バズってるSNSグラビア
早瀬みる|黒いレースの午後は、庭で少しだけ溶ける

白いアイアンチェアに腰かけた彼女は、
深いブラウンのタイトなワンピースをまとい、
胸元には貝殻みたいな淡いベージュの飾り。
肩から落ちる黒い透かし編みの羽織が、
木漏れ日の中でゆっくり揺れていた。
庭の緑はやわらかく、
午後の風はぬるく甘い。
「ここ、静かで好き」
そう言った気がしたのは、
たぶん彼女の唇ではなく、
椅子にもたれた脚の線や、
指先に残った気だるさのせいだ。
この場所には、
夏の終わりにだけ開く
秘密の喫茶店みたいな時間がある。
誰にも急かされず、
誰にも見つからず、
ただ美しいものだけが
静かに息をしている。
彼女のワンピースの皺ひとつまで、
午後の光を吸っていた。
見ているだけで、
こちらの心まで少しずつやわらかくなっていく。
恋というより、
長い夢の手前で座り込んでしまった感じだった。
<早瀬みるXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/08/02 10:00
