佐藤二朗、橋本愛へのハラスメント報道――フジテレビが事態を複雑にしたワケ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

高市早苗首相が7月4日に行われた「第37回日本ジュエリー ベストドレッサー賞」の表彰式に出席し、首相として初めて特別賞を受賞したが、これに大きな批判の声が。当然だろう。誹謗中傷動画問題への責任説明を果たさず空転国会が続く中、高価なジュエリーをつけて「ジュエリーの輝きのように、日本の未来は明るいと思ってもらえるように一生懸命働く」と微笑む首相――。ずれている。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第799回(7/2〜7/7発売号より)
1位「佐藤二朗 蜜月8年フジテレビ豹変に唖然…“俳優生命賭けた”全面対決の行方」(「女性自身」7月21日号)
2位「泉ピン子 渡鬼メンバーへの思いから、隠し子騒動まで『怖いものなんてない。全部言うわよ!!』」(「週刊女性」7月21日号)
3位「美輪明宏さんが遺した命の金言7」
「ありがとう! 美輪さん! 交流有名人が語る感動秘話」
「巻頭グラビア 60年分の愛があふれる“ありがとう”の肖像」(「女性自身」7月21日号)
※「女性セブン」は合併号休み
佐藤二朗、ハラスメント報道された側への同情が集まる不思議
まずは不思議だ。ハラスメント報道された人物に、これほど同情が集まることが。そして卑劣なのは、被害者とされる人物への無責任なバッシングだ。
「週刊文春」(文藝春秋)が報じた佐藤二朗による橋本愛へのハラスメント報道。『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)で共演した2人のハラスメント問題。報道によれば、橋本には過去のハラスメント被害によるトラウマがあり、制作サイドのフジテレビに配慮を求めたが、当初フジサイドは佐藤本人にそれを伝えず、アドリブでのボディタッチがあった。そしてトラウマを知った佐藤が、橋本の楽屋で「この状況が続くなら女優業を続けるべきではないのではないか」旨の発言をしたとの問題だ。
しかし、その後巻き起こったのは、佐藤への擁護と橋本へのバッシングだった。現時点では佐藤サイドはハラスメントを全面否定していて、フジや橋本サイドと真っ向対決姿勢なことも一因だ。佐藤のキャラクターも大きいのかもしれない。
そして性加害問題やハラスメント問題が起こるたび、毎回のように被害者が卑劣なバッシングを浴びる。女性蔑視、嫌悪といった言葉が浮かぶほど。加えて今回は、近年巻き起こった芸能界ハラスメント問題の中でも突出して、加害者とされる佐藤への同情の声が上がっている。
問題を複雑化させるフジテレビの存在
なんだかねーー。だって佐藤サイドも楽屋での“続けるべきではない”発言は認めているし、この発言こそがハラスメントと認定されている事案でしょ。“過去のトラウマを抱えた人間は人との接触がある仕事をしてはいけない”とも取れる佐藤の発言こそが問題だとされているのに、論点がどんどんずれていく。
さらに問題を複雑化させているのがフジテレビの存在、対応だ。またフジテレビ(笑)。そもそもフジテレビサイドが佐藤本人に事前に橋本サイドの意向をきちんと説明しなかったことが、ハラスメントの発端といっていい。今回の問題を取り上げている「女性自身」も制作関係者のコメントとしてこう指摘している。
「佐藤さんは、どの現場でもアドリブを加えることで知られています。また、作品をよくするために、共演者やスタッフとの距離を縮めようとする役者さんでもあります。こうした点を踏まえ、橋本さんサイドの要望に対するケアをはじめ、フジテレビ側の調整に落ち度があったとみられても仕方ありません。佐藤さん、橋本さんのいずれも被害者だとみる人もいるのです」
さらに「自身」は、中居正広の性加害問題以降でも変わらないフジテレビの内情をも指摘する。
「あの一件以来、フジテレビではことあるごとにコンプライアンスが持ち出されますが、意識が徹底されているとは言い難いのが現状。制作現場とコンプライアンス部門は、連携を深めるどころか、以前にも増して距離が広がっているとさえいわれているのです」(フジテレビ関係者のコメント)
そしてフジテレビは、佐藤を出演予定だった映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』のスピンオフドラマから降板させた。
またしても芸能界を震撼させているハラスメント問題。被害者であるはずの橋本が消されることなく、今後も芸能界で活躍することを切に望みたい。
泉ピン子、“信じがたい”物言いのインタビュー
泉ピン子の新著『ピン!として逝くのもいいじゃない ピン子78歳、最後に残したい言葉』(徳間書店)が話題らしい。知らなかった。そんなピン子の著者インタビューが「週刊女性」に掲載されている。
さすがピン子、インタビューも面白い。「週刊誌なんて大っ嫌い!」と言いながら週刊誌のインタビューに応じるピン子。そして「余命宣告されたら復讐したい相手、いっぱいいるもん(笑)」と言い放つピン子。
さらにピン子は2021年に亡くなった“ママ”と慕った橋田壽賀子の死後トラブルにも言及している。
「最後だから書いた。(葬儀の際に)お花を贈ったのは新しい地図の3人、天童よしみ、小林綾子、安住紳一郎、私。そして一周忌か三周忌かな、米倉(涼子)が“お荷物になってすみませんが……”ってお線香を送ってきた。あいつ、いい女だよ」
天下の橋田壽賀子の葬儀にお花を贈ったのがこれだけとは! というか通夜、葬儀、告別式、そしてお別れの会などは、橋田の遺志によって行われなかったはずでは? だからお花も贈りたくても出せなかったのでは? うん? まあ、こうした“信じがたい”物言いもピン子ならではか。
長年の朋友だったプロデューサーの石井ふく子も、ピン子が「話を作ることがある」と批判したこともあったほどだし(笑)。そんなピン子本を読んだ関係者の反論が今後あったら、それもまた一興だ。ぜひ期待したい。
美輪明宏、「女性自身」に残した“金言”
6月20 日、美輪明宏が91歳で逝去した。そして美輪は頻繁に「女性自身」に登場し、さまざまな発言をしてきた。初めて登場したのは1966年だとか。すごい!
そんな関係にあった「自身」は巻頭グラビア3ページ、特集2本計7ページを組み、追悼している。その中で紹介されている言葉を紹介したい。愛を歌い、戦争を憎み、平和を願った美輪明宏、確かに“金言”だ。
「正しい戦争、国民のための戦争など存在しません」
「人生は何もかもがありがたく、感謝することだらけ」
ご冥福を祈りたい。
