」
なお、同ドラマに関しては、中居正広や元フジテレビアナウンサーをめぐる「フジテレビ問題」の影響で企画が大きく変更されたことが一部週刊誌などに報じられている。テレビ誌の記者が語る。
「今期の月9は、もともと福原さん主演の“航空モノ”で進行していました。しかし、撮影に全面協力する予定だった大手航空会社がフジの騒動を重く受け取り、撤退。フジは企画の立て直しを余儀なくされたようです。福原さんといえば、2022年にNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でパイロットを目指すヒロインを演じましたから、もし“航空モノ”が予定どおり放送されれば、朝ドラファンも沸いたでしょうね」
フジテレビのゴタゴタに巻き込まれた形の福原だが、初回はひとまず反響を呼んでいるようだ。
フジテレビ系「月9」枠、初回視聴率一覧(2023年以降)
2025年7月期『明日はもっと、いい日になる』(福原遥)世帯7.1%、個人4.1%
2025年4月期『続・続・最後から二番目の恋』(小泉今日子、中井貴一)世帯9.4%、個人5.5%
2025年1月期『119エマージェンシーコール』(清野菜名)世帯7.3%、個人4.3%
2024年10月期『嘘解きレトリック』(鈴鹿央士、松本穂香)世帯7.1%、個人4.1%
2024年7月期『海のはじまり』(Snow Man・目黒蓮)世帯8.0%、個人4.6%
2024年4月期『366日』(広瀬アリス)世帯7.2%、個人4.1%
2024年1月期『君が心をくれたから』(永野芽郁)世帯7.2%、個人4.5%
2023年10月期『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかお)7.8%、個人4.8%
2023年7月期『真夏のシンデレラ』(森七菜、間宮祥太朗)世帯6.9%、個人4.0%
2023年4月期『風間公親-教場0-』(木村拓哉)世帯12.1%、個人7.2%
2023年1月期『女神の教室~リーガル青春白書~』(北川景子)世帯10.5%、個人6.4%