広末涼子、独立後初の民放キー局のバラエティー出演で復活はあるのか?

女優・広末涼子が3月28日に放送されたフジテレビ系『ザ・共通テン!』に出演した。
広末は2023年6月に鳥羽周作シェフとの不倫交際が報じられ、無期限謹慎処分を受ける中、昨年2月に約26年間所属した大手芸能事務所フラームからの退所を発表し、自身が代表を務める個人事務所、株式会社R.Hを設立した。
「以降はメディアへの露出は減っていましたが、昨年7月にファンクラブの開設を発表し、同年12月には約25年ぶりとなる音楽ライブを東京・丸の内のコットンクラブで開催。今年2月には地元のテレビ高知で『広末涼子の高知でやりたいこと10』が放送されたほか、BS12の番組にもゲスト出演し、3月29、30日には台湾・高雄市で開催される音楽フェスティバル『メガポートフェスティバル』に出演するなど最近は活動を活発化させています」(スポーツ紙の芸能担当記者)
そんな中、約2年ぶりとなる全国放送のテレビ番組へ出演した広末。
放送局が元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題の渦中のフジということもあり、一度は炎上を恐れて出演オファーを辞退したといった報道もあったが、この日の番組では3児のシングルマザーとしてスーパーに買い物へ出掛ける様子の密着映像が流されたほか、スタジオでのトークも披露した。
現在、事務所の代表の顔も持つ広末だが、ホームページに来た仕事のオファーは自ら全部チェックしていると告白。
そのうえで、「今まで私がノータッチだったところの最終判断が自分なので、総括して知っておかなきゃいけない」とし、「自分が指示するとか、育てるとか、偉そうな立場になったことがなかったので、それが最初は難しくて……。ZOOMとかで話したりすると『言うべきことは言わなきゃ!』って全部言って退出した瞬間に涙が出てくる。『悔しい!』みたいな……」と独立後の苦労を明かした。
また、スタジオ出演の際には「今日聞きたいことがあって。『このお買い物をしたお料理をお写真で出してくれませんか?』って(お願いされて)撮ったんですけど、その写真って出すべきですか?」と質問し、タレント・ヒロミら共演者から促されると「変なニュースになっちゃうんですよ。『今さらいい母親ぶってる』みたいなのとか……」とマスコミの報道に過敏になっている様子もうかがわせた。
そんな広末は、買い物の密着シーンで長ネギを購入した時に、「これ、切ってくれるところもありますよね。じつは結構、切ってほしいですよね~。週刊誌に撮られた時に(レジ袋から)ネギが出てるの面白すぎるじゃないですか」と自虐ネタも披露したが、放送作家はこう話す。
「この長ネギ発言に関してはインターネットやSNS上でも『長ネギがそんなに恥ずかしいか?』や『週刊誌に撮られるようなことをするからだ』、『いやいや鳥羽シェフとの“不倫ラブレター”に比べれば全然恥ずかしくないだろ』などとツッコまれています。昨年12月のライブは好評だったようですし、テレビ高知のほか、昨年11月には高知市内で開かれた起業家向けイベントにゲスト出演したり、8月には高知新聞にロングインタビューが掲載されたりと、古くからのファンや地元のバックアップを受けてここに来て活躍の場を広げている広末さんですが、やはり世間的にはいまだに不倫騒動が尾を引いている観はありますよね」
もっとも、こうした厳しい意見があってもやはり民放キー局地上波番組への出演という“実績”を作ったことは今後の芸能活動において大きなプラスになるという見方も。
芸能ジャーナリストの平田昇二は語る。
「テレビ業界のキャスティングでは“前例”や“実績”が重要視されますからね。テレビドラマの起用についてはまだ様子見段階でしょうけど、今回、フジが先陣を切って広末さんを番組に起用したことでバラエティーや情報番組などのゲスト出演に関しては間違いなく他局もオファーしやすい状況にはなったでしょう。5月には東京や高知で公演が行われる朗読劇『星の王子様』への出演も予定されていますし、舞台や配信ドラマ、映画などに出演し、本格的な俳優復帰をする日もそう遠くないかもしれません」
前述の起業家向けイベントではリスタートする勇気の大切さを語っていたという広末だが、久々の地上波番組出演に自らゴーサインを出した甲斐があったといったところか。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)