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沖田臥竜の直言一撃!

皇治、「RIZIN男祭り」緊急参戦―その裏にあった焼肉パワーと人間関係

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左から、焼肉「光」のオーナー、皇治選手マネージャー、皇治選手、筆者(尼崎・焼肉「光」にて)

 どれだけ食べても太らない体質。この年になって、それが嘘であることをまさか思い知らされることになるとは……。台湾から帰国後、2週間ぶりにあった皇治選手は気を使ってくれたのだろう。

「あれ? 沖田さん。少し大きくなられました?」

 優しい男だ。太ったという言葉を、大きくなったとオブラートに包んでくれたのである。言い訳をしてもよいだろうか。男らしくない? 黙れ。

私が皇治選手に惹かれたワケ

 太ったのは、運動量が極端に減ったのが原因なのである。年末に肋骨を骨折し、その後、首痛と背中痛に悩まされて、1カ月くらい頭痛にも苦しめられたのだ。満身創痍である。この状態で、筋トレに励むのはバカでしかない。お陰様で自己最高の体重を更新してしまっている。体重計に乗るのすら恐怖を感じてしまうほどだ。ダイエットなんて一生無縁と思っていた過去の自分が、今ではまるで他人のようである。

 さて前置きが長過ぎた。

 今、いくつかの仕事を一緒に手掛けている皇治選手が、5月4日に東京ドームで開催される「RIZIN男祭り」に緊急参戦することになった。それが発表される前日、私は仕事で皇治選手と一緒に過ごしていた。

 仕事が終わり、夕刻には、私の地元・尼崎の焼肉「光(みつ)」で、皇治選手や皇治選手のスタッフと夕食を共にした。

 皇治選手を焼肉「光」に誘ったのには訳があった。「光」にはプロ野球選手を始め、大勢のスポーツ選手が通っている。彼らの間では、ここで焼き肉を食べると、成績が上がったり、出世したりという言い伝えが存在してきたほどのパワースポットなのだ。

 実際に「光」に通っていたプロ野球選手で現役引退後に一軍の監督になった人は、10人を超える。貴乃花が横綱時代、どうしても足が上がらなくなったとき、「光」に来てから、足が上がるようになったというエピソードもあるのだ。そして、皇治選手と焼肉「光」に行った翌日、「RIZIN男祭り」の参戦が決定したのだ。

 皇治選手が昨年末に交通事故を起こし、TBSが独占でこれを報じたとき、皇治選手からLINEがあった。メディアで皇治選手は、皇治選手を演じているが、事態を重く受け止めて強く反省していた。そういう男であることを私はもちろん知っていた。

 ただ、そこから這い上がる胆力が彼にあることも理解していた。だからこそ、皇治選手が5月4日に東京ドームのリングに上がることが決まったときは嬉しかった。

 辛いときにこそ声をかけられるかどうかで、普段の人間関係の深さがわかると思う。皇治選手はこれまでの関係の中で、私が喜ぶことをいろいろとやってくれていた。だったら、困ったときに励ますのは、私にとって当然のことだ。そして応援するのも当たり前のことだ。

 今回もABEMAのプロデューサーにRIZIN男祭りへと招待してもらっている。そこで思いっきり、皇治選手を応援してこようと思う。

 皇治選手は、有言実行の男だ。有名選手と試合すると口にすれば、それを実現させ続けてきた。試合の勝敗以上に自己プロデュース力に長け、運や努力だけではいかんともし難い壁をいくつも乗り越えてきたのである。多くのファンはそこに魅了されてやまないのではないか。

 私は皇治選手がリングで戦っている姿をまだまだ見ていたい。「RIZIN男祭り」に出場が決まる直前に、それを言葉にして伝えたら、彼は言った。

 「戦える限りは戦います!」

 紛れもなく、皇治選手は大阪が生んだスーパースターだ。
 
 男祭りである。皇治選手にはリングの上で、この祭りを誰よりも盛り上げてもらいたいと思う。

(文=沖田臥竜/作家・小説家・クリエイター)

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沖田臥竜

作家・小説家・クリエイター・ドラマ『インフォーマ』シリーズの原作・監修者。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』シリーズ(サイゾー文芸部)がドラマ化もされ話題に。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

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最終更新:2025/05/03 12:00