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藤島ジュリー氏は“復権”したのか 『VIVANT』監督パワハラ騒動、大谷翔平の異変まで――元木昌彦が斬る週刊誌

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 次は、やはり文春の、「シニアが本当に住みたい街・住みたくない街、2026年ランキング」。

 ライターの堀尾大悟が、リタイア後は別荘地でゆっくり暮らしたいという高齢者が、実際に移り住む街はどこなのかを徹底調査したという。

 堀尾は、「住民基本台帳人口移動報告」の年報をもとに、2021〜25年の5年間に、65歳以上の日本人移動者の転入・転出者数の合計を全国の自治体で集計して(政令指定都市は行政区単位)、住民票を実際に移動した人の数を積み上げてみたという。大変な労作である。

 まず、高齢者が住みたい街から。

《一位は札幌市中央区。以下、八王子市、高崎市というトップ三の顔ぶれとなった。

 一位の札幌市中央区は、二位の八王子市を九百人以上も引き離した(五年間の統計、以下同)。札幌市に中央区への六十五歳以上の転入者の内訳を聞くと、市内他区からが五七.六%、道内の他市町村からが二八.〇%。東京を含む道外からの転入は一四.四%にとどまる。つまりこれは、北海道内で札幌市への一極集中が進んだ結果だ。

 なお、手稲区(七位)、東区(十二位)、豊平区(十七位)など札幌市の他区もランキング上位に顔を見せる。

 移住プランナーの仲西康至氏によると、この「札幌一極集中」の要因は大きく三つある。

 一つめは医療事情だ。

「地方では医師不足から公立病院の維持も難しくなっている。重篤な病気になれば結局は札幌の病院に入院するしかない状況にある」

 二つめは交通アクセス。

「北海道はJR路線の半分以上が廃線となり、車がなければ何もできない。免許返納後の生活を考えれば、地下鉄も路面電車も走る札幌へ移るしかない」

 三つめは冬場の雪かきの負担だ。

「地方ではほとんどが一戸建て。札幌市内のマンションに移り住めば雪かきから解放される」》

 3位は群馬県の高崎市。4位は東京都の青梅市。5位は大阪府の西成区。(これが意外だが、生活保護率が全国平均の13倍で、簡易宿泊所や日払いアパートなどが密集しているため、安く住みたい男性の受け皿になっているのではないかと推測している)。

 では、一方の「高齢者が住みたくない街」のランキングは?

《すなわち転出超過の一位は大田区。二位・世田谷区、三位・江東区と田園調布・成城・豊洲などの高級住宅街やタワマン群を有する都心部の区が“ワースト三”を独占した。それだけでなく、ワースト三十のうち三分の二を二十三区が独占する“衝撃”の結果に。二十三区で転入超過は足立区(五人増)だけだった。

 都道府県単位で見ると、構図はより鮮明になる。二位の京都府を約十七倍引き離しての一位となってしまったのが東京都。五年間で四万三千人超も出ていくなど一大供給源となっている。年次で見ても、二一年(九千三百七十三人減)から二五年(八千三百六十一人減)までほぼ横ばいで推移する。コロナ禍の一時的現象ではなく構造的な流れといえる。》

 先にも触れたが、わが街・中野区は堂々の第8位にランクイン。

 まあ、住民の1人として、住みたくない街というのはよくわかる。一番の理由は、区政が十分に機能していないことだ。

 先にも触れたが、北口駅前に聳え立つサンプラザは老朽化し、建設当時は中野だけではなく東京都のシンボル的存在だったブロードウェイも老朽化しているが、権利関係が複雑で修復工事もできないと聞く。

 数年前に区庁舎を立派過ぎる建物にしたが、駅から遠すぎて、私は2、3度休憩をとらないと辿り着かない。

 南口再開発はいまだに続いているが、いきなり真っ黒い高層ビルを建てたため、駅前のビル風が酷くて、冬場には凍える。

 元々、再開発の青写真がろくにできていないのに、見切り発車したに違いないから、住民に使いやすい街づくりとは真反対の南口駅前に変貌させてしまった。

 キリンビールや大学を無計画に誘致したため、朝のラッシュなどは新宿かと間違えるような混雑で、「昼飯難民」が大量発生している。

 これは昔からだが、いいレストランや居酒屋が極めて少ない。作家の山口瞳にいわせれば、いい寿司屋と居酒屋がある街はいい街である。それでいえば、中野はいい街ではない。

 いい出せばきりがないが、私が中野から出ない理由は、身もふたもないが、引っ越すカネがないからである。

 さて、FLASHは石川県警の敏腕刑事が、警察を辞めて歌舞伎町でホストになっていると報じている。

 はて? 何があったのか。

 萬田卍郎(源氏名・33歳)は、石川県警に新設された「トクリュウ係」の第1号に抜擢されるほどのエース捜査員で、巡査部長にまでなっていたという。

 だが、暴力団組員に捜査情報を漏洩した見返りに、焼き肉をおごってもらったり、タクシー代名目で現金5万円を受け取っていたとして、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検され、懲戒免職になったそうだ。

 そんな人間に、警察に何かをいう資格はあるのか?

 萬田は、昔気質の先輩刑事に憧れ、コンプライアンス上、ヤクザと付き合うことはダメなことはわかっていたが、事件のネタを引っ張るためには、ある程度の接触は必要だと考えていたそうだ。

 萬田は、「具体的な捜査情報はいっさい漏らしていない。誓う」と語っている。

 FLASHによると、その背景にあるのが「歌舞伎町での事件」だったという。昨年、警視庁はスカウトグループ「ナチュラル」の摘発を進めていたが、警部補が捜査用監視カメラの位置情報を漏洩していたことが発覚した。

 そのため、警察庁は全国の警察本部に、捜査員と反社との関係を厳しくするように檄を飛ばしたという。

 その中で、反社との関係を疑われる萬田も、上層部から問い詰められたそうだ。

 萬田は情報漏洩はしていないと否定したが、無断で証券口座の履歴を調べられ、抗議すると背中を叩かれるなどの暴力を受け、実家も捜索され、退職金ゼロの懲戒免職になったという。

 警察学校の同期が、現在働いているホストクラブのオーナーをしていて、その縁で、自分を誰も知らない世界で何かを始めてみたかったそうだ。

 萬田はいう。

「この一件を経て、警察という組織が心底嫌いになりました。外を歩いていて警察官を見ると『敵だ』と思うくらいですよ」

 自業自得だとは思うが、それほど警察が嫌いなら、彼が働いてきた警察という組織の内部の裏情報を、これからメディアに告発してもらいたいと思う。

 さて、次は秋篠宮紀子さんのお噂。

 紀子さんが還暦を迎え、記者会の質問に答える形で寄せられた文書は全部で18ページ、1万2000字に及んだ「大力作」だという。

 その中で、長男・悠仁さんについて、

「学生生活を送りながら、宮中での行事や公的な活動も少しずつ務めるようになりました」

 と書いてある。

 また、ニューヨークにいる眞子さんについても、

「今年は実際に紀子さまが撮影された(宮廷の庭に眞子さんの内親王時代のお印である「木香薔薇」の=筆者注)アーチの写真が添えられており、さらに『咲き終えてから、宮さまと一緒に手入れをして』と綴られている。例年とは異なり秋篠宮さままで登場させるほど、眞子さんに会いたいというお気持ちが募っていることが窺えます」(さる皇室ジャーナリスト)

 だが、紀子さんの心は、千々に乱れているというのだ。

 さる宮内庁関係者がこう話している。

「2006年に悠仁さまが誕生されて以降、ご家庭内に皇位継承権を有する男性皇族をお二方擁する状況にあり、ご一家を切り盛りされる紀子さまにのしかかる重圧は計り知れません。とりわけ悠仁さまへの思いはひとかたならぬものがあり、将来の天皇を立派に育て上げなければ、とのご決意が強まるあまり、時にはそれが周囲の職員らへの容赦ない“ご指導”となって現れることもしばしばでした」

 私には、皇位継承権を持つ夫と長男がいるのだから、心静かに過ごせばいいものをと考えるのだが、そうではないようだ。

「紀子さまはかねて、長女の眞子さんの結婚問題に端を発するご一家へのバッシングを案じられ、不人気を払拭なさるべく心を砕かれてきました」(同)

 今回の皇室典範改悪で、ひとまず、愛子天皇実現は先送りされてしまったのだが、愛子さんの“人気”に、悠仁さんが後れを取っている、人気が盛り上がらないということを、気にしているというのである。

 現に、一家の事情を知る人物によれば、

「妃殿下は愛子さまのことを話題にされる時、『あちらのお嬢さまは……』と、不自然な呼称を用いられます。傍から見ても“対抗意識”のようなお気持ちと併せ、ご自身のいら立ちがうかがえます。それは『次代の天皇は悠仁なのになぜ国民の注目は集まらないのだろうか』といった焦燥感ともいえます」

 そのために、10月29日に催される秋の「園遊会」に、悠仁さんを出席させ、愛子さんが出席した時と同じような“喝采”を浴びさせたいと考えているというのだ。

 私が報道で知りうる限りの悠仁像は、しっかりした姉2人に囲まれて育ったため、やや頼りなさそうだが、好感度や清潔感は、なるほど将来の皇位継承を担う人だと思わせるものがあると考える。

 あわてることはない。このままいけば、彼の将来は保障されているのだから。万が一、悠仁さんが「天皇になりたくない」といい出せば別だが。

 ところで、私は初回だけチラっと見ただけで消してしまったが、『VIVANT』(TBS系)のシーズン2が快調らしい。

 だが、好事魔多し。文春は、監督がパワハラで相手を骨折させたと報じている。

 このドラマの監督は福澤克雄(62)。

 文春によれば、 

《一九八九年にTBSへ入社、『3年B組金八先生』シリーズや『半沢直樹』シリーズなどの制作に携わり、〇八年には中居正広主演の映画『私は貝になりたい』の監督としてメガホンを取っている。

「福澤諭吉の玄孫で、慶應幼稚舎時代からラグビーに打ち込んだ。慶大三年の時には、日本一を経験。百九十センチを超える大柄な体格から、『ドラえもん』のジャイアンにちなみ、『ジャイさん』と現場では呼ばれている」(同前)

 二四年に定年を迎えた『ジャイさん』は、その後TBSと再雇用契約を結んだ。そんな彼が世界に向けて勝負するため制作したのが『VIVANT』である。》

 このジャイさんが今年3月の一カ月、突然、撮影現場から姿を消したことがあったというのである。

 7月14日発売の週刊女性が、現場で監督から若手スタッフがパワハラ被害を訴えたと報じた。

 どういうことか?

 TBSの社員はこう語っている。

「3月に内部通報があり、社が1カ月ほどかけて『職場環境の改善を目的とした調査』を実施。その間、調査を適正に進めるためとして、監督は撮影現場に行くことを禁じられました」

 福澤のパワハラは常態化していたという。

 しかし、消えたはずの福澤はすぐに復活したというのである。

 告発したシーズン2から参加したスタッフは、こう嘆いている。

「監督は調査中も、自宅からリモートで参加し、演出の指示を出していました。せっかく勇気を出した人がいるのに何も変わらないのか……と落胆するスタッフもいた」

 怒鳴られることはしょっちゅうで、「飯ハラ」というのもあるそうだ。

「カレーなど、監督こだわりの手料理が現場で振舞われるんです。『ジャイ飯』と呼ばれるものですが、残すと怒られますし、下手なリアクションをするとパワハラの標的にされるのではという恐怖で、正直食べていても味がしません。『ジャイ飲み』というドラマチームの飲み会も定期的に催されるんですが、それも暗黙のルールで、絶対参加です」(別のスタッフ)

 そして事件は現場で起きた。

《目撃したTBS関係者の話。

「名物助監督のAさんが簡素に骨組みされたセットの設営のため、脚立に片足をかけて作業していた時に、福澤監督が誰か別のスタッフに怒っている声が聞こえてきたんです。監督はその後、Aさんのところまでズカズカと巨体を揺らしてやってきた」

 福澤氏はいつもの調子でA氏に詰め寄った。

「作業が遅い」

 と一喝すると、さらに、

「(自分が通るのに)邪魔な位置でいつまでも作業してるんじゃない」

 と注意をしたのち、

「出ろ!」

 と叫んで、脚立に乗ったままのA氏を力いっぱい押したのだ。

「その結果、Aさんは1メートルの高さから転落。ゴンッと鈍い音が響き、右半身をかばうようにうずくまり、痙攣しているように見えました。すぐに病院へ搬送され、とう骨と肘関節の小骨が骨折、肋骨にひびが入り、全治一カ月と診断されたそうです」

 A氏はTBS日曜劇場をはじめとする数々の名作ドラマの現場を支えてきた。福澤氏が監督したドラマでも何度も助監督を務めたベテランだったが、当面、ギプスをはめて現場に通うことになったという。》

 これが事実なら、パワハラの域を超え、刑事責任が問題になってもおかしくないのではないか。

 何回もの度を越えたパワハラのため、TBSは動かざるを得なくなったが、骨折パワハラは明らかにならなかったそうだ。だが、6月ごろ、社のホットライン窓口への通報で明らかになったという。

 通報を受け、再調査を行ったTBSは、懲罰委員会でこの件を審理したが、処分は「出勤停止1日」という激甘だったというから、信じられない。

 文春は、福澤直撃しているが、

――昨年12月に、A助監督を骨折させた?

「それはあの……」

――出勤停止1日の処分?

「それは、あの……。(数秒間黙って)TBSの方に聞いてください」

 ヒットドラマをつくれるから、厳罰に処して、他局やNetflixなどの配信会社に移られたらと、TBSの上層部が“怯えて”処分を軽くしたのだとしたら、TBSの看板が泣くぞ!

 お次はFRIDAYから。

 9月中旬の朝7時前。緑に包まれた自然美と下町の情景が融合した都心エリアに建つマンションから、圧倒的なカリスマオーラを放つ男性が現れたという。

 歩き方はどことなく木村拓哉(53)を彷彿とさせるこの男性はアイドルグループ『A.B.C-Z』の元メンバー河合郁人(38)だそうだ。

 この日はMCを務める岩手県のローカル番組『サタデーファンキーズ』(岩手めんこいテレビ)の生放送に向かうため、自宅を出るところだったようだ。

「11歳の時に旧ジャニーズ事務所に入所した河合は、’12年に『A.B.C-Z』のメンバーとしてメジャーデビュー。トップアイドルの活躍を見せながらも、ジャニーズ愛にあふれるモノマネやバラエティ番組でみせる身体を張った笑い、卓越したMC力でタレントとしての才能を開花させました。

 とくに同じ事務所の先輩だった木村拓哉を〝神様〟と呼ぶほど敬愛していて、喋り方や歩き方のモノマネは人気ネタの一つです。‘23年には『40歳までに冠番組を持つ』『MCとしてのポジションを確立する』という2つの目標を掲げ、同グループの脱退を発表。それと同時に、ソロ活動に力を入れ始めました」(キー局プロデューサー)

 その決断が功を奏し、現在はテレビやラジオ、プラットフォーム配信などを含む9本のレギュラーに出演中。岩手県、埼玉県、静岡県、愛知県など、MC業を中心に活動の場は全国へと拡大しているという。

 さらに今年は、5年ぶりとなる舞台『したいとか、したくないの話じゃない2026』にも出演したそうだ。

 FRIDAYは、そんな河合が人知れず〝一途な恋〟を貫いているという情報をキャッチし、追跡を始めたそうである。

 河合を乗せた送迎車が走り去ってから約2時間が過ぎた朝9時過ぎ。同じマンションに続くエスカレーターから一人の女性が現れたという。

 少し眠たげな表情の女性は、声優として活動中の豊田萌絵(31)だそうだ。

「豊田はアニメ『響け!ユーフォニアム』や『BanG Dream!』、『フライングベイビーズ』などの各シリーズに出演する人気声優です。もともとマンガやアニメ、ゲームが好きな〝オタク女子〟だったこともあり、高校3年生の時に声優を目指して活動を開始。

 以降、声優業を軸に、ラジオや舞台、グラビアなどにも挑戦してきました。今年も朗読劇や映画公開記念の舞台挨拶、競馬イベントに出演するなど、多方面で存在感を高めていますよ」(アニメ業界関係者)

 2人の出会いは?

「河合と豊田は、’21年初め頃に都内のバーで知り合ったそうです。もともとアイドル好きだった豊田が河合と共通の知人に彼を紹介してほしいと頼み、実際に会ってみたら意気投合。ただ、すぐに交際に発展したわけではないんです」

 だが、二人の距離は着実に縮まっていたようだ。

 交際期間は4年半。2人は今年に入ってから結婚を視野に入れて同棲を始めたそうで、豊田は河合が40歳になるまでには結婚したいと思っているといわれているようだ。

 豊田はFRIDAYの直撃に、「お答えできない」といったそうだが、表情は穏やかだったようだ。

 今週最後の特集は、あの旧ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子が「復権」していたと報じている文春から。

 タイミングのいいことに旧ジャニーズ事務所所属タレントのマネジメントなどを担うSTARTO ENTERTAINMENTの「timelesz」(タイムレス)」猪俣周杜(25)が、知人女性(26)の顔を殴ったとして9月19日に傷害容疑で逮捕されてしまった。

 Sponichi Annex(9/22(火) 5:15配信)によれば、

《19日は「今日中に釈放されるのでは」と多くの報道陣が勾留先の東京・湾岸署に集結。送検された翌20日も早朝から30人以上が集まったが釈放はされず、10日間の勾留請求が認められた。

 なぜ釈放が長引いているのか? 元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「考えられる可能性」として(1)本人の否認(2)DVの有無の捜査(3)被害者側の態度硬化の3点を挙げた。

(1)捜査関係者によると、猪俣容疑者は18日夜、都内のコンビニエンスストア駐車場の車内で女性の顔を複数回殴ったとされているが「口論になり手が当たってしまったかもしれない」と容疑を否認。亀井弁護士は「容疑者の説明に矛盾点があり、さらなる捜査が必要と判断された可能性がある」とした。

(2)被害女性との関係性は不明だが、男女間の暴力事件では交際の可能性も踏まえて調べるのが一般的で、その際「DV事案の可能性」も考慮せざるを得ないという。「釈放後に再び暴力を振るったり口止めする可能性も否定できない。被害者の安全が確保できる状況でない限り、男女間の傷害事件でこのような判断が通例になりつつある」と指摘した。

(3)通常、傷害事件が起きた場合は容疑者側の弁護士が被害者と接触し示談をまとめることが多い。「被害者が示談に応じなかったり、刑事罰を望んでいる場合は勾留が長引くこともある」という。》

 STARTO ENTERTAINMENTは、猪俣の謹慎と活動停止を発表したが、テレビ局は、猪俣の出演シーンを削除したりして、大わらわだそうだ。

 ジャニ・タレがスタ・タレになってもタレントたちの中身は同じということである。

 ジュリーの話にいく前に、文春によれば、STARTO ENTERTAINMENTにとって、許せない“事件”が起こっていたというのである。

 それは6月13日の『MUSIC AWARDS JAPAN 2026(以下MAJ)』の授賞式だったという。

 MAJはアジア版グラミー賞を目指して設立された音楽の祭典で、今年で2回目になる。

 今年から、『最優秀ボーイズアイドルカルチャーアーティスト賞』が新設されたという。

 文春によれば、

《ノミネートされたのは5組のアイドルグループ。旧ジャニーズ事務所のSTARTO ENTERTAINMENT(以下、スタート)からはSixTONES、Snow Man、timelesz、五月で活動終了した嵐と、四組も占めた。そして、他の事務所の中から唯一、今年大ブレイク中のM!LKが割って入った。

 果たして同賞を受賞したのはM!LK。式の終盤、今年最大のヒット曲『好きすぎて滅!』を披露し、会場はその日一番の盛り上がりをみせた。》

 M!LKは5冠を達成し、「ポスト嵐」に一気に近づいたといわれているようだ。

 式典直後、スタート代表取締役CEOの鈴木克明は面目を潰され、激怒したようだ。

 それと関係があるのかどうかはわからないが、MAJで総合演出を担当していたテレビ朝日のAと、中継をしていたNHKの局員のBが、音楽番組から異動になったというのである。

 余波はNHKの紅白歌合戦にも及んだそうだ。NHK関係者がこう話している。

「八月中旬から九月上旬まで今年の紅白出場希望の申し込み期間でしたが、スタートがレコード会社に対し、スタートのアーティストをエントリーしないよう申し入れたのです。このままではスタートからの紅白出場歌手はゼロの可能性もある」

 こうした背景に、あの人物が関わっているのではないか、身を引いたにもかかわらず、といわれているというのである。

 ジュリーは、ジャニー喜多川の性加害問題後、旧ジャニーズ事務所をSMILE-UP.に社名変更し、被害者補償に専念するとした。

 だが、文春によれば、局面が変わったというのである。

《昨年6月。ジャニーズと接点のなかった、スタート初代社長の福田淳氏が退任し、元フジテレビ専務の鈴木氏が後任となったのだ。

「フジ時代に『めざましテレビ』を立ち上げた鈴木氏は編成制作局長に出世し、ジュリー氏の母でジャニーズの経営の実権を握っていたメリー喜多川氏と蜜月関係を築いた。元フジ社員であるジュリー氏にきわめて近い人物が社長になったのです」(フジ関係者)

 次第にジュリー氏の影が色濃くなっていく。

「鈴木さんに社長が代わってから、スタートにキャスティングを打診してから返答があるまで時間がかかるようになった。聞けば、『ジュリーさんにキャスティングなどの相談をまとめて行う日があって、それまでは返事できない』と、平然と言われました」(舞台関係者)

 ドラマプロデューサーは、ジュリー氏の存在をはっきりと意識させられていた。

「あるスタートタレントをドラマに起用することに、本人と現場のマネージャーサイドからは出演の許諾を得ていました。ところがある時、事務所から驚きのメールが届き、企画が頓挫したんです」

 そこには〈ジュリーの最終チェックが必要〉と記されていたのだった。》

 文春が“復権”と表現する兆しは以前からあった。

 昨年7月、ジュリーは『ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―』という本を出した。版元は新潮社。インタビュアーは作家の早見和真。ジュリーの「いいっ放し」本である。

 母親の弟の性加害について、「知ろうとしなかったことって、こんなに糾弾されなければいけないことですか?」「それでも、私は自分から知ろうとしなかったので。私の生きる術だったんです。深追いして傷つくことを恐れて、知らない方がいいと思ってしまう。はぁ……。それは今回の件に限らず、私は万事そうなんです」と自分の穴に潜り込んでしまう。

 ジャニー喜多川についてはこうである。

「小さい頃に限らず、二人でご飯を食べたことは一度もありませんでした。印象に残っていることでいえば、『少年隊』がデビューする前に、アメリカでいろいろなショーに出そうとしたことがあったんです。その時期に通訳として一緒に連れていかれたことがありました。そのときにしゃべることはありましたが、そのくらいですかね」

 ほとんど話したことがないのだから、性加害についてなど知るわけはない。本の中でジュリーがいい張っているのは、自分は叔父の事件とは全く無関係ということであった。

 知らなかった、無関係なのだから自分に罪はない。だから、時期が来れば……。

 それが今のようだ。

 7月20日、東京六本木の超セレブ向けラグジュアリーレストランで、ジュリーの還暦の祝いの会が開かれたという。

 文春は、出席予定者リストを入手したそうである。

《ジュリー氏が絶対的信頼を置く元TOKIOの松岡昌宏をはじめ、嵐の松本潤、櫻井翔、相葉雅紀。ジュニアを管轄するSUPER EIGHTの大倉忠義、NEWSの加藤シゲアキ。

 現在のスタートを支える人気メンバーたちもズラリ。timeleszの菊池風磨。昨年夏に刊行された『ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―』(早見和真著 新潮社)の中でジュリー氏が「近かった人」と明かした、Hey! Say! JUMPの山田涼介となにわ男子の道枝駿佑。なにわ男子は道枝の他に、大西流星、藤原丈一郎、大橋和也の名が挙がる。》

 私は、現在のスタ・タレたちがジュリーの誕生会をやること自体に異を唱えるものではない。だが、表舞台にしゃしゃり出てくるのなら、自分の口で、ジャニー喜多川の餌食になった被害者たちの補償問題についての詳しい説明や、旧ジャニーズ事務所を解体した後に、明らかになった事実などを、自ら説明する義務と責任があるはずではないか。

 先ごろ、文春が報じ、朝日新聞が後追いした、旧ジャニーズ事務所の元スタッフ、50代男性が、30年ほど前に未成年の男性タレント8人ほどに自身が性加害をしたと証言した件もある。

《男性は、ジャニーズJr.のスケジュール管理や送迎などを担当していたという。男性によると、1995年ごろから2000年ごろにJr.の8人ほどに対し、送迎する車の中などで口腔(こうくう)性交をするなどしたという。ほとんどが当時高校生で、一部には数千円を渡したと説明した。》(朝日新聞デジタル9月7日 10時00分より)

 朝日新聞は社説(同・9月17日 5時00分)でもこの問題を取り上げてはいるが、

《事件は社会の性被害に対する認識を変えた。問題が発覚した際、企業は従来を超える対応と説明責任を求められるようになった。「同じ思いを誰にもしてほしくない」という被害者の訴えに応えるために、事件から得るべき教訓はまだあるはずだ。》

 と、生温いこと甚だしい。

 事件はまだ終わってはいない。ジュリーを始め、「東山紀之」も「SMAP」も「嵐」も、ジャニー喜多川が犯した「人道上の罪」について、正直に語り、歴史の証言者になれ。

 彼らがどうしても真実を語らないのなら、ジャーナリズムがこの「戦後史最大の闇」事件を忘れることなく、これからも追及すべきことはいうまでもない。
(文中一部敬称略)
(文=元木昌彦)

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2026/09/23 11:00