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和田アキ子がレインボー・ジャンボたかおに公開説教 テレビのタブー“裏かぶり”ルールの現在

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令和ではもはや形骸化!? テレビの“裏かぶり”ルールの画像1
和田アキ子(写真:Getty Imagesより)

 歌手・和田アキ子が5月26日深夜放送のTBS系『アッコとジャンボ』に出演し、お笑いコンビ・レインボーのジャンボたかおに“説教”した内容が話題となっていた。

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 和田は番組冒頭で「ちょっとこの頃鼻につく。君に文句が言いたい。芸能界の仕組みをちゃんと言っとかなアカン」と切り出すと、ジャンボが犯した“タブー”を指摘。

 続けて、「君ね、両方映ってんねん。あれはアカンわ」と日本テレビとテレビ朝日でゴールデンタイムに放送された番組でジャンボが“裏かぶり”をしていたと明かし、「局としては、自分の所で欲しいタレントが『なんでよそでもやってねん?』みたいになるから」と語った。

 和田のツッコミに対して、ジャンボは「アッコさん、こんなに本当の注意しちゃダメですよ」と苦笑しつつ「本当にすみません。今、うちのマネージャーが各地にスーツを着て謝罪に行っています。これからは吉本、私ともども気をつけますので」と頭を下げた。

 和田が語るように、かつてのテレビ業界では同じ芸能人が同時間帯に放送される複数のテレビ番組に出演する“裏かぶり”は業界のタブーとされていた。

 芸能事務所のマネージャーは語る。

「テレビ局や番組スポンサーからしてみれば、わざわざ高額のギャラを支払って人気タレントを出演させるのは番組の視聴率を上げるためです。にもかかわらず、せっかくブッキングした人気タレントに裏番組に出演されてしまったら、そうした狙いが水の泡となってしいますからね。故に“裏かぶり”に関しては生放送の番組に限らず、収録番組においても当然タブーの範疇に入ってきます。ただ、タブーの対象となるのは主にNHKや民放キー局のテレビ番組、ラジオ番組で地方局やケーブルテレビの番組に関しては昔からある程度は大目に見られてはいましたけどね」

 今回の和田によるジャンボに対する説教はひと昔前の芸能界の常識に照らし合わせれば至極真っ当な指摘であり、番組で共演するお気に入りの後輩タレントへの愛のムチとも言えるだろう。

 もっとも、元来“裏かぶり”を避けるように注意すべきはタレント本人よりも仕事をブッキングしたり、スケジュールを管理する担当マネージャーや所属事務所であり、実際にジャンボの「吉本、私ともども気をつけます」という釈明にもそうした思いは透けて見える。

 加えて、昭和や平成の頃と比べると近年のテレビ業界ではそこまで“裏かぶり”を絶対的にタブー視する風潮は薄まりつつあるという。

「そもそも“裏かぶり”は犯罪や違法行為ではなく、あくまで業界内のルールや紳士協定的な意味合いものです。それが絶対的なタブーとして成立し得た背景にはテレビの存在感や影響力の大きさがあったわけですが、近年はいわゆるテレビ離れやYouTube、ネット動画配信サービスなどの普及によりそのものの価値が低下していますからね」(同芸能事務所マネージャー)

 実際、近年ではもはや常態化しているある現象もテレビ全盛期では考えられなかったという。

「“裏かぶり”ほどタブー視されてはいませんでしたけど、かつては同じ芸能事務所に所属している別のタレント同士ですら同時間帯に放送される裏番組で冠番組を持ったり、メインMCを務めたり、レギュラー出演することは避けられる傾向にはありました。それこそ黄金期のナベプロ(=渡辺プロダクション)やジャニーズ事務所には数多くの人気タレントが在籍していましたが、単発のゲスト出演などを除き、裏番組で所属タレント同士の出演がバッティングすることはほとんどなかったと記憶しています。それが今では吉本興業のタレントを中心に同時間帯に放送される複数の番組でその姿を見るのはもはや珍しくもない光景となっていますからね」(放送作家)

 近年のテレビの凋落は業界のルールの有り様にも少なくない影響を及ぼしているようだ。

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(取材・文=三杉武)

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動。「AKB48選抜総選挙」では“論客”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当する。

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最終更新:2026/06/17 12:00