巨人・田中将大、200勝達成への用意周到なスケジュール 登板「中13日」の超VIP待遇で照準は「楽天戦」か

今季プロ19年目、巨人・田中将大投手の日米通算200勝の瞬間がいよいよ近づいてきた。田中は2023年シーズン終了時点で200勝まであと3勝だったが、昨年は勝ち星ゼロ。しかし4月3日の中日戦で586日ぶりの白星を手にし、いよいよあと2勝までこぎつけた。
「田中は2013年にシーズン24勝0敗という驚異的な数字を残し、その実績を引っ提げてメジャーに移籍。ヤンキースでも7年間で78勝を上げましたが、帰国後は厳しいシーズンが続いています。2021年は4勝に終わり、2022年と2023年は2年連続で負け数がリーグ最多。2024年は1シーズンでわずか5イニングしか投げられず、年俸は日本復帰時の9億円(推定)から1.6億円まで減りました。
先日の中日戦も勝ち星こそついたものの、5イニングで被安打5、四球が3つで、常にボールが先行する苦しいピッチング。巨人はエースの戸郷(翔征)も2軍落ちで、阿部(慎之助)監督は先発ローテーションをどうするかで頭がイタかったはず」(週刊誌スポーツ担当記者)
3日の投球には専門家も厳しい見方を示しており、元巨人の高橋尚成氏はYouTubeで「かなり課題はあった」、NHK野球解説者の武田一浩氏は「NumberWeb」で「正直ボールはそんなによくなかった」と指摘。田中自身も「勝たせていただいた1勝」「手放しで喜べる内容ではなかった」と話しており、期待よりも不安を抱かせる内容だったが、今後の田中は超VIP待遇が用意される見込みだ。
「田中は移籍後初勝利を上げた翌日に登録抹消に。次は17日のDeNA戦に登板する予定です。当初は日曜にローテーションに入るものと見られていましたが、巨人は木曜の試合が4月3日、4月17日、5月1日、5月15日と、しばらく隔週ペースなので、田中はそこに“中13日”で使うつもりなのでしょう。
ただ、3日の対戦相手の中日は打線が貧弱でしたが、17日のDeNAは打線が強力。口の悪い関係者からは、『マー君は(貧打の)中日か広島戦で使うしかない』といった声も上がっていたようです」(フリーのスポーツライター)
巨人のバックアップ体制は万全で、シーズン開幕に合わせて東京ドームに記念モニュメントを設置。198勝目を上げたことで、200勝達成に向けての“周到な計画”が進みそうだという。
「4月17日の試合ですんなり199勝目を上げられれば、次の登板は5月1日の広島戦ですが、その日は地上波中継がありません。巨人は田中の200勝を大きなビジネスチャンスと考えており、日本テレビで中継があるホームゲームで達成できれば理想的。そうなると、地上波中継がある5月7日の阪神戦まで登板を飛ばすかもしれません。
また、しきりに囁かれているのが、“交流戦で楽天から200勝達成を狙うのでは”という噂です。6月6日から東京ドームで楽天と3連戦があり、ここで200勝達成できればかなり盛り上がるのは確実。巨人戦の6月以降の放送スケジュールはまだ発表されていませんが(4月15日時点)、交流戦は例年1~2試合地上波中継があります。やるなら、ずばりナイターの6日でしょう」(同上)
田中が198勝目を上げた週末、サンドウィッチマンの2人はラジオで田中の話題に触れ、「どうせなら楽天戦で」「東京ドームでイーグルス相手に200勝なら盛り上がる」とコメント。生粋の楽天ファンからも“お墨付き”をもらった。楽天時代には「神の子」と呼ばれた田中だが、楽天を相手に“神っぷり”を示せるか――。
(取材・文=石井洋男)