天皇陛下と高市首相「緊迫の内奏」、ICC赤根智子所長への制裁、大谷翔平“二刀流”の行方
次は週刊現代から。
サナエトークン“事件”を憶えておいでだろうか?
サナエというトークン(仮想通貨)がブロックチェーン上で発行・取引が開始され、SNSやインフルエンサーの拡散によって「高市首相公認のプロジェクトではないか」という期待感から初値の約30倍へと急騰した。
だが、高市首相が「秘書も私も一切関与しておらず、事前連絡や承認もしていない」と公式声明を発表したことで価格が暴落した。
だが、秘書も関与していないという弁明には、誰も納得していない。
現代は、なぜサナエトークンを発行した「NoBorder(起業家の溝口勇児が主催する事業)」と接点を持ったのかを探った。そして実は、最初の接点は、高市首相の夫の山本拓元議員だったことを突き止めたというのである。
2024年初頭、山本は高市事務所で、YouTubeでの発信に熱心に取り組んでいたという。
そこでボランティアスタッフとして働いていたのが木幡涼真という人間。当時、同志社大に通いながら、溝口が経営する会社に入り、高市事務所でもYouTubeの配信の手伝いをしていたそうだ。
その木幡が、山本に、「溝口の会社がブラックで休みがなく、このままでは大学の単位が取得できずに留年してしまう」と訴えたという。
可愛がっていた木幡に泣きつかれて、山本は、「俺が話をつけてやる」と請け負い、溝口に会っていきなり恫喝したという。
溝口はそれを録音していて山本の名前は出さずにXに投稿。ネットニュースで取り上げられる事態になってしまったそうだ。
そこで困った山本は、溝口に和解を申し入れ、木下秘書らを伴い、溝口に詫び、和解したというのだ。
これを機に山本、高市事務所、溝口の連携が始まったのではないかというのである。
面白い話である。自分の夫が関与しているが故に、高市首相は「全く関与していない」といい続けなければならないのか。
週刊誌に必要なのはしつこさである。現代には、ここからさらに深掘りしてほしいものだ。
さて、ミラノ・コルティナ五輪のペアフリーで、ショートはミスで5位に沈むも、大逆転で金メダルを獲得した「りくりゅう」ペア。
それから半年後の8月23日、りくりゅうの2人が、インスタグラムで婚約を発表した。
リンクの上で木原龍一(34)が片膝をつき、三浦璃来(24)に指輪を渡す様子の写真を添え、こうメッセージを綴った。
〈お互いにとってかけがえのない、なくてはならない存在となりました〉
文春は、2人の出会いから、次第に親しくなる過程を、7年前、木原がカナダのトロントへ行った頃から説き起こし、親しさを増していく様子を活写している。
当時、三浦はまだ17歳の高校生。別々に住んでいたが、一緒のビルの別の部屋に住み始め、木原への呼びかけも「木原さん」から「龍一君」に変わっていき、距離が縮まっていった微笑ましいエピソードを綴っている。
2人にはこんな動きがあるという。
《一つは商標登録の出願だ。今年の三月と四月に二人は特許事務所の代理人と共に、「りくりゅう」「Riku Ryu」の商標を出願。現在審査中だ。
さらに六月、木原は個人事務所を設立した。代表は木原の母が務め、木原が取締役。一見、木原のためだけの会社に見えるが……。登記簿を確認すると、目的欄には「スケートショーの企画」「スケート選手への指導」などに加え、「りくりゅうに関する商品の企画」という文言もある。婚約後を見据えた動きだろう。》
だが、彼らを見てきたマッサージセラピストの青嶋正はこう苦言を呈する。
「本人たちにも伝えていますが、日本でペアの指導者を目指すのは簡単ではない。いまは彼らが注目されていますが、全日本レベルのペアが果たして何組いるのか。競技人口やリンクの現状を考えれば、金メダルを獲るより遥かに険しい道です」
たしかに、ペアを目指す若者の数はそう多くはないだろう。だが、彼らなら乗り越えられる。そう思わせるペアの誕生である。
昔、都議会を牛耳っているドンといわれ、東京都政に大きな影響力を持った自民党都連幹事長の内田茂という人間がいた。
目に余る振る舞いに小池百合子知事から「自民都連はブラックボックス」と批判を受けた。
その後、推薦候補が惨敗した責任を取って都連幹事長を辞任し、引退したが、どこにでも「ドン」というのはいるものだ。
福岡県議会のドンといわれる藏内勇夫・福岡県議会議長(72)もその一人だ。
文春によれば、大分県玖珠郡九重町の高原に佇むヨーロッパ風のホテルが「定宿」で、高級ワインを舌の上で転がしながら、後輩議員にこう講釈を垂れたという。
「どんなワインを選ぶかで、議員の格がわかるんだよ」
まるで映画『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランド演じるコルレオーネのようである。
自ら「日本で一番悪い男が、藏内勇夫だと言われている」と嘯く。
だが、都議会のドンと同じように身内からカネにまつわるスキャンダルが暴かれ、その座を追われていく。
「藏内氏失脚の端緒は、議員らによる高額の海外視察問題でした。藏内氏も参加した欧州視察で一泊十六万九千円のホテルに泊まるなど、ここ数年で二億円以上が投入されていたのです」(地元記者)
その後も、自ら推進する「ワンヘルス」(人間、動物、環境の共生)政策の講演会で、高額の謝礼を県から受け取っていた問題。県庁の「部課長会」による議長・副議長の政治資金パーティ券の組織的購入も露呈。
そして決定打は、2020〜21年に議長を務めた吉松源昭県議(58)による告発だった。
「吉松氏は議長就任前、ゴルフ代や車代などの名目で自民党県議団の幹部に金銭を要求され、約二千万円を支払ったと告発。『人の弱みにつけこんだカツアゲ』だと訴えた」(同前)
もろもろの告発があり、吉松県議は8月17日に藏内の議長辞職勧告決議案を提出した。
ところがである。決議案に対し、自民党県議が採決中止を求める緊急動議を提案して採決は土壇場で中止になってしまったのである。
ドンのカリスマ性は健在で、度胸なしの自民党県議が日和ったのである。無様な話だ。
ところが8月24日、突如として藏内は議員辞職の意向を明らかにした。
しかし、これには藏内の目論見があるというのだ。ある議会関係者がこういう。
「マスコミと県民の批判に耐えられず、身を引く形を選んだのでしょう。これまでも藏内さんは側近を動かして“陰”で権力を握ってきた。彼が権力を手離すはずがない。今後も“院政”を敷くのは間違いありません」
こんな人間に引き回される福岡県議連中がお粗末なことは間違いあるまい。
藏内の県政支配を象徴するスポットが地元・筑後市にあるという。
筑後広域公園にかかる「ワンヘルス・カーボン・ゲート」は隈研吾が設計協力をした2重螺旋状のオブジェで、約2億8000万円もの公金が支出されたそうだ。元副市長の北島一雄がこう話す。
「藏内氏は『公園の予算は10年先まで確保している』と吹聴していました。毎年、県から10数億の『藏内予算』が付けられ、施設や遊具が増設されてゆく。極め付けがあのオブジェですよ。市にも全く根回しがなく、突然、県職員がやってきて公園周辺の市道を整備するように言われるんです」
近隣の市民もこう続ける。
「藏内さんは早朝、わざわざご自身の豪邸から車で乗り付け、この公園を散歩しているんですよ。まるで自らのレガシーを眺め、噛み締めるかのように……」
県議会のドンが去っても、こういう“下地”を持ったところは、また次のドンが生まれるに違いない。
お次は「土建屋さん」のお話。
私の現役時代は、「株屋さん」「土建屋さん」というのは、失礼な話だが、あまりいい職業ではないといわれていた。
もっと前は「聞屋さん」というのもあった。新聞屋さんである。
私のオヤジの時代は、「新聞記者」には部屋を貸さないという家が結構あったという。
いかがわしいのである。何もないところから話をでっち上げる。もちろん雑誌屋、週刊誌屋などは下の下であった。
今は、株屋が証券会社になり、山一證券のように潰れたところもあるが、野村證券などは学生に人気企業である。
新聞記者も社会的ステータスはそこそこある。雑誌は、マンガを除いては、今でも尊敬される職業ではないのではないか。
では、土建屋さんはどうか? 鹿島建設、竹中工務店などの大手ゼネコンや、住友不動産のような不動産会社などなど、一流企業ではあるが、まだ昔の雰囲気を残しているようだ。
そして今回の竹中工務店の工事費水増し“事件”である。
文春によれば、こうしたことは長年行われ、これからも続いていくだろうという。
これは、土建屋と呼ばれてきた建設会社の「宿痾」のようなものではないだろうか。
読んでいてそう感じた。
竹中の大阪本店総括作業所長を務めた河井辰巳容疑者(61)が、8月19日、大阪府警捜査二課に背任容疑で逮捕された。
河井は大阪本店で、しかも万博現場を総括する所長で、万博のシンボル・大屋根リングの工事も担っていたそうだ。
「二〇二五年二月から、万博会場にある仮設事務所の内装工事費を下請け業者に水増し請求させ、竹中工務店に約一千三百万円の損害を与えた疑いです。河井はその下請け業者に、自宅や妻が経営するカフェの改装をさせる形で水増し分のキックバックを受けた。下請け側の取り分はなく、河井が丸儲けしていたようです」(社会部記者)
河井は複数の不動産を所有し、妻の名義で奈良市の商店街の空き店舗を購入し、カフェを開店させていたという。
近隣店舗の従業員がこういう。
「河井さんは商店会の集会所を建て直す話を聞くと、『竹中工務店やから、何か手伝おうか』と申し出ていました。もし、あの時任せていたら、今頃大変だったかも……。奥さんは『世界24カ国を旅行してきた』と話していて、優雅な生活を送っていたようです」
しかし、こうした「うまみ」を吸っているのは河井だけではないようだ。
竹中工務店の下請けにあたるサブコン(専門工事業者)A社の関係者はこういう。
A社は竹中の社員らに盆暮の贈答をするのは当たり前で、接待も日常茶飯だったという。
文春は、2017年10月から2023年9月にかけて、竹中工務店などのゼネコン関係者を接待した記録を入手。日付や金額、支払先に加え、接待相手の実名も克明に記録されているという。
約6年間で総額は約1740万円。
先のA社の関係者はこう話す。
「問題は元請けだけではありません。下請けの中にはゼネコンに渡すキックバックの一部を自分の懐に入れる輩も少なくない。両者にうまみがないと、何10年も関係を続けられませんから」
そう、両方にとって「うまみ」がなければ成り立たないのだ。「必要悪」と言い換えてもいいかもしれない。
文春の結びがいい。「“ミャクミャク”と続く悪習は、今すぐ断ち切らなくてはならない」
ところで、MEGUMIというタレントがいる。『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)がベストセラーになった。
Amazonの著者紹介にはこうある。
《女優、タレント。1981年9月25日生まれ、岡山県出身。2001年芸能界デビュー。08年結婚、翌年第1子を出産。雑誌やテレビ番組の他、多くのドラマ・映画に出演する。20年2月、映画「台風家族」「ひとよ」で「第62回ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞。現在は代表取締役社長として、個人事務所や金沢のカフェ「たもん」の経営も行っている。美容好きが高じてデビュー時より試した美容法は1000以上。女性がより自信をもって輝くための美容情報の発信にも力を入れている。》
そのMEGUMI(44)がNetflixで『ラヴ上等』という恋愛リアリティ番組をプロデュースして話題になったことは知っている。
私はこの手のものは全く見ないから内容は知らない。だが、好評でシーズン2を配信したところで大炎上したと、新潮が報じている。
この番組のキモは、元ワルが出てきて、自分の過去を話しながら、今は更生していると話すことだという。
発端は、8月11日に配信されたシーズン2の第5話だった。
問題視されたのは、男性出演者が、過去の過ちについて語った場面。
「みんなが火遊びみたいなのしてたんだけど。そんなんじゃダセえな、みたいな。最終的には人に火つけちゃったのよ。その3日後ぐらいに捕まった」
この発言に対し、SNS上で「被害者のことを考えて」や「殺人未遂だろ。美化するな」といった批判が噴出したというのだ。
しかも、法務省がこの番組とタイアップ企画を進めているところだったそうだ。〈更生上等!!〉〈立ち直りって、ラヴだ〉と銘打ったポスター約2000枚を、8月上旬から全国の保護観察所などに配布していたところ、炎上を受け、同月21日にあえなく中止になってしまったそうだ。
「犯罪被害者やその関係者、保護司などからも懸念の声が寄せられ、騒動を無視できなくなったのです。さらに今年3月に第5次犯罪被害者等基本計画が閣議決定され、7月9日に自民党のプロジェクトチームが犯罪被害者への支援強化を提言。その関連部会が同月末にスタートしたばかりだったため、被害者支援を前面に出した政策との整合性を省として問われる事態に発展しました」(法務省担当記者)
当然だが、番組に吹く逆風は、番組を企画・プロデュースしたタレントのMEGUMIにも及んでいるという。
炎上間もない8月13日、MEGUMIは「出演者への誹謗中傷はどうかおやめください」とSNSを通じて呼びかけた。だが、この発信がかえって火に油を注ぐ結果になったそうである。
かつて加害者だった人間を庇えば、そうなるのは当然だろう。だが、MEGUMIはこうなることを予想できなかったのか。だとすれば、プロデューサー失格である。
こうした誹謗中傷まで含めて、番組の宣伝だと計算していれば、優れたプロデューサーかもしれない?
Netflix側も、事前に出演者の発言をチェックしているはずである。Netflix側も説明責任があるはずだ。
私はNetflixのヘビーユーザーだが、以前から、作り過ぎ、作品の質の低下を感じていた。
何でも面白ければいいという姿勢が見え見え過ぎて、いいドラマを探そうと思うと、何十本も見なくてはならない。たまたま出来のいい面白い作品に出合うことはあるが、それに費やす時間がバカにならない。
ネットの中にある「Netflixの面白いドラマ何十本」というのはほとんどが番宣だから、時間の無駄。
結局、昔の映画の中から選ぶほかなくなる。
最近は、NHKも含めてテレビ局制作のドラマを買って流すだけのものも多くなってきた。
これでは、観る気も失せようというものである。
このままでは、Netflixはただの「見世物小屋」になってしまうだろう。
ところで、ICC(国際刑事裁判所)というのはよく知らないし、そこが決定したことがどれだけの重みを持つのかもよくわからなかった。
だが、2024年11月、イスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を発行したことで、ここの“意義”がわかった。しかもトップは、日本人初、しかも女性の赤根智子所長(70)なのだ。
だが、米トランプ政権は8月19日(日本時間)、赤根所長を経済制裁の対象に指定したことを発表した。
異例の措置に、欧州諸国は「あからさまな攻撃」などと強く非難したが、憲政史上初の女性首相の高市は報道陣に、
「大変残念に思っています」
というだけだった。
「英語版の政府見解でも、遺憾の意を示す『regrettable』ではなく、残念な状況を意味する『very unfortunate』を用いていた。批判のトーンを落としていたのです。日本政府の一歩引いた対応が目立つ形となりました」(政治部デスク)
トランプに媚びるだけしか能がない高市首相では、期待するほうが無理というものだ。
今後はトランプ政権による厳しい経済制裁が予想されるという。渡航禁止や米国資産の凍結などに加え、赤根は産経新聞の取材に、「VISAのクレジットカードは使えないと思う」「私用のGmailも使えなくなる」と明かした。
なぜ、トランプはICCを敵視し、赤根を制裁対象としたのか。上智大学の前嶋和弘教授(現代米国政治・外交)がこう解説する。
「トランプ氏の最大の支持層は福音派と呼ばれる保守系キリスト教信者です。彼らはパレスチナ自治区のガザを攻撃するイスラエルを徹底支持している。トランプ氏がICCを猛批判するのは、そうした岩盤支持層へのアピールに他なりません。事実、昨年一月に大統領に返り咲くと、翌月にICCへの制裁を可能にする大統領令に署名しました。このタイミングで赤根氏に制裁を下したのは、九月下旬にネタニヤフ首相も出席予定の国連総会がニューヨークで控えていることもある。ICC解体を迫るほどの強硬手段を見せる必要があったのです」
しかし、赤根所長は圧力などに屈しない。
ICC前所長で、赤根氏を判事時代から知るホフマンスキ氏はこう話している。
「彼女は冷静で、タフで、自らが果たすべき役割を理解している人物です。極めて困難な局面ですが、最も重要なのは、ICCの存続を確保し信頼性を維持すること。そして愚かな制裁に対する強靭さを示すことです。設立当初からICCを支持してきた日本当局の姿勢も決定的に重要になるでしょう。違法な制裁を前に日本が持つ影響力を行使し、ICCの破壊を望む者たちの圧力に対抗すべきです」
赤根所長は自著『戦争犯罪と闘う』(文春新書)の中でこう書いている。
〈私たちの仕事に変化はない。政治情勢がどうあろうと、証拠と法にもとづいて判断を下すことに変わりはありません〉
軟弱な高市首相にはいえない。これぞ日本が誇る「大和撫子」。負けるな元木ここにあり。大した力はないけどね。
今週の最後の記事は、タイトルだけはすごいが、中身はマアマアの文春の特集。
いわれてみれば当然だが、首相というのは「内奏(国政の状況や重要事項を直接的かつ内密に報告・説明すること)」というのがあり、天皇に1対1で話すことができるのだ。
だが、高市首相の場合、他の歴代首相と比べても 内奏の回数は少ない。この時が7回目になる。
《6月29日夕刻、黒塗りの車列が皇居に押し寄せた。厳重な警護に囲まれ、トヨタの最高級車「センチュリー」から姿を現したのは高市早苗首相だ。
傍らにいる秘書官やSPと共に颯爽と闊歩していく中、宮殿内のとある一室を前に周囲の随行者は首相の元から一切捌けた。
「鳳凰の間」。高い格式を誇る部屋で高市首相をお出迎えになったのは、天皇ただお一人のみ。侍従長ら側近の立ち会いもない。首相は、直立される天皇とテーブル越しに向き合うと、着席するよう促されて腰を下ろした。
二人だけしかいない凜とした空間。高市首相が手元に持参した内奏書を読み上げると、天皇は静かに耳を傾けられるのだった。》
この翌日には皇室典範改正の閣議決定を控える。
事情を知る官邸関係者がこう明かしている。
「自ずと天皇への内奏は改正案に関するものになりました。高市氏の説明に耳を傾けた天皇は厳しい表情で、六月十一日の記者会見で言及されたような反応をなさったとされます。極めて異例なことであり、さすがの高市首相もこのやり取りを重く受け止めた。官邸に戻ると、木原官房長官らごく一部の側近たちに内奏の様子について明かしていたようです」
文春によれば、その後の官房長官会見では変化も見られたという。
木原は内奏以前には「速やかな」法案成立を目指す意向を示し続けてきたが、以降は「国会の審議において丁寧な説明を行い、ご理解頂けるよう努める」などと、丁寧さを強調するようになったのだ。
だが、高市首相は皇室典範改正を強行し、7月17日に成立してしまった。
それから約1カ月。全国戦没者追悼式で、天皇は先の大戦への「深い反省」を述べたのに対し、高市首相は「反省」には言及しなかった。
高市首相のあからさまなやり方に、天皇は今、どう思っているのだろう。
(文中一部敬称略)
(文=元木昌彦)
