京都・男児死亡事件、デマはなぜ止まらなかったのか? 府警の対応とマスコミの問題点
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

世界では戦争が、日本でも痛ましい事件が多い中、ほっこりしたのが春の園遊会。招かれたフィギュア・ペアの金メダリスト、りくりゅうの可愛らしいこと。正装の二人を見て思わず結婚報告の場かと思ってしまった(笑)。ほっこり。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第789回(4/16〜4/21発売号より)
1位「京都・男児死亡事件 安達優季容疑者 突然の激昂に結希くんへの理不尽な恨み」(「女性自身」5月5日号)
2位「大谷翔平 愛娘のために初めて破った父との約束」(「女性自身」5月5日号)
3位「荻原博子のマネーニュース 『消費税ゼロ』はどこに?」(「女性自身」5月5日号)
※ 「女性セブン」「週刊女性」は合併号休み
京都・男児死亡事件に見る、京都府警の失態と既存マスコミの力量低下
遺体の発見、父親の逮捕という最悪の事態となった京都・男児行方不明事件。これまでも各局の情報番組やワイドショーは連日、この事件を大きく取り上げていたが、容疑者が逮捕されて以降もいくつもの疑問が残っていることもあり、報道は加熱を続けている。
女性週刊誌各誌もまた行方不明事件発生からこの事件を扱っていて、今週の「女性自身」も特集記事を掲載している。クローズアップしたのは容疑者の人物像だ。小中学時代は温厚で優しい人柄で面倒見のいい先輩だったというが、クラスメートが祖母の悪口を言ったら激昂し、机を投げるなど時折豹変した、殺された結希くんとは再婚前からギクシャクしており、厳しく叱ったりしていた、などなど。
そして犯行の動機については、最初の結婚で実の息子がいて離れ離れになっていることから、「罪悪感ゆえに、曽祖母や祖母、近隣の人々など、多くの人々に愛されていた結希くんが、自分だけには反発・反抗してきたと身勝手に感じてしまったのでは」と推論している。
まあ、いろんな人がいろんな推測を勝手にしているのが今回の事件の特徴でもある。いろんな疑問があるし、野次馬根性を刺激される事件だからね。しかし、そもそもこうした疑問が発生しているのは、京都府警の失態と既存マスコミの力量低下も一因ではないのか。
行方不明当初から、日本中の人々が父親が怪しいと思っていたはずだ。もちろんなんの証拠もない状況下でマスコミも断定しないが、怪しい感じを匂わせていた。当然、京都府警もそう睨んでいたはずだ。にもかかわらず、そんな中で結希くんの通学リュックが不自然な形で発見され、続いて結希くんの靴も不自然に発見された。そして遺体発見後、容疑者は亡くなった結希くんの遺体を何度か移動させたことも明らかになっている。さらに、今のところ単独で犯行を行ったとされる。
この間、府警は何をやっていたのか。疑惑の父親の行動確認をしていなかったのか。もちろん、行方不明の時点で父親は被害者の家族でもある。だが、こうした状況下では本人に悟られないよう24時間体制で行動確認をするものではないのか。なぜ遺体を移動させる父親をキャッチできなかったのか。リュックや靴も単独犯なら父親が投棄したとなるが、その様子を警察は見逃していたのか。大失態なはずだが、テレビなどの既存マスコミはそれを指摘してはいない。
そして、ネットを中心に偽情報やら根拠なき差別的で勝手な憶測が飛び交っているが、かつてならこうした事件に飛びつくのが週刊誌だったはずだった。例えば1998年の和歌山カレー事件でも、数多くの記者が逮捕前の疑惑の人物の家に殺到してメディアスクラムと批判された。それでも数多くの週刊誌が、テレビでは報じられない情報を発信し続けた。
しかし現在、週刊誌の数も減り、影響力も低下した。今回の事件についても一部週刊誌は取り上げているが、かつての勢いはなくスクープの類もない。テレビの情報番組も警察発表をベースにするだけで、意味のあるような独自情報を報じることもない。既存の大手メディアがそんな状況だから、ネットでは真偽が怪しい情報が氾濫し、多くの人々がそれを信じる。
訓練された情報のプロフェッショナルである記者が情報を発掘・調査し、裏を取り吟味して発信する。そんな時代は終わったのか――。
大谷翔平、全力疾走しなくなったワケとは?
スーパースター大谷翔平の存在は、女性週刊誌になくてはならない存在になっている。それは、創刊当時から女性週刊誌にはなくてはならない存在である皇室と並ぶほどだ。しかし毎回、素晴らしいネタがあるわけではない。だから、どうでもいい情報をこねくり回して掲載することになる。今回もだ。
最近、大谷は内野ゴロを打った際に全力疾走しないことがある。これまではそんなことはなかったのに。大谷がこれまで全力疾走をしてきたのには理由がある。少年野球時代に父親と約束をした3つの約束があるからだ。その一つが“一生懸命に走る”というもの。だから大谷は日本ハム時代に右足首を痛めて栗山英樹監督に全力疾走を禁止されたのに、その命令を破ってでも全力疾走したこともあった。
しかし最近、全力疾走しない場面が多くなった。それは家族のため、選手寿命を延ばして、愛娘に1日でも長く野球をする姿を見せたいため――だって。
なんだかねーー。
「消費税ゼロ」の公約はどうなった?
多くの人が忘れていると思う。自民党が歴史的大勝をした2月の衆院選で高市早苗総裁が“私の悲願”と言った食品の消費税ゼロを。多くの野党も同じ公約をしていたことを。
「女性自身」で長期連載をしている経済ジャーナリストの荻原博子先生が思い出させてくれた。どうなった! 消費税ゼロ!
しかし安心してください。先生がおっしゃるには「選挙公約ですからほごにはしないと私は思います」ということだ。時期は2028年夏の参議院選挙を見据えての28年春になるのではと推測する。そして、こうもおっしゃった。
「食品消費税ゼロは高市首相の“悲願”ではなく“選挙の武器”だ」
この言葉も忘れないでおきたい。
