バズってるSNSグラビア
紅羽祐美|雨上がりの遊具に、ひとりだけ夏が残っていた

木陰の下、
青いスプリング遊具にまたがる彼女は、
淡いブルーの小花柄ワンピースを
風にそっと揺らしていた。
白いサンダルの先は
まだ濡れた地面をかすめ、
膝のあいだを抜ける夕方の空気だけが、
この場所を少しだけ秘密に変えている。
子どもの遊び場なのに、
彼女が腰を下ろした瞬間、
そこは思い出の外側にある
大人のための小さな島になった。
無防備に開いた足もと、
まっすぐ前を見つめる横顔、
どこか不機嫌そうなのに、
触れればすぐ溶けてしまいそうな唇。
あの頃の夏はもう終わったはずなのに、
彼女だけが置き去りにした熱を
そこに座ったまま抱いている。
もし声をかけたなら、
遊具はきっと小さく軋み、
彼女の胸の奥にしまわれた
幼いさみしさまで揺れてしまうだろう。
だから私はただ見つめる。
帰り道を忘れた午後のように、
少し危うくて、
少しだけきれいなその姿を。
<紅羽祐美Xグラビア投稿より>

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最終更新:2026/09/16 09:00
