NHKの和久田麻由子アナに日テレの岩田絵里奈アナも…激化の一途をたどるフリー女性アナ戦線

昨年に大きな存在感を放った元テレビ東京アナウンサーの森香澄をはじめ、有働由美子や加藤綾子、小川彩佳、田中みな実、鷲見玲奈、中川安奈など近年は元局員のフリー女性アナの活躍が目立つ。
そんな中、ここに来てNHKの和久田麻由子アナ、日本テレビの岩田絵里奈アナのフリー転身が報じられて話題となっている。
和久田アナといえば、『ニュースウオッチ9』や『NHKニュース7』などのキャスターを務め、『NHK紅白歌合戦』の司会や『東京五輪』の開会式の中継を担当するなどエースアナとして活躍してきた。私生活では19年に一般男性と結婚し、2児のママでもあるが、このタイミングでのフリー転身には業界内で驚きの声も多い。
一部報道では地方転勤の打診が要因と伝えられているが、確かにその可能性はあるだろう。NHKは人事異動や転勤が盛んなことで知られており、実際に『NHK紅白歌合戦』の司会経験もある小野文恵アナは22年から広島放送局へ、高瀬耕造アナは23年から大阪放送局へ、『ニュースウオッチ9』でキャスターを務めた井上あさひアナも25年から岡山放送局へそれぞれ異動している。
4月に新たな門出を迎える和久田アナだが、昨今激化の一途をたどるフリー女性アナ戦線においても輝きを放ちそうだ。元NHKアナとしての人気や知名度、実績はもちろん、やはり報道、ニュース番組の“顔”を務められるのは大きな強みだ。フリーで活躍している女性アナは多いが、こうした番組でキャスターやMCが務まる人材はそう多くなく、それこそ元NHKの先輩である有働や『news23』のキャスターを務める小川くらいのものだろう。
すでに4月から新たにスタートする日本テレビの報道番組のキャスターに内定しているという話も出ているが、有働がMCを務めていた『with MUSIC』の放送枠の後番組という噂も耳にしており、何とも興味深い番組編成である。
他方、今春に日テレから退社することが取り沙汰されていた岩田アナに関しては3月に同局を辞め、4月からは宮根誠司や羽鳥慎一が所属する「テイクオフ」に所属することを1月14日に各スポーツ紙が報じ、日テレも事実として認めている。
岩田アナといえば、18年に同局に入社すると『世界まる見え!テレビ特捜部』や『沸騰ワード10』、『シューイチ』のほか、『スッキリ』や『カズレーザーと学ぶ。』などの人気番組を担当。オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」で6年連続トップ10入りを果たすなど存在感を放ってきたが、同局の局員は明かす。
「岩田さんは学生時代から岡崎歩美の芸名でタレント活動をしており、15年には人気俳優の大沢たかおさんとの熱愛を写真週刊誌で報じられたこともありました。入社後は持ち前のタレント性やコミュニケーション能力を活かしてビートたけしさんや所ジョージさん、加藤浩次さんら大物MCからの信頼も得て、番組の盛り上げに貢献。『スッキリ』では先輩の水卜麻美アナの後を任されたりと局内外で次期エースアナと見られていました。それだけに、30歳という若さでのフリー転身には局内でも驚きの声が上がっています」
もっとも、番組制作会社のスタッフはこう語る。
「テレビ不況の今のご時世、キー局の女子アナといっても年収は手当などを含めてもお世辞にも高いとは言えず、とくに日テレは民放キー局の中でも安い方ですからね。学生時代から芸能活動をしていて近年のテレビ業界、芸能界の地盤沈下を身を持って体感し、同世代の他局の女性アナをはじめ業界内で多岐にわたる人脈を誇る岩田アナが現状に不満を抱いたり、将来に不安を覚えたりしても不思議ではありません」
そんな岩田アナがフリー転身後の“活動拠点”として選んだのがテイクオフというのも無視できない。
同事務所といえば、宮根や羽鳥のほかTBSを退社後の田中もフラームに移籍するまで在籍していた大手事務所だ。
局アナがフリーに転身する際、古巣のテレビ局との関係性も今後の活動において重要な要素となってくる。
例えば、かつてフジのエースアナとして活躍した加藤は退社後も“功労者”としての評価を受けて、同局の情報番組のキャスターを務めたり、バラエティー番組にレギュラー出演していた。
また、羽鳥もフリー転身後も日テレの大型番組『24時間テレビ』の総合司会を務めており、こちらも古巣との良好な関係が伺える。
バラエティー番組を手掛ける放送作家はこう話す。
「岩田アナの場合、30歳という若さでの独立ということで完全な円満退社かどうかは定かではありません。ただ、4月以降、日テレとパイプのある羽鳥さんの在籍する『テイクオフ』に所属して芸能活動をするということは、フリー転身後も古巣の番組に出演する可能性もなくはなさそうですよね。岩田アナに関してはタレント時代はドラマやCMにも出演していましたし、女優としての活躍なんかも見てみたい一方、そのタレント性の高さを活かしてバラエティー番組への出演も当然視野に入っているでしょう。となると、いくら退社するとはいえ、その手の番組を数多く放送している古巣を完全に敵に回すのも得策ではないでしょうし」
2026年もフリー転身を果たした女性アナたちが話題をふりまききそうだ。
(取材・文=三杉武)