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SixTONES森本慎太郎、映画『正体』での演技が好評も意外なツッコミの声

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SixTONES(写真:サイゾー)

 年の瀬間近の公開ながら今年一年の映画界の話題を独占しそうな勢いを見せているのが、横浜流星主演の映画『正体』だ。

【アングリースクワッド】賞賛と誤算

 11月29日に公開されると、初週末3日間の映画動員ランキング(興行通信社調べ)で1位に。2週目に入っても3位をキープし、「映画.com」のアクセスランキングではV2を達成するなど存在感を放っている。

 染井為人氏の同名小説(光文社文庫)が原作の本作は、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公・鏑木慶一(横浜)の姿を、彼が出会う4人(吉岡里帆、SixTONES森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之)の視点から描いた社会派サスペンス。

 11月26日に発表された『第49回報知映画賞』では邦画作品賞、主演男優賞(横浜)、助演女優賞(吉岡)の3冠を獲得しているが、映画関連の記事を手掛ける女性誌記者はこう話す。

「公開前に『報知映画賞』を受賞したことで、一部メディアが“出来レース”と報じてインターネット上で物議を醸しましたが、各映画サイトのレビュー欄は横浜の演技力について『無言でもすべてを語る演技に圧倒されました』や『涙を流すシーンで、自分も思わず泣いてしまった』など絶賛コメントで埋め尽くされています。来年放送の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』で主演を務める横浜ですが、『正体』は彼の代表作として今後も語り継がれそうです」

 横浜の圧巻の演技が映画ファンから称賛を浴びる一方で、劇中で鏑木に再三にわたって逃げられる警察の無能ぶりに対してはダメ出しの声も続出しているとか。

「ネット上でも指摘されているように、冤罪を生んだずさんすぎる捜査に加えて、けがをしている鏑木が警官4人をぶっ倒して逃亡したり、山田孝之演じる刑事が礼状もなしで部屋へ突入したり、見つかった鏑木が窓から飛び降りて逃走するもなぜか外に警官が誰もいなかったり、川に飛び込んだ鏑木をあっさりと見失ったり……。無能過ぎる警官たちがどんどん逃がしてくれるので、どんなに鏑木が追い詰められても、どこか安心して観ていられました(笑)。 この点に関しては正直臨場感はゼロでしたね」(映画ライター)

 さらに、警察の無能ぶりと同様に本作の“ツッコミどころ”として指摘されているのが鏑木が大阪に潜伏中に出会い、やがて友人となる夢を持たない日雇い労働者・野々村和也役を演じた森本の“ある部分”だったという。

「森本さん扮する和也は、藤井道人監督の演技指導も功を奏し、シーンごとに丁寧に表現がブラッシュアップされ、結果として観客の心を揺さぶるキャラクターとなりました。鏑木との出会いによって信じることの大切さを学び、次第に揺れ動く感情を見事に表現した彼の演技は、『アイドルの枠を超えた』などと映画ファンも高く評価しています。

 ただ、残念だったのは違和感アリアリの歯です。“借金まみれで他に働く先もないダメ男”、“手にしたお金がすぐに酒で消える”というクズな役柄とキレイに整った真っ白な歯とのギャップが際立ち、各映画サイトのレビュー欄でもツッコミどころとなってしまっています」(前出の映画ライター)

 本作での熱演が、普段の活動でのアイドルスマイルを支える“美歯”によって水を差されたのであれば何とも因果なことだが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。

「作品を観た観客の中に実際にそう感じた人がいるのであれば仕方がないところではありますが、見方によってはそれだけ美歯以外の森本さんの役作りや演技が素晴らしかったことの証左とも言えるでしょう。

 そもそも、違和感があるとなれば映像作品としてどう映っているかという話ですし、こればかりは森本さんだけでなくスタッフも含めて対処すべき案件でしょうからね」

 いずれにせよ、本作での好演で俳優としての評価が高まった森本だけに、今後のさらなる活躍を期待したいところである。

(取材・文=編集部)

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最終更新:2024/12/25 12:11