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ビートたけしも苦言、「増え続けるカスハラ問題」で大地真央のCMが注目されたワケ

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ビートたけし(写真:Getty Imagesより)

 ビートたけしが1月26日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演し、近年増加する「カスハラ(カスタマーハラスメント)」問題について苦言を呈した。

ACジャパンとマッチ待望論

 この日の番組では客や取引先からの過剰なクレームや嫌がらせに悩まされる店舗や企業の実態を特集。

 番組終盤には、たけしが「昔は嫌だったら、『(その店に)二度と行かなきゃいいんだ』とか、『1回はしようがない、いい勉強だよ』とか、『二度とあそこ行かなきゃいいじゃないか』とか、まあまあ、なあなあで済ましてたけど、初めて行った店でこうなったから文句つけるってなったのは、俺らの後の世代だよね」としみじみ。

 共演の作家・阿川佐和子が「なあなあで済まない時代になっちゃったんですね」と返すと、たけしも「まったく」と同調。

「だから、個人の権利とか言い出して、自分の主張をするようになって。それが良いことなのか、悪いことなのかわからないけれども、いろいろとトラブルが出るね」と、社会の変化に対する複雑な思いを口にした。

 このたけしの発言を受けてSNS上では、「確かに昔はこんなクレーム社会じゃなかった。今の風潮は明らかに行き過ぎている」や「確かにこのとおりでほんと息苦しい」、「日本の、『お客様は神様』という精神はドブに捨ててもいいと思う」などと共感の声が数多く寄せられた。

 そんな中、「カスハラ」というワードから昨年12月より放送されている「アイフル」のテレビCM『鮨屋の大将女将』篇に注目が集まっているという。

 大地真央による「凛とした女将」シリーズ第25弾となるこのCMは、とある高級寿司店にて職人に扮した角刈り姿の大地が行儀の悪い女性客の不作法をたしなめる。

 女性から「むかつくんだけど」と言い返されるも「魚の命に申し訳ないわ!」と一喝するという内容だが週刊誌記者が解説する。

「このCMは、昨年1月頃に発生した高級寿司店の問題を揶揄したものとされています。元々は、とあるラウンジ嬢が“寿司屋店主の板前に殴りかかられそうになった”という写真を投稿したのがキッカケ。しかしその後、居合わせた客の証言などにより、実際は女性が店内で他の客の動画を撮るなど暴れており、店主はそれを制止しようとしただけ。店主があたかも女性に殴りかかろうとしたかのような一枚をうまく抜き出して投稿したことが判明し、関連ポストも合わせて3億PVを記録するような大バズとなりました」

 今回のたけしの番組での発言を機に、改めて「カスハラ問題」の事例としてこのCMが注目を集めているようだが、CM事情に詳しい芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「過去の事件や騒動を題材にしたCMといえば、15年には『大塚家具』が“日本一有名な親子げんか”として世間の注目を集めた自社の大塚勝久前会長と大塚久美子社長の確執を巡るお家騒動のパロディーともいえるCMを放送して話題になりました。また、17年にはパチンコ、パチスロ関連の動画配信サイトによるSMAPの謝罪会見を連想させるCMが炎上して謝罪に追い込まれたこともありましたね。今回の大地さんが出演しているCMに関しては好意的な感想を持つ人が多そうですけど」
 
 たけしも眉をひそめるカスハラ社会だが、店側の毅然とした態度と客側のマナー意識の向上があれば少しずつ減っていくはず。

 大地の「魚の命に申し訳ないわ!」の決め台詞は、そんな未来への一歩を示しているのかもしれない。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

CM激減、フジの起死回生策

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最終更新:2025/02/04 12:00