【かえるちゃんインタビュー】オタクに優しいギャルを地で行く美女のルーツ
ネットで話題の美女を深掘り(Dive)するインタビュー企画「バズ美女Dive」の第4弾!
今回は「ギャルサー」が生んだコスプレイヤーのかえるちゃんを直撃! ギャル雑誌の読モなどの活動を経て、介護美容師(介護施設などを訪問して美容サービスを提供する美容師や理容師)としても活躍し続ける彼女に過去、今、未来について語ってもらった!
バズ美女Diveとは…
SNSでバズりまくっている美女をトークで深掘りしつつ、私服姿をバシバシ撮らせてもらうという、SNSだけではなかなか伝わらない素の魅力に迫ったインタビューコーナー。
【かえるちゃん】
SNS総フォロワー30万超のインフルエンサーにして、コスプレイヤー兼コンカフェプロデューサー、ダンサー、ラウンドガール、そして介護美容師と超マルチに活躍する全方位型のガチ美女。「脚が本体」という身長170センチのボディは、まさにグンバツ。公式X@kaeruchan_pa/Instagram:k.kaeru
中学生活に馴染めず、コスプレ感覚でギャルになった10代
――コスプレイヤーとして活躍しているかえるちゃんですが、10代でギャルサーと出会ったことが現在の活動のひとつの原点になっているようですね。
かえるちゃん 違う自分に変身できるような感覚が楽しくて、中学生の頃からギャルメイクやギャルファッションをするようになって、ギャルサーにも顔を出すようになりました。ずっと自分に自信がなくて。教育熱心な両親で小2から塾に通って、中学受験で私立の中高大一貫校に進んだんですが、クラスにうまく馴染めなかったんです。
――コスプレを始めたのも変身願望の延長とか?
かえるちゃん そうですね。昔からアニメやゲームは好きで、「かえるちゃん」としてコスプレを始めたのは2016年頃、20代になってからです。ギャルサーには私のような学校生活に馴染めない同世代の子が多く集まっていて、最初はコスプレ感覚でギャルメイクやギャルファッションをしていました。
――2017年、「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京)に出演し、ド派手なギャルの介護美容師として取り上げられたことが、コスプレ活動などを本格化させる大きな転機になったとか。
かえるちゃん あの番組の反響は大きかったです。学生の頃はギャル雑誌の読モも一時期していたんですが、介護美容師として働き始めてからはモデル業から離れ、完全に趣味でコスプレをしているくらいでした。
――かえるちゃんを通じて介護美容師という仕事を知った人は多いと思います。かえるちゃんはどんな成り行きで介護美容師の道に進んだのでしょうか?
かえるちゃん 高校生の頃は、もともと介護士を目指していたんです。でも、介護実習ってどこの専門学校も黒髪が必須で。進路に悩んでいたときに、ひいおばあちゃんの入院先で茶髪の介護美容師さんに出会ったのが直接のきっかけですね。
――当時のかえるちゃんにとってド派手な髪色は、それくらい大切なものだったんですね。
時間さえあればTDR
かえるちゃん 正社員ではないんですけど、いまも介護美容師のお仕事は月2回ほどのペースで続けています。
――教育熱心だったというご両親との関係は、今どんな感じなんでしょう?
かえるちゃん 毎日電話するぐらい仲良いです。高校は編入したんですが、父は私のためにキャリアカウンセラーの資格まで取ってくれて、一緒に編入先を探し回ってくれました。真面目で厳しい性格ですけど、ロマンチックで愛情豊かな家で育てられたなと思います。本当に「ディズニーみたいな家」というか。
――かえるちゃんは千葉県出身で、大のディズニー好きとのことで。
かえるちゃん 2時間でも3時間でも時間があれば、ひとりでディズニーランドの園内を散歩しています。
――そんなにやることあります?
かえるちゃん あまりアトラクションには乗らないです。新作グッズを買ったり、ダンサーさんを目当てにショーを見たり。Apple Musicの園内BGMプレイリストを毎朝のように聴いています。
――そんなマニアックなプレイリストがあるんですね……。
かえるちゃん ミッキーマウス的な存在を目指して、いろんな活動しているところはありますね。ディズニーでもらった元気をファンにお返しできるように。
――最近はポーカー関連のお仕事も多いようですね。
かえるちゃん ポーカーはYouTubeの企画がきっかけで2年ほど前からハマっていて、最近は韓国やラスベガスなど海外のカジノへひとりで行くことも増えました。読み合いや駆け引きが楽しくて、海外のプレイヤーともすぐ仲良くなれるのが魅力です。
4年半続けたバーレスクダンサーを卒業
――ちなみに、かえるちゃんという名前の由来は?
かえるちゃん 本名をもじっただけです。とくにカエル好きというわけではなかったんですが、意識的にカエルグッズを集めるようになってきました(笑)。
――縁起物ですもんね。
かえるちゃん ポーカーではトランプの上に置く「カードプロテクター」という置き物を使うことがあるんですが、「チップが増えて返ってくれる」という願掛けの意味で、私はカエルの置き物をよく使っています。
――本当にマルチな活動をされていますが、2024年はどんな年だったでしょうか?
かえるちゃん 去年は4年半続けたバーレスクダンサーを卒業し、改めて芸能事務所にも入って、今後に向けていろんな整理ができた1年だったと思います。
――ご自身の中で一番の軸にしている活動は?
かえるちゃん やっぱりコスプレイは年齢を重ねても貫き通していきたいです。何か新しいことに挑戦するときも、レイヤーの活動に活かせればいいなという意識で始めることが多いですね。バーレスクの卒業も、また何か新しいことに挑戦したいという前向きな思いで決意しました。
――バーレスク東京(現ROKUSAN ANGEL)では、どんな学びがありましたか。
かえるちゃん たくさんのステージに立つ経験をさせてもらったことで、だいぶ人前でも物怖じしないようになったと思います。イベントやYouTubeでMCやトークする機会も増え、レイヤーとしてのお仕事の幅も広がったというか、少しは自分に自信が持てるようになりました。髪色も徐々に暗くなってきているので、30代・40代は黒髪で過ごせるかも……。
――かえるちゃんの自信のステータスは髪色で確認できるんですね(笑)。
かえるちゃん なかなか素の自分に自信が持てなくて、今日みたいな私服の撮影などは、まだ少し緊張しちゃいますけど。コスプレでウィッグ被ってキワどい格好しているほうが落ち着きます(笑)。
個性を貫くのがギャル
――立ち入った質問ですけど恋愛周りはどうですか?
かえるちゃん バーレスクで働き始めてからは本当に仕事だけでしたが、そういう時間や気持ちの余裕も生まれたら良いなと期待しています。
――オタクに優しいギャルって男の理想的なところもあると思いますが。
かえるちゃん 周りを見ても、ギャルって自分に自信がない子が多いので、意外とみんな恋愛ベタなんです。最近になって恋愛リアリティショーを観るようになったんですが、黒髪清楚系の「あざとい女子」のほうが男性の扱い方が断然うまいですね(笑)。
――まあ、ギャルは異性ウケじゃないですもんね。
かえるちゃん 自分の個性を貫くのがギャルなんで。
――好きな男性のタイプとかはあります?
かえるちゃん 私自身が超オタク気質なので、趣味の濃い人に惹かれがちですね。10代の頃、電車オタクの駅員と付き合っていたときは、いろんな駅に行ったり、電車に乗ったり。一緒に群馬まで線路の石とかもらいに行ったこともあります。
一度付き合い始めると長くて、別れるときは浮気されることが多いです。私が本当に裏表ない性格なので刺激が足りなくなるのか、ただの親友みたいになっちゃうという……。
――かえるちゃんとお近づきになりたいファンはぜひ参考にしてもらいたいと思いますが、今後のお仕事の目標は?
かえるちゃん まだ、ぼんやり頭の片隅で考えているだけなんですけど、アニマルセラピーと介護美容師やコスプレのお仕事をうまく掛け合わせた活動とかできたらなと。
――アニマルセラピーって、病院などの施設で動物と触れ合うみたいなやつですよね?
かえるちゃん まだまだ日本では普及していないセラピー手法なんですが、私もチャムという愛犬がいるので、いつか動物ボランティアのようなことは何かしらやってみたいですね。
(取材・文=伊藤綾)