バズってるSNSグラビア
五木ゆうり|薄紫の背中に、夕暮れがほどける

畳の部屋に座りこみ、
彼女は両膝を抱くようにして
静かにこちらを見上げていた。
薄紫の、背中が大きく開いたルームウェア。
肌を隠すよりも、
むしろ隠せない気配を
やわらかく包むための布。
木の天井、襖、
少し影を落としはじめた室内。
古い日本家屋の落ち着きのなかで、
その淡い色だけが
夕暮れの花びらみたいに浮いている。
華奢な肩、
素肌にかかる細い紐、
膝に寄せた腕の線。
どれも決して大げさではないのに、
見るほどに
胸の奥へ染みてくる。
色気というより、
寂しさに似た熱がある。
きっと彼女は
何かを話そうとしてやめたのだろう。
その沈黙が、
唇の代わりに
まなざしを少しだけ濡らしている。
夏の終わりは、
ときどき紫色をしている。
にぎやかな昼のあとに訪れる、
ひどく静かで、
ひどくやさしい時間。
彼女を見ていると、
その色が
人の形をとって座っているように思えた。
触れることより先に、
見守りたくなる。
そんな気持ちまで連れてくるから、
この夕暮れは
少し反則だ。
<五木ゆうりXグラビア投稿より>

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最終更新:2026/08/24 19:00
