バズってるSNSグラビア
伊織もえ|畳の窓辺で、夏がひざをつく

木枠の窓から
まっすぐ差しこむ昼の光。
古い和室の青い座布団に膝をつき、
彼女は振り返る。
白い細身のキャミソールと、
くすんだ水色のショーツ。
そのささやかな組み合わせが、
部屋じゅうの空気を
不思議なほど艶やかに変えてしまう。
畳の匂い。
机の木肌。
障子の向こうの明るさ。
どれも懐かしいのに、
彼女がそこにいるだけで
ただの夏の昼ではなくなる。
肩越しに向けられた目は、
なにかを待っているようでもあり、
もうすべてを知っているようでもある。
隠すつもりのない背中の線と、
そっと揃えた指先のやさしさ。
その対照だけで、
胸が少し苦しくなる。
もしこの部屋に物語があるなら、
それは大きな事件ではなく、
扇風機の音と
汗ばむ沈黙のなかで進んでいくはずだ。
誰かが好きになる瞬間は、
案外こういう場所で
何気なく始まる。
窓の光は白い。
けれどその白さの下で、
夏はたしかに
彼女の膝もとへ
そっとひざまずいていた。
<伊織もえXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/08/24 20:00
