バズってるSNSグラビア
樋口みつは|琥珀のくちびるは、夜の入口を知っている

ルーバーの前に立つ彼女は、
深いボルドーのランジェリーを身につけ、
胸元には花びらを重ねたような
繊細なレースが咲いていた。
長い黒髪は頬にかかり、
指先がそっとその髪を払うたび、
光の色まで濃くなる。
彼女の唇は、
琥珀を溶かしてつくったみたいに艶めいていて、
それだけで部屋が夜になる。
「まだ帰らないで」
そんな台詞はどこにもないのに、
目元の熱だけがそう囁く。
薄暗い部屋、
静かな呼吸、
肌に沿う細いストラップ。
飾りは少ないのに、
その余白がかえって色っぽい。
きっと夜は、
明かりを消した瞬間に始まるのではない。
こんなふうに、
ひとりの女の人が
髪をかき上げるその仕草ひとつから、
じわじわと生まれてくる。
彼女の前では、
時計の針さえ
少しだけ遅く進んでいた。
<樋口みつはXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/08/02 22:00
