熊切あさ美・46歳、いよいよ仕上がる…「崖っぷち」から「いいオンナ」への大逆転劇!?

今年6月19日、熊切あさ美が初のライフスタイルフォトブック『元祖崖っぷちアイドルの熊切あさ美が、全肯定BODYを手に入れた理由』(主婦と生活社)を発売した。
これまで、セクシーな写真集やカレンダーの出版で知られた彼女だが、今回はその要素もふまえつつ、裸以上に「内面をさらけ出した」という。デビューから28年、バラエティでも映像でもグラビアでも、ずっと「崖っぷち」だったという熊切さん。その波瀾万丈な半生と、今なお現役で輝く理由を、本人が赤裸々に語ってくれた。
フジテレビがしてくれた「チェキッ娘は脱がせない」という契約
――本書の発売おめでとうございます。ライフスタイルの紹介に加えて、46歳でこれだけのボディを維持するのは、相当な努力が必要だったのではないでしょうか。
熊切 ありがとうございます。でも正直、この年でライフスタイルフォトブックが出せるとは思っていませんでした(笑)。
こういう本って、もっとキラキラした人が出すものってイメージだったので。まさか自分が、まして46歳になってから、ですよ。
でも筋トレで身体が変わって、自分に自信が持てるようになってから、仕事のお話も少しずつ変わってきたんです。2020年に出した写真集も、実は16年ぶりだったんですね。しかも40歳になるタイミングで。カメラマンさんに「ここまでの時間を置いて戻って来れる人なんてなかなかいないよね」って、本気でびっくりされました(笑)。



――グラビアといえば、以前から「絶対に脱がない」という信念を貫いてきたことで知られています。実際にはどんな誘惑や圧力があったんですか?
熊切 いろんな話はありましたよ。ドッキリ番組で1億円のオファーがあったこともありますし、AVの話も来たことはあります。1億のオファーのときなんて、「マネージャーさんには内緒で」って前払いの100万円を受け取ってしまったこともあって……結局それもドッキリだったんですけどね(笑)。
でも脱がないと決めているのは、昔から一貫しています。一番の理由は、両親との約束だからです。それに、私がメンバーだった「チェキッ娘」を卒業するときに、プロデューサーだったフジテレビ(当時)の水口(昌彦)さんが、メンバーを所属事務所に入れる際に「チェキッ娘は脱がせない」という契約をしてくれていたんです。だから、チェキッ娘は誰一人脱いでないんです。プロデューサーの水口さんには守って頂き感謝しています。
【チェキッ娘とは……】
1998年に「平成のおニャン子クラブ」をイメージして結成された女性アイドルグループ。バラエティー番組『DAIBAッテキ!!』(フジテレビ系)内のオーディションコーナーでメンバーが決定。同番組終了後も存続したものの、「1年間の期間限定プロジェクト」という契約であったため、1999年に卒業。

――1990年代後半から2000年代初頭は、有名女優たちも続々脱いだほどの、ヘアヌード写真集の全盛期でしたからね。
熊切 ヘアヌード写真集の話が来るたびに、『毛が生えてないので恥ずかしいから……』とか言い訳して逃れてきました(笑)。
でも、時代によって、どこまで見せるかの基準も変わっていくじゃないですか。今はVIO脱毛をしている人が多いから、透け感のある水着で……みたいになってきていますね。
私としては、フルヌードの披露はしません。提示される金額がいくらでも。これだけは決めています。
「崖っぷちアイドル」誕生の瞬間
――「崖っぷちアイドル」という肩書きは、ご自身でつけたと聞きました。どんな経緯だったんですか?
熊切 あれは本当にその場の苦肉の策でした(笑)。チェキッ娘卒業に『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演させていただいた際に、明石家さんまさんに「あなたは、何をしてはる人?」と、肩書きを聞かれたんです。
「タレント」と胸を張って言えるほどテレビにも出られていないし、「グラビアアイドル」と言いきれるほど、グラビアも当時はそんなに出られていなかった。見ている人に失礼だなと思って、じゃあ「アイドルとして崖っぷちの存在」ということなら誰も傷つかないかなって。で、とっさに「崖っぷちアイドルです!」と答えたんですね。
そうしたら、さんまさんが面白がってくださって、いじり始めてくれたんです。
――そこから仕事が増えて……さんまさんのおかげなんですね。
熊切 はい、さんまさんには感謝しかありません。ただ、その肩書きのせいで、バラエティのお仕事もそれなりにいただけるようになったと共に、水に飛び込むとか、バンジージャンプをさせられるとか、身体を張った仕事がたくさん来るようにもなって。
バンジーとかも、最初は怖い怖いってやったら、そのリアクションが面白いってなるじゃないですか。でも1周したらもうできないんです、本当に怖くて。ほどなく限界が来ましたね。自分の中でここまで身体を張っていたら、目標だった女優としてのお仕事がどんどん遠ざかっていく感じもしてきて……。お仕事はいただけるようになったんですけど、めちゃくちゃ精神が辛かったです。
コンプレックスだったグラビア黄金期
――もともとは女優になりたくて、チェキッ娘になる前にオーディションを40社以上受けていたそうですね。
熊切 アイドルというよりも、女優になりたかったんです。目標は、室井滋さんや、榎本加奈子さんでした。40社以上は受けていました。スカウトされて始めて所属することになった事務所が加勢大周さんや新加勢大周さんが所属していたことで話題となった事務所だったんですよ。
ただその事務所の社長さんが亡くなられてしまって、もう諦めようと思っていたころに、たまたまチェキッ娘のオーディションに受かって。
だから最初は「アイドル」という選択は自分の中のプランになかった分野でした。それでもデビューしてみたら楽しくて。結局、芸能界で頑張ろうと思った起点となりました。
――グラビア時代の同期は優香さんや小池栄子さん、MEGUMIさん、佐藤江梨子さんたちですよね。グラビアアイドルの黄金期でした。
熊切 あの方々と比べたら体形にもずっとコンプレックスがあったし、グラビアの仕事も最初はやる気になれなかった部分もありました。私の場合は、バラエティー色も強かったので、そのあたりも第一線の人たちより「下なんだよな……」とも思っていました。
でも今考えると、あの時代があったから今の自分がある。グラビア界で磨かれたものが、今の写真集などにも生きているんだと思います。
島田紳助との思い出
――さんまさんとともに、島田紳助さんにもお世話になったとか。エピソードを教えていただけますか。
熊切 紳助さんが司会をしていた番組にレギュラーで出演させていただいていたことがあって。番組の休憩中に、気づいたら紳助さんに相談していたんです。
重くならないように「私、この先どうしたらいいんでしょうかね」って、極力軽い感じで。
そうしたら「じゃあ1年頑張れ。ダメだったらやめた方がいい」って言ってくださって。その間、仕事も振ってくださり、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)にも推薦してくださって、出演することができたんですよ。
それこそ優香さんや小池栄子さんクラスでなければ出られなかったはず。当時私が所属していた事務所の人に聞いたんですが、番組の企画会議で紳助さんのマネージャーさんも「この子『崖っぷち』で面白いんですよ」とフォローしてくださったそうなんです。
――「特別な関係」を疑われそうですよね。
熊切 それが全然……。ただ、私が崖っぷちで必死になっていた姿を見ていてくれたんだと思います。
性欲も吹っ飛ぶ!? 筋トレがもたらすメンタル効果

――プライベートの話もおうかがいさせてください。「結婚はしなくていい」と断言しているそうですが、今後もその気持ちは変わらないのでしょうか?
熊切 変わらないですね。人と一緒に住んだのって、今までの人生で1回だけです。
転勤族で忙しい父を支えていた専業主婦の母を見てきた影響もあって、男性と一緒になるなら、その人の世話を私が全部しなきゃ、って気持ちになっちゃうんです。両親はとても仲がいいんですけどね。
「人と暮らす」という、想像をするだけで疲れます。今は1人が本当に楽しくて、幸せです。もし万が一いい人ができたとしても、別居がいいです。それに、犬がいるから全然寂しくないし(笑)。強いて言うならば、私をあまり束縛しない人がいいです。
――性欲は?
熊切 うーん、そこですか?(笑)。筋トレやキックボクシングで多分満たされてしまっているんだと思います。背中やお腹周りの筋肉といった筋トレの成果は、誰のためでもなくて自分が満足するためですし、キックボクシングって、本当にスカっとするんですよ。ストレス発散どころか、もしかしたらそっちの欲もそこで発散できちゃっているのかもしれないですね(笑)。筋トレって、メンタルにも効くんです。
――最後に、この本を手に取ってほしい読者へのメッセージをお願いします。
熊切 男性の方にも女性の方にも、読んでいただけたら嬉しいです。筋トレで作り上げたパーツなども披露していますので(笑)。何歳になっても身体は作れるんだっていうことを知ってほしいし、ボディメイクにも挑戦してほしいですね。
そして、「崖っぷちにいる」と思ったことがあっても、きっかけを見つけていけば楽しく生きていけると思ってもらえたら(笑)。
この本には、いろんなどん底エピソードも書いてしまいました。でも、新しいことを始めることで変わることができた。私の場合、トレーニングを始めて、身体が変わって自信がつき、自分を認められることができました。
この本を読んでくれた方が、「自分も明日から頑張ろう、新しいことを始めてみよう」と考えてくださるきっかけになったら嬉しいですね。
(インタビュー・構成=木原みぎわ)

■熊切あさ美(くまきり・あさみ)
1980年6月9日生まれ、千葉県出身。A型。1998年、アイドルグループ「チェキッ娘」のオーディションに合格し、デビュー。翌年、同グループ卒業。以降、多数のバラエティ番組などで活躍。2021年より『じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜』(テレビ東京系)のレギュラーMC、2026年3月から始動したYouTubeチャンネル『熊切マッコイの不毛な時間』が大好評配信中。俳優として映画や舞台でも活動中で、2026年のフジテレビ月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』にレギュラー出演。『Bare Self』を始め、これまでに写真集・カレンダーを多数出版。最新刊は自身初のライフスタイルフォトブック『元祖崖っぷちアイドルの熊切あさ美が、全肯定BODYを手に入れた理由』 (主婦と生活社)。
『元祖崖っぷちアイドルの熊切あさ美が、全肯定BODYを手に入れた理由』
(主婦と生活社刊・税込み1870円)


今回のインタビューで語られたのは、熊切あさ美のこれまでの人生や現在の思いのほんの一部にすぎない。本書には、幼少期のいじめ、伏せてきた恋愛スキャンダルの内側、原因不明の病(クインケ浮腫)との闘い、愛犬を看取った日々、そしてホルモン補充療法や更年期、シニアハウスまで見据えた”おひとりさま”の老後設計までが、飾らない言葉で綴られている。週1回40分の「全肯定BODY」を作る北島式筋トレも完全公開。46歳、崖っぷちで踏ん張り続けた女の総決算だ。


