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高市政権の空洞と暴走する政治――元木昌彦のスクープ週刊誌

高市政権の空洞と暴走する政治――元木昌彦のスクープ週刊誌の画像1
高市早苗(写真:GettyImagesより)

<今週の注目記事>
1「【衝撃スクープ】小泉進次郎防衛相が地震の直後、『2万円焼肉会食』に参加していた!《超高級店で赤ワインをガブ飲み》」(「週刊文春」電子版オリジナル04/25)
2「京都小6死体遺棄 母親が相談 女霊媒師が明かす結希くんの母の肉声」(「週刊文春」4月30日号)「義父安達優季(37)の深い闇 親はネグレクトの『異様な家庭環境』」(「週刊新潮」4月30日号)
3「消費減税に“暗雲”で高市首相の悪だくみ」(「週刊新潮」4月30日号)
4「麻生太郎が皇室典範改正に前のめりでも『愛子天皇』は五里霧中」(「週刊新潮」4月30日号)
5「『物価高交付金』のデタラメ流用を暴く!」(「週刊ポスト」5月8・15日号)
6「ネットフリックスは絶好調『動画配信サービス』は今こうなっている」(「週刊新潮」4月30日号)
7「皇室を狙う情報工作は中国発だった 櫻井よしこ」(「週刊新潮」4月30日号)
8「ポスト高市への主導権は誰が握るのか?」(「サンデー毎日」5月3日号)
9「党大会で熱唱! 陸自の歌姫(38)の夢は『うたのおねえさん』」(「週刊文春」4月30日号)
10「ありがとうございました 東海林さだおさんが教えてくれたさえない日々こそ面白い」(「週刊現代」5月11日号)

 朝日新聞4月26日の「オピニオン&フォーラム」にこんな投稿が掲載されていた。

「高市首相 X頼りの情報発信なぜ」

 神奈川県在住の79歳、無職とある。

 X(旧ツイッター)については知っていたが、今まで一度も見たことがないという。

「新聞やテレビ報道等で高市早苗首相がXを頻繁に使っていることは知っていたが、なぜかと疑問に思っている。Xは手軽で、即応性があるからか。トランプ大統領のまねだろうか。しかし、Xでの発言で国民への発表や問いかけが済んだと思っていたら、それは大いなる誤りだ。

 パソコンもスマホももたない人がいる。その扱い方に不慣れな人もいる。Xを使わない国民が多数いることを意識してほしい。国民に向けて発信したはずの首相の考えることを知ることができなければ、国民にとっても首相自身にとっても良いことではない。当然、Xで返信されるものだけが国民の考えではない」

 まさにその通りだ。

 これまで直接国民に考えを表明し、協力を求めることは多々あったのに、

「官邸の会見室で行う首相会見は2月26日が最後という。高市首相は新聞やテレビを含めた幅広いメディアを使うべきだし、メディアも粘り強く首相会見を求め続けて欲しい」

 これは、高市首相に対して物申しているのだが、高市首相の強権ぶりに恐れ戦いてしまって、やるべきことをやらない大メディアに対しての「怒りの声」でもある。

 政権が弱腰と見ると、いいたい放題のことをいうくせに、安倍晋三や高市早苗のように、圧倒的多数の力を背景にした強権政治に弱腰なのは今に始まったことではない。

 今回はそれに、初の女性という冠がついたため、高市首相が夫婦別姓問題などで偏った考え方を表明しても、はっきり「そういう考えはダメです」という大メディアも名の知られるジャーナリストもほとんどいない。

 Xで一方通行だけの情報発信しかしない高市首相は、トランプ大統領と同じで、自分の意見に賛同してくれるであろうXを含めたSNSを発信の場にすることに、メディアはハッキリと「ノー」を突き付け、会見、それが嫌なら「ぶら下がり会見」でもいいから、頻繁に記者の質問に答えるべきだと、官邸に乗り込み、そう主張すべきである。

 その高市首相は、殺傷兵器の輸出を制限する「5類型(輸出できる武器を原則、救難・輸送・警戒・監視・掃海の分野とする規定)」を撤廃した。

 これにより戦闘機や艦艇、長射程ミサイルなどの輸出を、日本ができるように改悪してしまった。

「『死の商人国家』への堕落」(しんぶん赤旗日曜版4月26日付)という見出しが踊る。

 同紙では、「無法な戦争が相次いでいる今こそ、日本は国際紛争を助長するのではなく、日本国憲法に基づく『平和国家』としての行動を示すべき」だと、日本共産党の田村智子委員長がいったと報じている。

 死の商人か、懐かしい言葉だ。田村委員長のいうように、ロシア、アメリカ、イスラエルによる無謀な戦争で、多くの罪なき子どもたちが亡くなっている今日、憲法を蔑ろにして死の商人を目指すなど、あまりにも愚かな政権というしかない。

 早く高市を引きずり降ろさないと、この国は武器輸出だけではなく、アメリカの先兵となって戦争へ駆り出されることになる。「亡国の宰相」高市首相にみんなで「ノー」というべきである。

 さて、そんな憂き世とは無関係な、ホンワカした画風で一世を風靡し、食に関するエッセイで読者の腹を抱えさせた東海林さだおが亡くなってしまった。享年88。

 週刊現代で『サラリーマン専科』を1969年から2024年まで半世紀以上にわたって連載した。

 2024年に脳出血で倒れたという。

 娘の西優子によれば、家で仕事の話をすることはなく、仕事の電話がかかってくると、「わかりやすく不機嫌になってしまう」という。

 家では静かにビールを飲みながら、野球を見ていたそうだ。アンチ巨人だった。

 昨年末、湯船から立てなくなって急遽病院に運ばれ、そのまま入院生活をしていたという。

 亡くなる2週間前には豚骨ラーメンを食べていたそうだから、周囲も、まだ大丈夫だろうと思っていたそうだ。

 自宅は八王子で、仕事場は西荻窪駅からやや離れたところにあるマンションだった。

 9時から仕事を始め、17時を過ぎたら近所の居酒屋へ行くのが日課。

 私は、1973年だったと記憶しているが、月刊現代から週刊現代に移り、東海林の『サラリーマン専科』を1年担当したことがあった。

 編集者泣かせであった。仕事部屋に行って、ソファに座って待っていると、しばらくして東海林が入ってきて、画稿をテーブルの上において、向かいに座る。

 その間ほとんど無言。新米編集者は画稿を押し頂いて、吹き出しを一字一字読んでみる。その間、約10分。

「ありがとうございました」

 というが、反応はなし。そのまま帰るわけにもいかず、冷や汗をかきながら、来る前に考えてきた連載のテーマになりそうな雑談を10分程度、一方的に話す。

 だが、それ面白いねとか、相槌は皆無。ただじっと、面白くなさそうに(私にはそう見えた)聞いているだけ。

 話終えて頭を下げ、おずおずと部屋を出るが、もちろん、ごくろうさまもない。

 東海林の原稿取りは“苦役”であった。

 それからずいぶんして、彼が確か文春漫画賞を受賞した時だったと記憶しているが、「おめでとう」の会を、担当編集者と3人でやったことがあった。

 その席で、彼に、あの担当していた頃は、毎週、毎週、東海林さんのところへ行くのは気が重かったと話すと、ケラケラと笑って、「そうだったの」といった。

 描く絵のように優しい人だった。

 私は週刊朝日に連載していたエッセイ「あれも食いたい これも食いたい」が好きだった。

 東海林と親交があった食評論家の平松洋子がこう話している。

「文章やマンガの底流には鋭い人間観察と洞察がある。それを独自のユーモアが包んでいました。人間が生きていくうえでの泣き笑いをずっと見つめ続けたのが東海林さんだと思います」

 あの飄々とした佇まいの中で、この人の世の喜びや悲しみをジッと見て、考えていたのだろう。

 東海林の行きつけの居酒屋に行こうと思ったが、すでに閉店したようだった。残念。

 次は、高市首相が自民党大会で「君が代」を歌わせた陸上自衛隊員の話。

 自衛隊員を自民党という政治集団が集まる場で、国家を歌わせるという高市首相の神経が、私には理解できない。だが、それはひとまず置いておいて、陸自の歌姫は写真で見る限り、自衛隊員とは思えないほど(失礼!)美形のようである。

 “陸自の歌姫”は陸自中央音楽隊の鶫(つぐみ)真衣三等陸曹(38)だそうだ。

 2018年に初アルバム『いのちの音』も発売したこともある本格派だそうである。

 そのアルバム制作を支えたサンミュージックの相澤正久会長は、

「今回、結末がどうなるかはわからないですが、『彼女が悪い』となってしまうのは可哀想だと私は思います」

 と文春で語っている。

 発端は、小泉進次郎防衛相のXの投稿〈凛とした君が代が大会場に沁み渡りました〉だったようだ。

 投稿を見て防衛省幹部は血相を変えたという。

「党大会は自民党の最高機関です。鶫氏は自衛隊の制服を着て登壇し、歌唱前には『陸上自衛隊が誇るソプラノ歌手』と紹介された。自衛官には政治的中立が求められており、特定政党の党大会への登壇はあり得ません。しかも、通常なら事前に情報共有すべき大臣官房などに報告が一切なかったのです」(防衛省関係者)

 与野党から批判が相次いで、

「小泉氏は慌てて投稿を削除し、『私人としての活動であり法的に問題ない』と釈明。自身も事前に知らなかったと述べた」(同前)

 その後、木原稔官房長官が、誤解を招かぬよう「反省すべき」と述べ、小泉も「仮に情報が上がっていれば別の判断もあり得た」と発言を翻したのはご存じの通り。

 それはともかく、鶫は、陸上自衛隊で初めて声楽要員として入隊した逸材だという。

 地元・石川県の知人がこう語っている。

「石川の高校を出て、国立音大、洗足学園音大大学院で声楽を学んだ。東日本大震災後に、自分の歌で誰かの助けになりたいと、自衛隊への入隊を決めた。聞いた時は『こんな可愛い子が自衛隊に!?』と驚きました」

 彼女、運動とは無縁の経歴だったから自衛隊の厳しい訓練には苦労したようだ。

「当初は腕立て伏せも満足にできず、朝六時の起床ラッパに心が折れそうになったこともあったそう。地道な努力を重ね、陸曹昇任時には手りゅう弾投げやほふく前進といった戦闘訓練もクリアしています」(同前)

 中部方面音楽隊から、22年には中央音楽隊に転属。同隊関係者がこういう。

「各地で歌を披露する傍ら、中央音楽隊の広報担当として商品開発に携わったり、SNS担当として公式Xも運用。別の音楽隊の自衛官と結婚もしています」

 鶫が歌の道に進んだのはなぜか?

 「NHK Eテレの番組『おかあさんといっしょ』がきっかけです」というのは前出の知人だ。

「彼女は三歳からピアノを習っていましたが、ピアノの先生の提案でピアノと歌のレッスンを両方することに。その後、『うたのおねえさん』に憧れ、中学から本格的に声楽を学んだのです」

 先の相澤はこういっている。

「彼女は歌を通じて被災地で勇気を与えることもできるし、国民の自衛隊に対する理解も深められる大切な存在。自民党が『ちょっと配慮が足りなかった』と謝れば済む話じゃないですか」

 配慮が足りなかったで済む話ではないと思うが、鶫にとってはいい宣伝になったことは間違いない。

 ところで、世論調査の支持率はまあまあ50~60%を維持している高市首相だが、それでもポスト高市の動きは止まらないようだ。

 これほど党内から叛旗を堂々と掲げられる首相も例を見ないだろう。

 その旗頭は、サンデー毎日によると、石井準一参議院幹事長だという。

 自民党では派閥が次々に復活している。

 旧安倍派がそうだし、旧二階会派で事務総長を務めた武田良太が新政策集団「総合安全保障研究会」を立ち上げ、結成には22人が出席したという。

 既成派閥では麻生派が新人も加入して60人の大所帯になったそうだ。

 旧茂木派も20人は集めたという。

 そして参院では、石井が「自民党参院クラブ」という新グループを設立して、参議院議員40人が参加したそうである。

 そうした動きについて、44年間永田町をウォッチしてきた後藤謙次はこういう。

「1強といっても盤石なものではないし、本格政権とも言えない。前にも申し上げたが、私はこの政権をふわふわ浮いている『アドバルーン政権』と受け止めている。

 普通の政権は、盆踊りの櫓太鼓のように、下から足場でくみ上げていって、その上に乗っかっていくもので、そこには人の行き来もあるし、いざという時にも櫓は残る。高市政権は下とのつながりがほとんどなく、気球に引き連れられたカーゴにも数人しか乗船していない。人という血流がない政権だ。だから、人体にとっては酸素と栄養分にあたる政権運営にとって最も重要な情報が入らない」

 石井の新グループ結成については、

「参院の怖さを高市氏はまだわかっていない。参院側からすれば、あんたのお陰で当選した奴は1人もいないぞと。1992年の平成会分裂劇の時、小沢一郎氏が竹下氏の軍門に下ったのは青木(幹雄=筆者注)氏が参院をがっちりまとめ、小沢氏についていく人が2、3人しかいなかったことだ。竹下氏には佐藤栄作元首相からの教えがあった。しかも、今の参院自民の構成は、100人のうち2022年当選組が61人、25年組が39人 だ。28年次期参院選は、61人の改選組が全員当選してもなお、少数与党が続くという厳しい環境で、ますますもって政権運営には参院自民党が重要になる。

 そこで 衆参ダブル選という説がある。衆院が多少減っても参院を増やすという戦略だ。憲法改正をやりたいのならそっちが必要だ。そこまでたどりつけば、安定政権になる可能性もある」

 アドバルーン政権とは、実にうまいネーミングをつけたものだ。そういえば、高市首相は、アドバルーンは上げるが、中身はスカスカというところも、同じである。

 武田や石井の動きが倒幕へとつながるのか? 永田町の変はあるのか? 面白くなってきそうではある。

 さて、高市首相がこれまでの女性天皇容認を、突然、翻したのはなぜかという疑問に答えてくれるメディアは、私が知る限り全くない。

 皇族数を確保するだけの皇室典範改正をなぜ急ぐのか?

 高市首相の変身は、多くのメディアや識者たちから批判を浴びているが、高市首相はそれについて全く説明しようとしない。

 その謎を解くカギを、新潮で「日本ルネッサンス」を連載している櫻井よしこが提供してくれた。

 櫻井はこの国の保守派の論客の一人である。高市首相とは思想的に似ているといっていいだろう。

 2021年9月17日のAERA dotでは「総裁選出馬の高市早苗氏のネット人気が急上昇 『軍師』には安倍前首相、櫻井よしこ氏も」と書かれていた。

 その櫻井は、連載コラム「皇室を狙う情報工作は中国発だった」でこう書いている。

 櫻井は、週刊誌はほぼ全誌が愛子さんを礼讃し、秋篠宮家を非難する偏った報じ方に疑問を呈する。

 愛子さん人気は高いが、それをさらに煽るのがネットだと、櫻井は見る。その一例がFacebookやYouTubeなどの動画を上げているアカウント「日本の魅力」だと指摘するのである。

「どれほど、日本が好きになる内容かと思えばとんでもない。間違いと嘘で溢れた皇室を貶める悪意の塊である。同じようなサムネで多くの動画が出されている。内容はいずれも定型で、今上陛下御一家への手放しの礼讃と秋篠宮御一家への究極の貶めが対になっている」

 中曽根平和研究所の上席研究員の大澤淳は、「日本の魅力」がFacebookに上げられた時、直ちにアカウントやコメントを追跡し、位置情報を割り出した結果、発信元は全て香港だと判明したというのである。

「中国の情報工作があるのは明白です。目的は『敵社会』、つまりわが国の安定を崩すことです。皇室に目をつけたのは彼らが日本国を非常によく研修している証拠だといえます」(大澤)

 今は皇室典範の改正にかかっているから、この機に愛子様、悠仁様を軸にして、日本の世論を分断するのが狙いだというのである。

 皇學館大學の新田均教授も、中国は易姓革命を幾度も体験してきたので、その結果も知悉しているが故に、この日本を弱体化させる最も有効な手段として日本版易姓革命を起こさせようとしているのではないかと指摘している。

 易姓革命とは、櫻井によれば、「皇帝の姓が変わる、男系の血筋が変わることで王朝そのものが変わるという思想で、これは幾度も、皇帝、幹部、人民の殺害など血塗られた惨劇を伴う形で成されてきた」というのである。

 そのため、中国は、「わが国の安定した平和な社会の土台を切り崩す最も有効な手法が、男系男子の血筋を断ち、日本版易姓革命を起こさせることだと本能的に知っているのであろう」と断じている。

 櫻井曰く、「わが国の皇室は神武天皇以来、ずっと男系のお血筋で皇位を継承してきた。中国はそれを変えさせようと情報工作に余念がない」として、

 中国は、愛子天皇を望む人と悠仁親王の皇位継承を推す人々を対立させて分断し、悠仁親王の天皇実現の可能性を潰すために、秋篠宮への嫌がらせを繰り返しているのだと見ている。

 つまり、愛子天皇を実現することは中国の思惑通りになるということだとして、もし愛子天皇が即位して天皇となり、民間人と結婚すれば、愛子さんの子どもは男子であろうと女子であろうと、母親の血のみで皇統につながる女系天皇である。

 その方が天皇になれば女系天皇の誕生になり、男系の血筋は絶えることになる。「真の意味での皇統は滅びてなくなる」「私たちはその罠に嵌ってはならない」(櫻井)というのである。

 私のようにFacebookやYouTubeをやらない人間は、「バカバカしい陰謀論」と思うしかない。

 だが、高市首相が信頼する人間は極めて少ないようだから、その一人である櫻井が唱えるこうした陰謀論が、高市首相の耳に入っている可能性は極めて高いのではないだろうか。

 そして、中国嫌いの高市首相もこの話を信じたのではないか。

 そう考えれば、「女性天皇」を容認していたはずの高市首相が、急に、認めないと変身した理由がよくわかる。

 さて、私はNetflixを見始めて長い。先日のWBCもネトフリで見た。

 新潮によれば、今月16日にNETFLIXが発表した最新決算(今年1月期から3月期)が話題だという。

 売り上げは前年同期比で16%増の122億4975万ドル=約1.9兆円、最終利益は同83%増となる52億8279万ドル=約8400億円だという。

 このすさまじい数字に寄与したのは、WBCを独占配信して日本で有料会員が増えているからだそうだ。

 だが、WBC終了後に解約も増えただろうから、この数字だけではNetflix安泰というわけにはいくまい。

 現在、国内で利用できる配信サービスは40社を超えるという。シンガポールの調査会社MPAによると、日本の市場の半分をNetflixとAmazon Prime、U-NEXTの3社が占めているそうだ。

 その中で首位に立つのはNetflix。同社の世界の視聴者は約3億2500万人になるそうでAmazonの2億人超、ディズニープラスは約1億3200万人だという。

 Netflixがすごいのは、テレビドラマ制作費の10倍も一作にかけるばかりではなく、優秀なテレビ局の人間を引き抜くなど、人材確保も率先してやっていることであろう。

 日本ではAmazon Primeの会員数がネトフリを抜いてはいるが、これは、Amazon会員になればAmazon Primeも観られるということが大きい。

 私はAmazonの会員だが、Amazon Primeには往年の名画が洋画でも日本のものでも多くあるので、視聴時間ということでいえばPrimeのほうが多い。

 ディズニープラスは2社に後れを取るが、子ども向けの秀作に加えて、21世紀フォックスを買収したことにより、映画『プレデター』や『エイリアン』なども観られるので、近い将来、Netflixのライバルになるのは間違いないだろう。

 日本ではU-NEXTが44万タイトルという豊富さを誇り健闘しているそうだ。

 配信会社の台頭で、これまで普通に見ることができていたゴルフやボクシングが、配信サービスに加入するか、ペイパービュー(PPV)でお金を払って観なければならなくなってしまったのが困る。

 いっそ、Netflixがそうしたものすべてを独占配信してくれないだろうか。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2026/04/29 13:00